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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第129話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第129話 | |||
サブタイトル | 帝国の影 | ||
配信日 | 2024年4月24日 | ||
サンデー | 2024年22・23合併号 | ||
次回 | 2024年5月8日 (24号) | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク フランメ ユーベル ラント ゼーリエ ゼンゼ ファルシュ | ||
初登場 | ロルベーア領総督 “レーヴェ” 傭兵 “シュリット” 酒場の店主 “ヴォルフ” 酒屋の看板娘 “イーリス” 図書館司書 “ルティーネ” 神父 “クレスティス” シスター “ロレ” 浮浪者 “ヴァルロス” 露天商 “ガゼレ” | ||
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第129話 帝国の影ゼンゼ「ラントとユーベルが帰っていない?」 ファルシュ「旧帝国広場で戦闘の痕跡がありました。魔導特務隊の介入があったようです」 ゼンゼ「何故奴等が帝都にいる?」 ファルシュ「そこまでは」 ゼンゼ「リネアールからの事前報告と違う。例年通りなら魔導特務隊のは国境警備隊に当たっているはずだ。建国祭という国事があるからこそ内地に兵力を割けず魔導特務隊は動けない。だからこそ情報の受け渡しはあのような形になったはずだ」 ファルシュ「まるで何か理由があって、国防戦力を帝都に集結させているように見えますね」 ゼンゼ「…まあいい。二人は身柄を拘束された可能性が高いな。助けに行くとするか。ユーベルに先輩面できるし」 ファルシュ「そんなくだらいこと気にしてたんですか。てか平穏に済まないでしょ。ゼンゼさん魔導特務隊に顔覚えられる程恨まれてるんだから」 ゼンゼ「恨まれている…か。心外だな。こちらは向こうと違い一人も殺していないというのに」 ファルシュ「それに流石にこうなったら、リネアールが対処すると思います。少し様子を見ましょう。三日後のゼーリエ様の現地入りまで波風は少ないほうがいいでしょ。リネアールあであれば穏便に…」 ゼンゼ「どうだかな。あの女は面倒事が大嫌いで、いざというときは保身のために動く。昔からそうだ」 ファルシュ「相変わらず仲悪いですね」 ゼンゼ「今度会ったらギタギタにしてやる」 ファルシュ「とりあえず待ちましょう (毎回会う度に殴り合いの喧嘩すんのやめてくんないかな…)」 『フリーレン&フェルン&シュタルク』 フリーレン「こっちはクマ。ウサギもあるのか。色々な店で見かけるな。流行ってるのかな…」 フェルン「フリーレン様。見回り中だと言いましたよね。真面目にやってください。任務に乗り気じゃないのはわかりますが…」 フリーレン「真面目に隙を見せてるつもりなんだけどね…帝都に入ってらかずっと何かに見張られている気がする。でも魔力探知にも何も引っ掛からない。凄く不気味だ。まるで敵地の真ん中にいるような感覚になる。まあ向こうもすぐに仕掛けてくるつもりはないみたいだし、慎重に探っていくしかないか」 シュタルク「フランメ像か。帝都ではよく見かけるな」 フリーレン「人類の魔法の開祖。千年前の帝都に“魔法”という叡智受けた英雄。大魔法使いフランメがいなかったら帝国の繁栄は有り得なかったからね。建国祭は師匠の偉業を称える祭典でもあるんだ」 フェルン「この装飾も魔法なんですか?綺麗ですね」 フリーレン「珍しい魔法がいっぱい見れて楽しいでしょ」 フェルン「…そうですね」 フリーレン「この国では魔法がとても身近にあって、魔法使い以外でも多くの人々が魔法を使えるんだ。だからその分、発展も早いし珍しいものも生まれやすい。