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NIGEWAKA | |||
原作(Original Story): 松井優征(Yusei Matsui) TVアニメ『逃げ上手の若君』 第7話ネタバレ | |||
逃げ上手の若君 第7話 | |||
サブタイトル | 冬の子供たち | ||
放送日 | 2024年8月17日 | ||
原作 | 第16話 - 第18話 | ||
OPテーマ | プランA (歌: DISH//) | ||
EDテーマ | 鎌倉STYLE (歌: ぼっちぼろまる) | ||
キャスト | 役:声優 | ||
北条時行:結川あさき 諏訪頼重:中村悠一 雫:矢野妃菜喜 弧次郎:日野まり 亜也子:鈴代紗弓 風間玄蕃:悠木碧 吹雪:戸谷菊之介 小笠原貞宗:青山穣 市河助房:山本高広 瘴奸:東地宏樹 腐乱:奈良徹 | |||
あらすじ | 諏訪での初めての新年を迎える時行。全国の混乱は一応の小康状態となっているものの、小競り合いは続き、諏訪の地にもまた新たな危機が迫っていた。諏訪領・北の国境付近にて、小笠原の不穏な動きを察知した頼重たち。腕利きの偵察が出払っているなか、時行は「逃若党」による偵察を提案する。心強い申し出に喜ぶ郎党たちだったが、なぜか頼重だけは猛烈に反対し……。大人たちからの期待と心配を背に、逃若党が諏訪を駆ける――! | ||
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第7話 冬の子供たち小笠原貞宗「儂はまた新たな土地を手に入れた。貴様のような豪傑が必要だ、瘴奸」 小笠原貞宗「悪党として鬼の如く恐れられたと聞いておるぞ」 瘴奸「悪党などとんでもない。今ではすっかり丸くなり、登り調子の貞宗様に仕える道を選びました…が 諏訪の領地をじわじわ奪えとのご命令、我こそ適任と思います」 諏訪盛高「小笠原がまた不穏な動きを!?」 「腕利き偵察は出払ってしまっています。西の国境の敵軍の動きも危険で…」 諏訪頼重「(皆には秘密だ。稀に突然一切未来が見えない時期が来ることは。まずいな~こんな時に問題起きないでほしいのだが)」 北条時行「その偵察我ら逃若党で行ってきましょうか?」 北条時行「大丈夫です。子供だけの方が警戒されませんし、私の逃げ足は貴方が一番知っているはず」 諏訪盛高「妙案です。弧次郎も亜也子も偵察は何度か経験済み。礼儀正しい時行様なら現地の領民も安心できる」 「これで行きましょう頼重様!」 「頼重様!」 諏訪頼重「…いや途中で野盗に殺されたら血筋が絶える」 諏訪頼重「いや、道に迷って遭難したら血筋が…」 北条時行「この半年何度も領内を遠駆けして遊びました。今や諏訪のどこからでも帰れます」 諏訪頼重「…いや、道端のなめくじ食べて寄生虫で死ぬかも」 諏訪頼重「色っぽい女とすれ違って鼻血多量で死ぬかも」 諏訪頼重「恥ずかしい過去を思い出してショックのあまり死ぬかも」 北条時行「さっきから何なの!?」 北条時行「今日は変ですよ頼重殿!?いつも平然と危険な場所に送り出すではないですか」 弧次郎「埒があかねぇ。もう行っていいっすか盛高様?」 諏訪盛高「うむ。現状これが最善だろう。若君の安全を最優先にな」 諏訪頼重「ちょ待って!実は時行様逃げ上手じゃないし!逃げることに興奮を覚えるド変態なだけだし!」 北条時行「無礼!」 亜矢子「さて偵察にはどんな準備を?」 弧次郎「身軽の方がいいな。二日分の飯と少しの路銀で十分でしょ」 風間玄蕃「金はあるだけ欲しいけどな。盛高のやつ騙くらかしてふんだくろうぜ」 雫「またゲンバ君はそういう事言う。ウチだってお米もお金も無駄遣いは…」 『頼重が…見ている』 弧次郎「ほっといて行こうぜ」 諏訪頼重「ああああああ!」 弧次郎「防寒はこんなもんか」 亜矢子「雫特製の綿入り小袖やっぱりあったかいね」 北条時行「これ一枚で十分だな」 弧次郎「軽装の方が疑われないし逃げやすい」 『頼重が見てくる』 北条時行「今日ホント変ですよ頼重殿!?」 諏訪頼重「いや…凍死したり現地に敵兵が100万騎いたら血筋がね…血筋血筋…ウヘヘへ」 風間玄蕃「血筋中毒か?」 北条時行「まったく…何なんだあれは」 雫「たまーにあるの、ああなる事と」 雫「不安そうになったり怒りっぽくなったり」 諏訪頼重《お餅食べたの誰よ!?ねぇ誰!?》 雫「水飲むだけで太ったり」 雫「酸っぱいものばかり食べたり」 弧次郎「赤子でもできたのか。なーに考えてんすかねぇ」 北条時行「さあ…振り回されるのはいつものことだが…心配そうに送り出してもらうのは少し嬉しい」 弧次郎「ギリギリ日暮れまでに辿り着けたな」 亜矢子「ぱっと見は平和そう」 雫「手順を確認します。このあたりは諏訪領とはいえ端の端なので情報があまりありません。なのでまず諏訪大社の使いとして聞き込みをし、明日村の周囲を見て回ります。敵は来そうか、もし来るなら時期と規模はどれくらいか、村を守るなら兵は何人必要か、情報をまとめて報告を…」 亜也子「(二刀使い!齢は十代半ば…)」
