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NIGEWAKA | |||
原作(Original Story): 松井優征(Yusei Matsui) TVアニメ『逃げ上手の若君』 第5話 | |||
第5話 | |||
サブタイト | 決着!犬追物、そして… | ||
放送日 | 2024年8月4日 | ||
OPテーマ | プランA (歌: DISH//) | ||
EDテーマ | 鎌倉STYLE (歌: ぼっちぼろまる) | ||
原作 | 第10話 - 第12話 | ||
キャスト |
諏訪頼重:中村悠一 雫:矢野妃菜喜 弧次郎:日野まり 亜也子:鈴代紗弓 風間玄蕃:悠木碧 小笠原貞宗:青山穣 市河助房:山本高広 諏訪盛高:石黒史剛 海野幸康:楠大典 玄蕃の父:広田みのる | ||
あらすじ | 武芸に秀で、驚異の「目」の良さを持つ貞宗との犬追物対決。時行は大きく点差をつけられ、負傷し、追い込まれてゆく。しかし、手綱を取り、馬を走らせ、容赦のない攻撃にさらされながら、時行は……瞳を輝かせていた!「逃げ」のなかに自らの戦い方を見いだした時行は、じわじわと貞宗に迫ってゆく。果たして、犬追物の結末は――。貞宗との勝負の相手に時行を指名した、頼重の思惑とは――。そして、諏訪大社から離れた地からは、とある盗人の噂が届くのだった……。 | ||
諏訪盛高「点差は4点!時行様が逆転するにはあと5点…!」 亜也子「もう!何なのあれ!」 諏訪盛高「徹底的に邪魔する気だ」 諏訪盛高「残りの矢は2本…勝つには頭か首に当てるしかないが…」 小笠原貞宗「くくく諦めい。貴様にはこの状態で4点差をひっくり返す会心の射撃など不可能だ」 亜也子「若様!」 「あーあ勝負あったな」 諏訪頼重「逃げよ長寿丸!ただの射撃でお前が敵うと思ったか!逃げながらの射撃を編み出すのだ!」 北条時行「(逃げながらの射撃?)」 北条時行「(逃げている時は頭が冴えて全てが見渡せる)」 北条時行「(犬を狙えば必ず視覚から貞宗が邪魔をする。動きの予測がつかない小さな的に妨害を避けながら当てるなど私には不可能)」 北条時行「(いやできる!ある瞬間だけ私でも狙える的がある!)」 小笠原貞宗「(馬鹿めが。押し捻りでも狙えないから死角というのだ。馬に跨った体勢ではそれ以上身体を捻れぬわ!)」 北条時行「(私は逃げ上手の北条の子だ)」 北条時行「(逃げながらなら何でもやれる!)」 「押し捻りの首、2点」 諏訪盛高「そうか!犬を狙えば貞宗は必ず死角から接触してくる!角度も距離も確定だし犬よりずっと大きい的だ!」 諏訪頼重「あの一瞬での咄嗟の判断。極限射撃を可能にする平行感覚と柔らかい体。あのお方の潜在能力はやはり逃げるときこそ花開く」 弧次郎「決まりっすね!若の得意技は押し捻りだ」 諏訪頼重「ふふふ、未来ではもっと少年心をくすぐる通称で呼ばれるようだ」 小笠原貞宗「(まだだ!まだ5対3…頭さえ守れば逆転はされない)」 『パルティアンショット。紀元前中東の国家パルティアが世界最強だったローマの大軍を撃破した後ろ射ち戦術である』 『接近しては逃げながら撃つ射つ一撃離脱を延々と続けローマ軍の重装歩兵は手も足も出ず力尽きたという』 「押し捻りの頭、3点!6対5にて長寿丸の勝ち」 北条時行「あなたが射た巫女の耳のお返しだ」 北条時行「(耳に当たったのは偶然だけど)」 諏訪頼重「よう勝たれましたな。逃げながらの戦いは楽しいでしょう」 諏訪頼重「まだまだたくさん開発していきますぞ」 諏訪頼重「さて貞宗殿、賭けの約束だ。我が諏訪から立ち去り今後一切手出しはしないでいただきましょう」 小笠原貞宗「図に乗るな!