流石に民間魔法みたいな簡単な魔法が中心だけどね。それでも大人から子供まで生活の一部になる程根付いている。人類の誰もが魔法を使える時代。この国は師匠の夢の一番近い場所にあるんだ」 シュタルク「すげぇな、これ」 フェルン「本当に色々な魔法がいるんですね」 シュタルク「それにしても、やっぱ夜は冷えるな」 シュタルク「…そのブランケットに三人は無理でしょ」 フリーレン「ゼーリエの暗殺計画ってなんなんだろうね。計画っていうのは実現できる可能性がなければ、計画とは言わない。ゼーリエの死をイメージできる何者かがいる。そいつらはどれほどの力を持っていて、どれだけの力を動かせるんだろうね。もしかしたらゼーリエの敵に回るのは、帝国という魔法文明そのものかもしれない」 フェルン「フリーレン様…」 フリーレン「変わりゆくものはいくらでも見てきたし、師匠の姿形が変わったって、偽物の魔導書が出回ったって、おとぎ話だと言われたって、仕方のないことだと笑っていられた。…でも今回は少し笑えないかな。全く。私をこんな任務に巻き込まないで欲しいよ。ゼーリエだってらしくない。弟子を集めて自分を守らせるような真似をするだなんて」 フリーレン「…ゼーリエも何か躊躇っているのかな。いや、考え過ぎか。あの人はどんな形であれ魔法の発展を望んでいる人だ。きっと弟子に対人戦の経験を積ませる機会くらいにしか思っていない。ごめんね。寒かったよね。もう一回りしてから拠点に戻ろうか」 『酒場』 ヴォルフ「そろそろ店閉めたいんだけど」 シュリット「店主、もうちょいいいでしょ」 ヴォルフ「長居したいならもう少し早く来なよ。というか十分でしょ。夕方から飲んでるんだから。建国祭だってのに、傭兵課業は大変だね」 シュリット「だから最後にもう一杯だけ。ね」 ヴォルフ「飲み過ぎなんじゃないの?」 シュリット「そんなのあっしの勝ってさ。仕事終わりのこの穏やかな時間を邪魔する権利は、女神様にもありゃしない」 ヴォルフ「俺にはあるよその権利。ツケ払って貰ってないんだから。それ飲み終わったら帰ってね。お嬢さん」 レーヴェ「道をお尋ねしたいのだが」 シュリット「へぇ、あっしで良ければ。この時期は旦那のような地方からやってくるお貴族が…」 レーヴェ「近くへ」 レーヴェ「影なる戦士よ。任務だ。全員に伝えろ。読んだら燃やせ。それと酒は程々にしろ。剣の腕が落ちるぞ」 シュリット「勘弁してくださいよ、旦那。飲まないと手が震えて、剣なんて持てたもんじゃない」 レーヴェ「酔っ払いに道を聞いたのは間違いだったようだな」 シュリット「お任せを。帝都はあっし等の庭です。それと着任に当たって呼び名を伺っても?使命を果たすため長年連れ添った身分と呼び名がありましょう。あっし等も名乗ります故」 レーヴェ「帝国最北端ロルベーア領総督、レーヴェだ」 『ロルベーア領総督 “レーヴェ”』 シュリット「総督閣下でしたか。これはとんだご無礼を。あっしの呼び名は“シュリット”。しがない傭兵です」 『傭兵 “シュリット”』 ヴォルフ「久々の任務か。大丈夫かな。俺腕鈍ってるかもよ」 『酒場の店主 “ヴォルフ”』 シュリット「冗談きつい。あっし等の中で一番多く殺してるのは店主でしょ」 『酒屋の看板娘 “イーリス”』 『図書館司書 “ルティーネ”』 『神父 “クレスティス”』 『シスター “ロレ”』 『浮浪者 “ヴァルロス”』 ヴァルロス「施しを」 ガゼレ「どっか行けジジイ。商売の邪魔だ」 ヴァルロス「知っておるだからここにいる」 ガゼレ「このクソジジイ…仕事か。面倒だな」 『露天商 “ガゼレ”』 フリーレン「どれにしようかしら」 フェルン「ところでフリーレン様」 フリーレン「何?」 フェルン「こうして魔道具を買い漁っているのも、敵わ油断させるためなんですか?」 フリーレン「…そうだよ」 フェルン「私の目を見て話してください」 | |||
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