ONE PIECE | 第96話『緑の町エルマルとクンフージュゴン！』ネタバレ

ONE PIECE
原作(Original Story): 尾田栄一郎(Oda Eiichiro) TVアニメ『ONE PIECE』 第96話
第96話
サブタイトル	緑の町エルマルとクンフージュゴン！
放送日	2002年1月13日
OPテーマ	Believe
EDテーマ	fish
原作	第159話 - 第161話
キャスト	役：声優
	ルフィ：田中真弓 ゾロ ：中井和哉 サンジ：平田広明 チョッパー ：大谷育江 ウソップ：山口勝平 ナミ ：岡村明美 エース：古川登志夫 ビビ：渡辺美佐 クロコダイル：大友龍三郎 ロビン ：山口由里子 コブラ：郷田ほづみ チャカ：植村喜八郎 ペル：野島健児 カルー：平田広明
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「止まれ！」 「頼む！国王に会わせてくれ」 「この内乱はいつまで続くんだ！？」 「わしらはもう食べるものもないんじゃ」 コブラ「下がるのだ衛兵たち！」 コブラ「すまぬ。私の力が及ばぬばかりに皆に耐え難い苦しみを与えてしまった。話したい者は中に入り、不満を打ち明けてくれ。今の私にできるのは皆の苦しみを我が事として共に苦しむ事だけなのだ」 コブラ「あとしばらく堪えてくれ。私は必ずこの国に安息を取り戻す。たとえこの命が砕けようとも」 ビビ《お父様、これは何者かが仕組んだこと。誰かがこの国を陥れようとしているのは明らかです》 コブラ「(無事でいるのか…お前は今どこで何をしている…ビビ)」 ウソップ「やあ！おれはキャプテンおにぎりウソップだ。誰だお前は」 ルフィ「メシダルさんだー！」 サンジ「食い物をオモチャにすんじゃねェ💢暇なら洗い物でもやってろ！」 エース「なんか手伝うか？」 サンジ「いや、あんたは一応この船の客人だからな。まァゆっくりしとけ」 エース「そっか…」 サンジ「お前ら雑巾バケツで食器洗うんじゃねェよ💢」 チョッパー「あーいい風だ」 ビビ「カルー、ここからあなた一人でアルバーナ宮殿に行って父にこの手紙を届けてほしいの」 ピピ「これにはクロコダイルとバロックワークスの陰謀についてイガラムと私が調べ上げた全てが書き記してあるわ。そして私が今、生きてこのアラバスタに帰っていることも、心強い仲間たちと一緒だということも」 ビビ「できる？一人で砂漠を越えるのよ」 カルー「クエ！」 ビビ「いい？砂漠ではお水は大切に飲むのよ」 カルー「クエ」 ビビ「じゃあ父に伝えて。この国は救えるんだって」 ビビ「お水は大切に飲みなさい！」 エース「七武海のクロコダイルがこの国にいるのは知ってた。海賊が国盗りだって！？タチの悪いジョークだぜ」 エース「その国盗りには何か裏があるかもしんねェな」  ロビン「さっき連絡が入ったわ。ナノハナに配置していたビリオンズたちの船が何者かにやられて全滅した…とか。今、事実を確認させている所」 クロコダイル「ビリオンズの代わりなんぞ掃いて捨てる程いるはずだ。たかだか砂漠に水一滴こぼれたところでおれの計画に何ら支障はない。ただおれに歯向かうような奴が炙り出されたんなら捻り潰す」 ロビン「了解」 ロビン「すでに連絡のためエリマキランナーズを向かわせてる」 「クオー」 ゾロ「亀か？」 ルフィ「アザラシじゃねェか？」 ビビ「クンフージュゴン！」 チョッパー「“上がりたかったらおれに勝ってみな。いやなら向こう岸に戻んな腰抜け”だってさ」 ウソップ「フン…腰抜けと言われちゃ黙ってられねェな。