犬追物などただの余興だ!逆賊に与した貴様らは近いうちに所領没収だ」 小笠原貞宗「北条残党などその後ゆっくり探してやるわ!」 諏訪頼重「貞宗は目が良い。故に気がつきすぎて迷うでしょうな」 諏訪頼重「さるをお方と打ち合わせて北条一族らしきものが潜伏している噂を全国各地に流しています」 諏訪頼重「神も人も在ると思えばそこに在り。それだけで大きな力を持ちまする」 諏訪頼重「全国どこでも怪しいとなれば敵方の注意は分散する。その間に私もあなた様も力を蓄える。したたかに成長なさいませ」 諏訪頼重「逃げながら進める戦。天下への道のりは既に走り出しているのですぞ」 玄蕃の父「武士に無用の卑劣な技…儂が主君のために覚えた技術はそう非難された。腕を磨けば磨くほど信頼を失い、長年尽くした主君から盗みを疑われ追放された」 玄蕃の父「よいか、お前は儂の技を継いだ。最後に名前と主義を継げ」 玄蕃の父「金以外信じるな。信頼も忠義も貸したところで返ってこない。技を売って今得られる金のみ信じよ」 玄蕃の父「玄蕃」 北条時行「ば…幕府の跡継ぎがなんでこんな重労働を…」 諏訪頼重「諏訪大社の長寿丸が今の時行様の仮の姿。普段から労働しておかねば敵方が来た時に怪しまれますぞ!」 弧次郎「来そうな敵方といや貞宗だけどあんだけ大恥かかされたんだ。昨日の今日でそう顔は出せないっしょ」 小笠原貞宗「やっ!」 亜矢子「笑顔で来てる…」 弧次郎「つえーなあいつ」 小笠原貞宗「待たせたな諏訪の衆。帝の綸旨が届いたぞ」 亜矢子「綸旨って」 弧次郎「この間も持ってきてなかったか?」 諏訪盛高「先日は貞宗の守護任命を記したものでしたが此度はおそらく…」 小笠原貞宗「北条に組みした咎により諏訪と郎党の領地のうち諏訪湖以北を没収し小笠原領とす」 小笠原貞宗「十日以内に該当の土地に住むご郎党方には退去していただこう。精々主らしく粛々と説得しなされ」 「先祖の代から苦労して開墾した土地ですぞ!」 「小笠原ごときにむざむざ渡せませぬ!」 海野幸康「戦しかございますまい」 諏訪頼重「綸旨に逆らい戦を起こせば朝敵となってしまう。今は立つ時ではない。今日のところは帰りなされ皆の衆」 諏訪頼重「長寿丸」 北条時行「はい」 諏訪頼重「貴方様は道理をわきまえた正しい人間です。でもそれだけでは足りない」 諏訪頼重「実は逃若党に加入を進めたい男がおりまする。風間玄蕃と名乗る盗人です」 北条時行「盗人?」 諏訪頼重「あらゆる小細工を使い、どこにでも忍び込み、どんなものでも盗み出すとか」 北条時行「へぇーいやしかしなぜ盗人を仲間に?」 諏訪頼重「貴方様に頼みたいことがあります。彼を使って貞宗の館から帝の綸旨を盗んでくだされ」 諏訪頼重「京からの情報では綸旨の発行にはひどく時間がかかっているとのこと。紛失させれば相当な時間が稼げましょう」 北条時行「そ…そんな乱暴な」 諏訪頼重「ええ、ですがこれからの世は正しいだけでは本当に正しい事もできませぬ。邪の者も郎党として使いこなし全てを備えた大将となりなされ」 諏訪盛高「大丈夫ですか頼重様。時行様含め童だけで行かせるなど…」 雫「人を探しておりまして」 「おやま、名前は分かるかい?」 雫「はい。風間玄蕃…」 ≫関連記事:逃げ上手の若君キャラクター一覧弧次郎「どんだけ…」 亜矢子「すっごく嫌われてるのはよくわかった」 風間玄蕃「誰も俺には逆らえない。敵に回せば地獄を見るからだ」 弧次郎「上だ!そんで何故か若も上だ!」 風間玄蕃「俺が風間玄蕃だ。三里先から俺の名前が聞こえたので来てやった」 風間玄蕃「用件は?」 北条時行「す…諏訪大社の長寿丸というものだ。個人的に君を郎党に加えたくてやってきた」 亜矢子「若様離れて!」 弧次郎「クソッ!やっぱ盗人なんて信用できねぇ」 風間玄蕃「慌てんなボンクラども。交渉はこれからだ」 弧次郎「あーっ!俺の財布!」 風間玄蕃「ビタ一文まからんぞ。俺の腕が欲しいのなら金のみが俺とお前を繋ぐ糸だ」 北条時行「金…」 北条時行「…金を払えばいいのか…?」 風間玄蕃「ああ (くくく!できるもんならな!借金でもするつもりか?)」 北条時行「本当にいいのか?国じゃなくて」
