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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第81話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第81話 | |||
サブタイトル | 悪女 | ||
配信日 | 2024年8月19日 | ||
サンデーGX | 2024年9月号 | ||
登場人物 | 壬氏(ジンシ) 楼蘭妃(ロウランヒ) 馬閃(バセン) 陸孫(リクソン) 翠苓/子翠 神美(シェンメイ) 子昌(シショウ) | ||
第81話 悪女馬閃「銃声!?人を集めて扉を破れ!」 壬氏「…爆発したのか?」 楼蘭「新型は構造が複雑なんです。中に何か少しでも詰まっていればすぐに爆発してしまう。壬氏さまはこれを奪おうとは思わなかったのですか?あなたなら奪うことなどたやすかったでしょうに」 壬氏「…伝えたいことがあったのだろう」 楼蘭「ふふっ。顔だけの莫迦なら本当によかったのに。私は悪い娘ですね。父さまの意図を汲むならこんな真似できるわけないのに。父さまが死んだんですよ。涙の一つくらいこぼしてください。ずっと母さまを待ち続けていたのですよ。父さまほどの高官が先帝に頼まれるまで独り身を貫いて…涙をこぼしてくれたら私だってこんなことは…壬氏さま、ご存じですか。父さまは狸と言われてましたけども狸って本当は臆病な生き物なのです。自分が小さくて弱いことを知っているからこそ懸命に相手を騙すのです。父様はちゃんと敵役を演じきれましたか?」 壬氏「ああ。見事に演じられていた」 楼蘭「…よかった。宮中に巣食う膿もこれでだいぶ処分できるでしょう」 壬氏「うまくいく確証はあったのか」 楼蘭「うまく行かなければそのまま国を盗ってしまえばいいかと。それで傾くような国ならいっそない方がいい。違いますか?」 壬氏「中祀や狩りでの暗殺計画は神美が企てたことか」 楼蘭「ええ。私を後宮に送り込んだのも母です。私が主上の御子を産み、国母となれば憎い国を乗っ取ることができる。そのために邪魔なのは、他の後継者です。そこで母は姉を皇弟暗殺のため後宮に潜ませました。中祀での暗殺、狩りの場での襲撃も失敗して…ついには飛発を生産し反乱するに至ったわけです」 壬氏「…後宮の診療所の女官たちがやったこともか?」 楼蘭「堕胎剤の調薬やそのための材料をキャラバンから持ち込んだことですか?あれは後宮にに元々潜んでいた悪意…それを利用しただけです。私たちはほんの少し、悪意の種に水をまいただけ。壬氏さまならお分かりでしょう。後宮がどれだけ闇深いところであるか」 壬氏「…ああ」 楼蘭「…もう扉も持ちません。」 壬氏「違う方法はなかったのか」 楼蘭「あったかもしれません、でも…私たちはそれほど賢くないのです。母さまは国が悪くて滅ぼしたかった。父さまは母さまのためになんでもしたけれど国も見捨てられなかった。すべての望みを叶えるのは難しいです。壬氏さま、これを」 楼蘭「本当はこれをねたに命乞いするつもりだったんですけど、うまくいきませんね。…それは、いずれこの国に起こりうることです…が、あなたなら乗り越える知恵を持つものがそばにいるでしょう。ねぇ、壬氏さま。二つほど、願いをきいていただけますか」 壬氏「…なんだ」 楼蘭「一族でまともな者は母に追放され名を捨てております。姉さまもまた同じようなものです。その者たちは、一度死んだものとして見逃していただけませんでしょうか」 壬氏「努力する」 楼蘭「一度死んだ者は見逃す。お願いいたしますね」 壬氏「あつ一つは?」 楼蘭「母のためです。母の人生は先帝に狂わされました。先帝の美しい顔に傷を残したい…そう思っていたはず。ねぇ、母さま?これが私にできる精一杯なんです」 楼蘭「ありがとうございます。皇弟殿下の顔に傷をつけるなんて死に値する罪ですね」 馬閃「楼蘭!」 「こちらにも飛発がある!そのまま動く!」 馬閃「その傷!」 『これは楼蘭の舞台だ。後宮、国という舞台で暗躍する一人の悪女。それが彼女の役割なのだろう。父である子昌が狸なら、楼蘭は狐なのかもしれない。国を傾ける悪女、女狐と相場が決まっている。この場では誰もが脇役にすぎない。後宮の誰も騙し、皇弟の顔に傷をつけ、反乱を企てた、希代の悪女の、一世一代の見せ場なのだ』 『終わってしまった。最期まで楼蘭は、悪女を演じていた』 ≫関連記事:薬屋のひとりごと ビッグガンガン最新話 | |||
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