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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第77話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第77話 | |||
サブタイトル | 再会 | ||
配信日 | 2024年1月19日 | ||
サンデーGX | 2024年2月号 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 楼蘭(ロウラン) 羅漢(ラカン) 李白(リハク) | ||
第77話 再会猫猫「(雪崩が起きたと思ったら…つい禁軍が来たのか。ここにいて大丈夫だろうか…でも…ここを離れるわけには…なぜ大勢の中で一人だけ、目に焼き付いたものか…高貴な鎧を身にまとった、天女のような顔の…まさかな。こんなところにいるわけない。それよりすぐに禁軍は入ってくる。ここにいる私も、子一族の人間だと思われかねない。さっさと逃げた方がいいけど)」 子翠《後は頼むね》 猫猫「…だよな (逃げりゃいいのに、莫迦だな、莫迦。子翠のこと言えたもんじゃないな。まさか扉を開けて即仕留められることは…せめて、話の通る奴であってくれ)」 猫猫「…あの、保護して頂けますか、壬氏さま」 壬氏「怪我しているのか?血が…」 猫猫「あ、返り血なので大丈夫です」 壬氏「大丈夫じゃないだろ!」 猫猫「蛇の血ですので」 壬氏「蛇…何をやっているんだ、お前は」 猫猫「(なんだかこんな感じ懐かしいな)」 兵士「東宮!」 壬氏「今は東宮ではない。玉葉妃が男児をご出産された」 猫猫「東宮……(それがこいつの正体か。あの時、壬氏さまが宦官ではないと知ってしまった)」 猫猫「(去勢していない男が後宮内にいるなんて大罪だ。だが、宮中には主上以外に皇族の男子がもう一人いだ。それが、病弱で姿を見せない皇弟だ。皇弟は十九歳、二十五歳の壬氏さまと歳が合わないと思っていたが、時々見せる幼い顔。そして禁軍を率いて、東宮と呼ばれるのは)……」 壬氏「…なんだ」 猫猫「壬氏さま。老けてるんですね」 壬氏「……」 壬氏「李白!後は任せた」 李白「はっ…」 李白「あー…つかぬことを聞くが、宮中で働く猫猫という娘に似ている気がするんだが」 猫猫「本人です」 李白「…何故ここにいる?」 猫猫「さらわれました」 李白「さらわれ…」 《太尉の娘が捕られている》 李白「なあ、お前の父ちゃんって…」 猫猫「あれの名前を出さないでくざい、“おのおっさん”とかで分かりますので」 李白「~なるほど分かった」 猫猫「何をどう納得したのか」 李白「いやあ悪い悪い、お前が言うならそうなんだろう。それにしても汚ぇ恰好だな、怪我は?」 猫猫「蛇の返り血です」 李白「怪我とかやめてくれよ。あのおっさん、まともに運動もできないのに付いてきて、腰やって動けなくなってるぜ」 猫猫「雪崩も、それに乗じた奇襲もあのおっさんの策ですか?」 李白「ああ。……子ども?寝てるのか?」 猫猫「いえ。…息をしていません、毒をあおったようです」 李白「そうか…これだけの大事になっちまったからなあ」 猫猫「ええ…」 李白「国費の横領、反乱のための軍備強化、上級妃・楼蘭の逃亡…どれか一つとっても大罪だ。当然、一族まとめて刑に処される。何も知らない女・子どもも関係なく。分かっちゃいるがやりきれねえな」 猫猫「あの、処刑された者は打ち捨てられるのですか?」 李白「いや、専用の墓地に火葬した上で埋葬になると思う」 埋葬「せめて母親と一緒に弔うことは出来ないでしょうか」 李白「んー…俺にはよく分からん。権限もねぇしなあ…ただ…まるで眠ってるみたいだな。結構重いな。おーい!人手を貸してくれ!」 猫猫「李白さま、どうするつもりで…」 李白「このまま放置するわけにもいかねぇだろ。一時的でも隠しておけば、後でこそっと墓地に移動できる」 猫猫「罪に問われませんか」 李白「分からん。そん時がお前がどうにかしてくれ」 猫猫「どうにかって…」 李白「そうだ!お前があのおっさんを“パパ”とでも呼んだらなんでも言うことを…すまん、今のは忘れてくれ」 李白「さて」 猫猫「その笛は?」 李白「無事命令を完遂した合図だよ。長く一回吹けば成功したってことで。さあ、行こうぜ。嬢ちゃんを無事に連れ出すのが俺の仕事だ。後は外に連れ出してからもう一回合図する」 猫猫「(この先で子翠と壬氏さまは対面することになるだろう。その時、壬氏さまは…子翠は、どうするのだろうか。考えたってどうにもならない。私は子翠から託されたことを全うする…それだけだ)」 | |||
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