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OSHI NO KO | |||
原作(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ 【推しの子】 第135話ネタバレ | |||
第135話 | |||
サブタイトル | 傍 | ||
配信日 | 2023年12月21日 | ||
ヤングジャンプ | 2024年3・4合併号 | ||
単行本 | 14巻 | ||
登場人物 | 星野アクア 星野ルビー 有馬かな 五反田泰志 MEMちょ 星野アイ | ||
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星野アクア「カントク…アイって仲間に見放されて悲しんでたと思う?」 五反田泰志「ん…?明日の撮影の話か?ニノがアイに散々言うシーンだっけか」 星野アクア「まぁそれもあるんだろうけど、ルビーに聞かれたんだよ。“ママも辛い時、泣くと思う?”って」 五反田泰志「…アクアはどう思うよ?」 星野アクア「そりゃ…決まってるだろ。アイは泣いたりしない。いつも飄々としてて、肝心な話はのらりくらりと避け続けて、少なくとも俺はアイが泣いてる所なんて見たことない。一度たりとも」 星野アクア「カントクはアイのキャラをどう解釈してるのさ」 五反田泰志「さあ?」 星野アクア「さあって…」 五反田泰志「俺だってカウンセラーでもメンタリストでもないんだから分からねーよ。俺は実際に起きたイベントをハコ書きで並べてるだけだからな。まぁ演者がどう解釈して演じたとしても破綻は無いように組んであるし、明らかに違うと感じたらNG出すだけ」 星野アクア「自分で考えろって事か」 五反田泰志「誰にも分からねぇって話だ。今更、死人の気持ちなんてな。昔、B小町のドキュメンタリー作ってる時、アイは言ったよ」 星野アイ《本物の私を撮ってください》 五反田泰志「今思えばあれは挑戦状だったんだろうな。俺の前で演技なんかしようものなら速攻やめにすると釘を刺してアイも素で臨んでたと思う。でも奥底は撮れなかった気がする。だからこの作品は俺にとってもリベンジなんだよ。本物のアイを今度こそ撮りたい」 星野アクア「撮れるといいな」 五反田泰志「あぁ当然撮る前提で作品作ってる。その為のルビー起用だしな。もしルビーの芝居がベラベラだったら目も当てられない作品になるだろうよ。逆にいい芝居になりゃこの作品は跳ねる。だからこそルビーには多少無理してでも頑張って貰わねぇと」 星野アクア「多少ねぇ…言うまでもないと思うけどさ…ルビーにこれ以上無理させたら…分かってるよな?」 五反田泰志「シスコンこわ…」 五反田泰志「まぁまぁ…ルビーは大丈夫だろ」 星野アクア「なんの根拠があって」 五反田泰志「有馬かなが傍にいる。あいつもな、昔は我儘で自分本位の芝居しかしねぇ奴だった。お前も知ってる通りな。短い人生の殆どを芝居に費やして芝居が全ての世界に生きてて、周りの役者は全員敵みたいな目ぇしてよ、気持ちを共有できる同期やら仲間もいない。親もちょっとアレだったしな。俺がなんでお前を有馬にぶつけたか分かるか?」 星野アクア「天狗になってる有馬にお灸を据えたかったんだろ?」 五反田泰志「当然それもあるけどよ、もっと単純な話。あいつの友達になってやって欲しかったんだよ。ガキが一人、大人の世界で足掻くってのは想像以上に孤独だった筈だ。それに加えあの性格だろ?価値観の合う友達なんて居なかっただろうよ。だからこそB小町の連中でつるんでる姿見て俺は胸を撫で下ろしたもんだ。年相応のガキみたいに楽しそうに言い合ってて…あの頃、手に出来なかったものをようやく手に出来たんだな…なんてついじじぃみたいなこと思っちまった。有馬かなは何があっても星野ルビーを絶対に守るさ。あいつはずっとああいう友達が欲しかったんだからな」 星野アクア「本当に大丈夫か?めちゃ険悪っぽいけど」 五反田泰志「いや…んー…あー…?いや思春期あるあるってやつだな?あるあるだろ。年頃女子たちならあんなのしょっちゅう…な!?」 星野アクア「知らないよ」 五反田泰志「喧嘩して仲が深まるなんてのは定番だろ?」 星野アクア「フィクションだったらな。現実はなんとなく距離取って終わりじゃね?」 五反田泰志「おいアクア…ちょっと取りなして来いよ」 星野アクア「何で俺が」 五反田泰志「ルビーはお前の妹で有馬とも仲良いだろ?心配じゃないのか?」 星野アクア「あんまり狼狽えるなよ。責任者なんだからどんと構えておきなよ。ルビーはそう簡単に折れたりしないし、転んでもタダで起き上がる奴じゃない。有馬だってもうガキじゃない。周りを見れる役者に育った。信じろよ。あいつらもう結構立派だぞ」 ≫関連記事: 【推しの子】キャラクター一覧 【推しの子】主題歌一覧 【推しの子】コミックス一覧 | |||
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