風間玄蕃「ん?…くに…?」 北条時行「正直驚いた。我が郎党となりその異能で天下の奪回を助けてくれれば君は旗揚げからの生粋の功臣だ」 北条時行「甲斐や武蔵の一国ぐらい与えられて当然なのに」 北条時行「君はなんて無欲なんだ!国を求めず金で済ませてくれるなんて!」 雫「当面の生活費なら心配ないよ。諏訪大社が保証するから。でも現金払いで本当にいいの?」 雫「兄様が天下を取って一国を任されたら何万貫文も懐に入るよ。ま・い・と・し」 弧次郎「分かる分かる博打だもんな。その場限りの小銭を得るか若に仕えて将来に賭けるか。でもな、お前はこんな夢のある博打に乗らないのか~?困り果てた天下人の子が誘いに来るなんてこの先一生ない」 風間玄蕃「両耳から誘惑すんなァ!俺に決めさせろォ!」 風間玄蕃「(くそッ…適当にからかって巻き上げるつもりだったが…まぁいい)」 風間玄蕃「おい坊、帝の綸旨を盗みたいと言ったな」 小笠原貞宗「くくく帝の綸旨は効力絶大。諏訪の領地を削り取りいずれは全て我が物に」 風間玄蕃「無責任な雇用主に命をかける気はない。お前も一緒に来るならば受けてやろう」 北条時行「綸旨があるのはあの蔵か」 風間玄蕃「怖気付くと思ってたぜ」 北条時行「同行するのは当然だ。綸旨を盗んで来てくれと頼まれたのは私だからな」 風間玄蕃「だが気をつけろ。しくじればああなる」 弧次郎「信用できんのか?逃げられない場所に誘って若を売る気じゃ」 亜矢子「大丈夫だよ。頼重様が仲間に入れるの勧めたんだし、私たちだって同じようにある日突然若様の郎党になった」 亜矢子「で、今楽しいでしょ?」 弧次郎「まぁ確かに…飽きねーなあの若は」 風間玄蕃「ご丁寧に錠前が三重」 北条時行「開けられるのか?」 風間玄蕃「あれぐらい容易い」 風間玄蕃「それより問題は蔵の前の見張り二人だ。結局は生の人間以上の錠前はない。だがそいつを開けられるのが俺の技だ」 北条時行「おぉ」 北条時行「武士の恥なんて鎌倉から逃げた時に大方捨てた。それに言われたからじゃない」 風間玄蕃「しょーもな」 風間玄蕃「いいか世間知らず。恩だの義理だのの貸し借りってのはいずれ必ず取っぱぐれる。見えない物はないのと同じだからだ」 風間玄蕃「だが金か恐怖を見せつければ人は従う」 北条時行「金か恐怖…?」 北条時行「(あぁこうやって嫌われていったのか…)」 風間玄蕃「人間は見えるものしか信じない。ここを動くなよ」 北条時行「(貞宗!?ここにいてはマズい!だがどこに逃げればいい?それに玄蕃はここを動くなと…玄蕃…まさかはじめからここに誘い込もうと…?)」 「あ…浅はかでした!直ちに」 「… 殿…ちなみにその耳は一体…」 「萌え所だッ!刺さったか!?」 「は…はあっ!我が好みに夜襲の如く刺さりましてございます!」 風間玄蕃「秘伝の粘土で覆った狐面だ。大概の人間に化けられる」 北条時行「(私の正体を知っていたのは既に諏訪大社にも侵入していたからか…私が知る誰かに化けて…)」 風間玄蕃「お前さっき俺が寝返ったと思ったな」 風間玄蕃「あ、これか!?綸旨ってのは」 北条時行「玄蓄?」
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