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OSHI NO KO | |||
原作(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ 【推しの子】 第137話ネタバレ | |||
第137話 | |||
サブタイトル | 偶像 | ||
配信日 | 2024年1月18日 | ||
ヤングジャンプ | 2024年7号 | ||
単行本 | 14巻 | ||
登場人物 | 星野アイ 星野ルビー 有馬かな 五反田泰志 斉藤壱護 斉藤ミヤコ 鏑木勝也 新野冬子 | ||
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「(アドリブ…!)」 スタッフ「カントク…どうするんですか。これを通したらアイの最強で完璧というイメージが崩れる。話がまるっきり変わってしまう」 「(違う…違う!これは違う。こんなのアイじゃない。私の中のアイはこんな風に泣いたりしない。だけど…この説得力は…)」 五反田泰志「(時に芝居は雄弁だ。ルビーの芝居は雄弁に語っていた。星野アイはどこにでもいる少女だったと)」 五反田泰志「(愛が与えられず人を信じられず臆病で繊細で友人のすれ違いで傷つくようなどこにでもいる少女だったと。だから彼女は嘘をついた。弱い自分をまるごと覆い隠すような大きな嘘を。いつも笑顔でネガティブな感情を一切表に出さず、綺麗て清楚で純粋でどんな人間も深く愛し裏切らない。誰もが愛せる愛玩動物のような人間。そんな人の醜い欲望を詰め込んだような存在に“偶像”にさせられた)」 五反田泰志「(ルビーの目は語っていた。ママをそんな偶像にしたのはお前らだ。親も周りの大人も友達ですらアイの才能とキャラクターと本当の人間性を結び付け、心がある人間として扱わず、そういうものだと理解を放棄し、星野アイという個人の存在を認めなかった私たち全員のせいだ)」 スタッフ「どうするんですか。これじゃアイのキャラが…」 スタッフ「今後の展開への繋がりが…」 五反田泰志「(尺換算15秒のアドリブに込められていたのは、アイの悲痛な悲鳴とその娘の突き刺すような怒りだった) 繋がってるだろ。むしろアイの強さの理由が分かるシーンになった。脚本は後からイジればいいだろ」 スタッフ「無茶苦茶言わんでくださいよカントク!」 鏑木勝也「やあ壱護社長。ルビーの芝居どう思った?」 斉藤壱護「まだまだですよ。アイが胸に秘めた孤独は多分もっと…」 鏑木勝也「僕もそう思う。だけどアイと同じ方向を向いた芝居ができるようになったのは大きいよね。この映画で一番大事なことだったから…このシーンでそれを引き出したのは有馬くんの芝居。本当に便利に役者だよ。本人の実力もさることながら周りの実力を引き上げる力もある。後は知名度が追いつけば申し分ないんだけどね」 斉藤壱護「僕もポテンシャルはあると思ってるのですが機会に恵まれず…」 鏑木勝也「有馬くんの売り方なんだけど僕に提案がある」 斉藤壱護「ほほう」 鏑木勝也「彼女は天才役者として売るべきだ」 星野ルビー「どうだったかな、私の芝居」 有馬かな「アンタが演技初心者ってのがプラスに働いてたわね。素の感情っぽい、本物の感情って感じした」 星野ルビー「うん、本当に怒ってたから。先輩があんな態度取ってきてさ人間の心理の奥底がよくわかった。人間の本質って言うのかな…人間ってヤなことあると最初は悲しくてだんだんムカついてくるもんなんだって!」 有馬かな「人間の本質浅っ…!」 有馬かな「もう少し深い事に気づきなさいよ」 星野ルビー「そのおかげでママの気持ちが少し分かった気がした。友達にひどい態度取られたら悲しくて理解して欲しいからムカつくんだよ。私はずっとママみたいなアイドルになろう頑張ってきた。でも違うんだよ。私とママと違うんだよ。私は友達とずっと仲良しでいたい。自分の気持ちに素直でいたい。私は私のままスターになる。私はママみたいにならない」 有馬かな「そう…いいんじゃない?」 星野ルビー「だからね、私はママみたいに友達を諦めたりしない。B小町辞めようと先輩が私をうざがろうと、しつこくつきまとうから覚悟してね」 ≫関連記事:【推しの子】キャラクター一覧 【推しの子】主題歌一覧 【推しの子】コミックス一覧 | |||
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