北条時行「(速い!あの若さで凄まじい使い手だ)」 北条時行「(じゃああれは…?)」 弧次郎《やるっスね若!五回に一回は俺から一本取ってますよ》 北条時行《ふふ、いつまでも甘く見ると痛い目を見るぞ》 弧次郎《若にもっと鍛錬されたら追い越されちまう。こいつは俺もうかうかしてらんねーな》 北条時行「(じゃああれも…?)」 亜矢子《若様すごい…鍔競り合いでこの私が押されてる》 雫「えっ」 吹雪「忘れたか?以前東信濃の地で飯をもらった…」 雫「…吹雪くん?」 吹雪「…ご無礼をお許し下さい。そこのお二人から獣の気配がしたので、てっきり変装した敵の斥候かと」 弧次郎・亜矢子「はぁ!?」 吹雪「自分は吹雪と申します。各地を放浪し仕える主を探しております」 亜矢子「じゃあここの村人じゃないの?」 吹雪「はい。三日ほど前に飯を乞いに立ち寄ったのですが…」 吹雪「小笠原の旗印の数人に襲撃されていたため助太刀しました」 吹雪「同じ規模の小隊が三度来てなんとか殲滅しましたが、備蓄も尽き外部と連絡する馬もないので危ないところでした」 北条時行「三回も小隊を…」 弧次郎「なのに村人共はたいまつ持って見物かよ。余所者の若僧一人に戦わせて臆病なこった」 吹雪「ああ…お気を悪くしないよう。着いた時には大人が皆殺されていましたので」 北条時行「ぜ…全員幼子!?君一人で敵兵を三度も全滅させたのか?」 吹雪「いいえ。彼らだって立派な戦力です」 吹雪「今の様にたいまつで敵の気を散らせたり」 吹雪「落とし穴を作らせたり」 吹雪「ハリボテを囮に敵を狙ったり」 吹雪「幼子でも教えれば出来る事は沢山ある」 吹雪「知識を蓄え腕を磨きそれを活かせる強い主君を探していますが、どうも自分には人の才を見抜き育てる方が合うのかも。この世のどこかに教えを欲する天下人でもいれば話が早いのですが」 北条時行「(素晴らしい!)」 弧次郎「この村が諏訪にとって最大の急所?」 風間玄蕃「そんな話初耳だぞ」 吹雪「皆気付いていないだけです」 吹雪「この村は人口は少ないが攻めにくい地形。守備兵が百人もいれば難攻不落の要塞に化ける」 吹雪「小笠原はここを占領して軍を置けば国境から攻め込む際にこの上なく有利となる。諏訪領の豊かな大集落…浅田庄を挟み撃ちにできますから」 吹雪「兵法でいう“掎角の勢”です。これが成れば諏訪領は大量の領地を失う事になる」 吹雪「おそらく今回の小笠原軍を指揮する者はそういう兵法に通じている」 吹雪「自分としてはこの村を守り、この村の戦略的価値まで諏訪に伝えれば褒美はデカいと踏んだわけです」 弧次郎「そんな事よりよく食うな!」 吹雪「え」 風間玄蕃「あと飯粒で軍議すんな」 「吹雪兄ちゃん三日で村の蓄え食べ尽くしたの」 吹雪「そう。なのでもう村を守るのは限界かなと」 雫「村の危機の原因がいる」 北条時行「戦略眼はすごいのに食料計算はできないのか」 雫「そういえば私が吹雪君と初めて会った時も」 雫「もらった捧げ物を忍び込んで食べ尽くしてて、熊に取られたことにして誤魔化したけどうちの神様お腹減ったって泣きだして大変だった」 雫「兄様?」 北条時行「いや、冷静沈着な策士かと思えば意外と不器用な男なんだな…と」 北条時行「そもそも策士なら勝てる方を選ぶ。幼子だけの村をわざわざ守ろうとは思わない」 北条時行「(孤児たちを奮起させ村を守れる戦力へと育てた男か…子供たちも親をなくしたばかりなのに当主の宿った目をしている。欲しい!天下奪還の援けとして)」 北条時行「(あと内緒で剣術教わってあの二人に尊敬の目で見られたい)」 雫「父様が妙に心配してたのが気になります。兄様の安全な未来が見えてないのかも」 雫「この村がいくら重要でも兄様の命が大事。村は一旦放棄して子供たちを連れて安全な諏訪領まで逃げることを進言します」 北条時行「…いや、できれば村も守りたい。あの子らの親は埋葬も供養もまだのようだった」 北条時行「故郷と親を一度に失うのは少々憐れだ。心に整理がつく間ぐらいはここに居させてやりたい」 北条時行「吹雪殿、吹雪殿の戦、私たちにも手伝わせてもらえないだろうか?」 吹雪「こちらこそ。共に戦ってくれるのなら是非よろしく」 腐乱「お頭ァ、村の民共こんなに殺して貞宗って奴に怒られません?」 瘴奸「構わんよ。元・悪党に道徳を期待する方が間違いだ。それにな」 瘴奸「南無阿弥陀仏。こう言っときゃ仏様が全て罪をチャラにして下さる。便利だろ」 腐乱「ヒハアアア仏最高ぉぉぉぉ」 瘴奸「我が“征蟻党”は五人いれば集落一つ滅ぼせる強者揃い。その強者共が三度も戻らぬあの集落…」 瘴奸「賊のやり方では略奪の美酒を飲めなさそうだ」 瘴奸「武士に戻って戦をしよう」 | |||
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