葬送のフリーレン | 第131話『脱出』ネタバレ | FRIEREN

FRIEREN
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 第131話 扉絵 ユーベル ラント FRIEREN Chapter 131
葬送のフリーレン 第131話ネタバレ

葬送のフリーレン 第131話

サブタイトル脱出
配信日2024年8月7日
サンデー2024年37・38合併号
次回2024年8月28日 (40号)
登場人物ユーベル
ラント
カノーネ
ノイ
ヴェーク
第130話第132話

第131話 脱出

ヴェーク「手を見せてください。うん。無駄な抵抗はしないように」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ユーベル ラント ヴェーク FRIEREN Chapter 131
ラント「だってさ」
ユーベル「抵抗できるほど元気に見える?(相変わらず目も見えないし、魔力探知もできない。精神防御を破られた形跡は無いな。でも実際に視力を喪失しているって訳じゃなさそうだ。たぶん肉体的に見えているけどそれを認識できない。そんな感じだ。体内の魔力操作を乱されたってところかな。それなら魔力探知が機能しないのも納得できる。つまり私に掛けられているのは、感覚の一部を制限する系統の魔法。あの物質操作と同じで、強力ではあるけど基礎的な魔法の応用っていうのかな。魔法自体が特殊って感じじゃない。問題はどうやったのか。こっちのほうがずっと重要だ。とは言え、私の頭じゃ考えても時間の無駄か。後でメガネ君に押し付けよっと。なんだか複雑そうだし…)」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ユーベル FRIEREN Chapter 131
ユーベル「(…いや違うな。そこまで複雑な訳じゃないのかも。だとしたら)」
ラント「(やっぱり、魔法が使えないな。仕組みまではわからないけど、このロープに起因する効果であることは間違いなさそうだ。脱出の隙をずっと窺っていたけど、魔法が使えないんじゃできることは限られるな。ユーベルがこのロープを切れる物だと認識していても、大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)自体が使えなければ意味はない。…いや、ロープに“起因する効果”?)」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ラント FRIEREN Chapter 131
ラント「(ユーベルは一級試験のときにゼンゼの複製体を打ち破った。幾重もの防御術式という、ゼンゼの髪に“起因する効果”をすべて無視して、こいつはそれを大体なんでも切る魔法で切り裂いている。防御魔法よりも硬く堅牢で一般攻撃魔法(ゾルトラーク)よりも鋭利で高質量な殺意の魂を、ユーベルはただの髪と同じように扱い容易に切ることができる。だとしたらこれも…いや流石に因果関係がおかしくなるか。そもそも魔法が使えないわけで、それすらも無視できるとしたら) 原理が想像もできない」
ユーベル「原理なんか考えたって仕方がないか」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ユーベル ラント FRIEREN Chapter 131
ラント「ユーベル」
ユーベル「何?」
ラント「魔法は使える?」
ユーベル「なんでそんなこと聞くの?…いや、説明しなくていいや。手、出して。これが答え」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 FRIEREN Chapter 131
ラント「助かったよ (形を持たない魔法の影響は簡単に受けるのに、実態があり形を持つ魔法はイメージ次第で影響を捻じ曲げて受け付けない。どういう線引きで、どんなルールがあるんだ?本当に原理が想像もできない。いや恐らく考えても仕方ないことなのか。ルールなんてきっとこいつ自身わかっていない)」
『カノーネ&ノイ』
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 カノーネ ノイ FRIEREN Chapter 131
カノーネ「ノイ、馬鹿だろお前」
ノイ「流石に馬鹿は酷いでしょ。いや馬鹿だという自覚はありますが」
カノーネ「旧帝国広場の周りを瓦礫の山に変えたそうじゃないか」