行くぜ！」 ビビ「待ってウソップさん！」 ビビ「クンフージュゴンは強いから」 ルフィ「うおー！」 ナミ「あっちで勝ってる奴もいるけど」 ビビ「勝ってもダメ」 ルフィ「何だ？」 ビビ「勝負に敗けたらその相手に弟子入りするのがクンフージュゴンの掟なの」 ゾロ「武闘派だな」 ビビ「言ってる間に弟子増えてるわよ！」 ルフィ「よーし！皆おれについて来い！こうだ！」 ルフィ「いいぞ！よーし、ユバに向かってた出発だ」 ゾロ「ちょっと待ておい…」 ゾロ「そいつらも連れてく気かァー！」 ビビ「ジュゴンたちに砂漠越えは無理よ」 チョッパー「ほら、これあげるからさ、ここで大人しくしててよ。ね？」 チョッパー「うわああああー！」 ルフィ「じゃあな！」 サンジ「ここは？」 ルフィ「これがユバの町か？」 ビビ「いいえ、ここはエルマル。かつては緑の町と言われていたところよ」 ビビ「雨がまったく降らないのってこのアラバスタでも過去数千年あり得なかった大事件よ」 ビビ「だけどそんな中、一か所だけいつもより多く雨の降る土地があったの。それが首都アルバーナ。王の住む宮殿のある町」 ビビ「人はそれを王の奇跡と呼んだ。あの日、事件が起きるまではね」 『2年前 港町ナノハナ』 「積荷を下ろせーっ」 「おい大丈夫か！？ケガはないか？」 「うわっ！大変だ！えれェことしちまった！こいつを確実にアルバーナのコブラ王に届けなきゃならねェってのに」 「一体なんだ？この緑色の粉は」 「知らねェよ…おれ達はただこの国の王の命令で…」 「ただの運び屋で…」 「逃げろォー！」 「…これは…」 ナミ「ダンスパウダーが！？」 ルフィ「知ってんのか？」 ナミ「ええ、別名は雨を呼ぶ粉。昔どこかの雨の降らない国の研究者が造り出した代物でね、その粉から義状の煙を発生させて空に立ち上がらせることで人工的に雨を降らせることができるの」 ルフィ「あーわかった！不思議粉のことか！おれこの前食ったぞ」 ウソップ「そんなもんがあったらこの国にうってつけじゃねェか」 ナミ「だけどそれには大きな落とし穴があった。隣の国の干ばつよ。ダンスパウダーは本来なら風に乗って流されていくうちに」 ナミ「雨雲に成長するはずだった雲の子供を人工的に素早く成長させて雨を降らせるって仕組みなの」 ウソップ「そっか！放っときゃ隣国に自然に降るハズだった雨を横取りしちまったってわけだ」 ナミ「やがて二つの国の間で戦争が起きて、その結果たくさんの命が失われた。それ以来世界政府ではダンスパウダー製造・所持を世界的に禁止してるの」 ビビ「そのダンスパウダーが大量に港町に運び込まれた時、アラバスタ国内は王の住む町以外には全く雨が降らないという異常気候」 《我々の土地が雨が一滴も降らないのは国王がダンスパウダーを使っていたからだ！》 ルフィ「何だビビ！そりゃお前の父ちゃんが悪ィぞ！」 サンジ「バカ！ハメられたんだよ！」 ビビ「勿論父にはさっぱり身に憶えのない事件だったけど」 ビビ「同じく宮殿内にも大量に運び込まれたダンスパウダーが見つかった」 ビビ「父が…この国の人々が何をしたというの…砂漠の国に生まれて自然と戦いながら必死で生きてきた人々の暮らしを滅茶苦茶にして…なぜあいつにそんなことをする権利があるの！？」 ビビ「私はあの男を許さないっ！」 ゾロ「ったく…ガキだなてめェら」 ルフィ「ビビ！さっさと先へ進もう。ウズウズしてきた」
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