ノイ「あそこら辺一帯は元々解体予定だったかと」
カノーネ「代わりに解体してやったとでも、フラーゼ隊長に報告するつもりか?」
ノイ「カノーネ、一緒に報告…」
カノーネ「嫌だ。お前一人で叱られてこい。それで、随分派手に暴れたじゃないか。らしくない。相手が投降に応じず、交戦の可能性があるのなら、私との合流を待つべきだった。いつものお前ならそうしていたはずだ」
ノイ「その場で捕らえられなければ危険だと判断しました。特に一人は十分な脅威になるかと」
カノーネ「脅威?」
ノイ「戦い方…っていうか感性ですかね。フラーゼ隊長に似ていました」
『ユーベル&ラント』
ユーベル「それでメガネ君、この場所はどこにあるの?」
ラント「塔の天辺。かなりの高所だね」
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ユーベル「そう。こっち側かな?この下は?」
ラント「断崖絶壁」
ユーベル「もっと下は?喧騒が聞こえる」
ラント「市場だよ」
ユーベル「すごいねメガネ君。そんな遠くまで魔力探知が届くんだ」
ラント「僕は君の聴力に驚いてるけどね。喧騒が聞こえるような距離じゃない。とにかく脱出しよう。瓦礫がそっちに落ちないように…」
ユーベル「ふふっ、こいつらの気配の無さってなんなんだろうね」
ラント「とりあえず僕が時間を稼ぐからさ、隙を見て逃げよう」
ノイ「こちらです」
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ラント「洗い浚い話すんで僕だけでも見逃してくれませんかね。この女はどうなってもいいんで」
ノイ「…あまりそういうこと言わないほうがいいよ。命懸けで守ったじゃん…彼女ドン引きしちゃってるよ?」
ラント「この女に脅されてやったんです。僕は悪くない」
ノイ「え、何?最近の若い子ってこんな簡単に仲間売っちゃうの?話してくれるのはありがたいけど…あ。すみませんカノーネ。しくじりました」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ノイ FRIEREN Chapter 131
カノーネ「わかっている」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 カノーネ ノイ FRIEREN Chapter 131
カノーネ「一人が足りない。分身魔法だな」
ノイ「いつ入れ替わったんだ?捕らえたときは本体だった。探してきます」
カノーネ「…さて、そのロープどうとでもなるんだろう。切ったらどうだ?魔力を隠すのが上手いな。ノイを欺けるとは大したものだ」
ラント「動くな」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ユーベル ラント FRIEREN Chapter 131
カノーネ「そのやり方は困るな。仮にお前達の脱出を許したとしても、私は死力を尽くして戦ったと、上に報告しなければならない。みすみす人質に取られお前達を逃したとあらば、私は職務放棄と見なされ粛清の対象だ。わかるか?こうなってしまったからには、私はお前達と殺し合いをしなければならなくなる。お互い面倒事は避けよう。今すぐ杖を下ろせ。それから」
ユーベル「じゃあこういうのはどう?大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ ユーベル 大体なんでも切る魔法 レイルザイデン FRIEREN Chapter 131
カノーネ「なんのつもりだ?」
ユーベル「この下って市場なんだってね。そこにいる人質が気が付く前に、この瓦礫全部安全に敷地内に下ろしたほうがいいんじゃない?じゃないと何人死ぬかわからない。職務放棄が気になるなら、“人命を優先した。”そう報告すればいい」
カノーネ「いいアイディアだ。採用しよう。屑が。さっさと失せろ」
葬送のフリーレン 第131話 ネタバレ 感想 ユーベル カノーネ FRIEREN Chapter 131
ラント「僕はあのやり方、あまり好きじゃないな」
ユーベル「知ってる。次からは気をつけるよ」
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ヴェーク「追います」
カノーネ「やめろヴェーク、街中で似たようなことをされたら敵わん。ノイにも手を出さないように伝えろ」
ヴェーク「泳がせるつもりですか?」
カノーネ「存分に情報を落として貰おうじゃないか。ああいう手合いは一網打尽にするに限る」
第130話第132話