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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1132話ネタバレ | |||
名探偵コナン第1132話 | |||
サブタイトル | 薄墨色の前楽 | ||
配信日 | 2024年9月4日 | ||
サンデー | 2024年41号 | ||
次号 | 2024年9月11日(42号) | ||
単行本 | 106巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 服部平次 遠山和葉 遠山銀司郎 毛利大五郎 役:吉浦利堅 服部平一光 役:庵坂典馬 大塚楓 役:倉石洋歌 外山落葉 役:楢沢美玖 毛利理英子 役:垣脇綾梨 伊織駿河 役:長窪信哉 庵坂の母 | ||
場所 | 浪速芸術劇場 | ||
第1132話 薄墨色の前楽『遺体に隠された暗号。暗号に隠された情動。探偵は探し出す。発見された3体目の遺体。遺体の奇妙な格好は、暗号だった』 遠山銀司郎「何しとんのや大滝!事情聴取中に2人も殺されよって!今が昭和なら気ィ失うまで殴り飛ばしてる所やで!」 大滝警部「(令和で良かったです…)」 毛利蘭「和葉ちゃんのお父さん大迫力だね」 遠山和葉「ま、大阪府警の刑事部長やからなァ…」 遠山銀司郎「しかしけったいな事件やのォ」 大滝警部「今回転落死した長窪さんの遺体のそばに落ちてたスマホには“下手から…傀儡の悪魔”って書いてありました」 服部平次「下手っちゅうんは演劇用語で左側の事や」 コナン「最後の文字が「L」だとしても左から読めば“EVIL” 悪魔だよな」 遠山銀司郎「とにかく油断したらアカンで大滝。犯人が4人殺す言うてたんなら是が非でももう一人は守らなアカン。それにここにはおったらアカン奴が混じってるみたいやしのォ」 庵坂典馬「何やソレ?俺の事か!?」 大滝警部「刑事部長そら言い過ぎです。確かに彼は昔、人を一人殺してしもたけど、正当防衛が認められて無罪になってますんで」 遠山銀司郎「ああ、あん時のガキか…まあ容疑者が3人なんやったら、その3人に警官2人付けてこの事件が終わるまで目ェ離すんちゃうで。今度殺されたら本部長の平蔵に顔の形変わるまでボコられるで」 大滝警部「(れ、令和なのに?)」 服部平次「(親父ならやりかねんわ)」 コナン「おい服部、変だぞ。あの3階のベランダからもげて落ちたこの手すり…老朽化で錆びてもげたと思ったけど、液体ガリウムで溶かしたような痕跡がある」 服部平次「せやな。この手スリ、アルミ製みたいやからガリウム塗っとくだけで半日ぐらいで侵食されてボロボロや。こんな手スリに寄りかかったらすぐにもげて真っ逆様やで」 コナン「でも、この手スリ付きのベランダがある部屋が事情聴取の部屋になるってわかってないと無理なんじゃ」 大滝警部「一番片付いてる部屋を選んださかい。誰かがそうなるように片付けてたかもしれへんなァ」 コナン「ねぇ、さっきの庵坂さんの話聞こえちゃったけど」 服部平次「昔、人を殺したっちゅうあの話や」 大滝警部「あらもう8年も前のこっちゃ。えらいベッピンさんが東京から大阪の高校に転校して来たゆうて評判になってて、それが倉石さんやったんやけど」 大滝警部「近所の半グレ連中に目ェつけられてしもて、倉石さんが車に連れ込まれそうになった所に野球部の部活帰りの庵坂が割って入ったんや。ほんでナイフで襲って来る半グレ連中に金属バットでやり合った結果、半グレ連中のリーダーの頭部を強打して殺してしもたんや。半グレ連中は裁判で“過剰防衛や”って言い張ってたんやけど、その一部始終をたまたまスマホで動画録ってた通行人がおって、正当防衛が認められ無罪になったっちゅうワケや。その動画を録ってたんが吉浦さんで、事件後もその2人にからんで来る半グレ連中を避けるために2人が高校を卒業した後、自分が所属する東京の劇団に誘ったのも吉浦さんっちゅう話や」 服部平次「ほんならあの3人は古い知り合いなんやなァ」 大滝警部「ああ。吉浦さんが2人を誘った場所は浪速ハルカスの展望デッキやったらしいで。“東京で生きていくんやったらしばらく見られへんからこの大阪の町を目に焼けつけとけ”ってのォ」 コナン「じゃあ、もしかしたら今回の事件、その昔の事件と関係があるんじゃないの?」 大滝警部「かもしれへんなァ。最初に殺された楢沢さんのスマホからその事件のニュース記事のスクショが出てきたし」 服部平次「ホンマかそれ!?」 毛利小五郎「大滝警部、事情聴取始めるってよ」 服部平次「ほな行こうか」 毛利小五郎「お前らは外部者だから参加しなくていいって遠山刑事部長が言ってたぞ」 大滝警部「スマンのォ平ちゃん」 コナン「大滝警部、これ大滝警部のだよね?」 大滝警部「ああ、こらおーきに」 『事情聴取:庵坂典馬』 庵坂典馬「せやから長窪さんが落ちて死んだ時、俺は下の駐車場におったんや。3階におった長窪さんを突き落とせるワケないやろ?」 遠山銀司郎「けど手スリはもげやすくなってたみたいやないか。下から声かけられたら」 庵坂典馬「ほんなら俺と一緒におった警官2人に聞いてみ?あん時、俺何も喋ってへんし」 『3人の事情聴取終了後』 コナン「とまあ一通り容疑者3人の事情聴取は聞いたけど、3人共怪しいよな?」 服部平次「せやなァ。まずは駐車場に停めた車に積んである腕木通信暗号を取りに行った庵坂さん。庵坂さんが見つけた暗号表が風に飛ばされて、それを付き添いの2人の警官が拾いにいった直後に長窪さんが3階から落ちたっちゅうんがめっちゃ怪しいわ」 コナン「大声を出さなくても長窪さんの目を自分に向けさせる方法は何かありそうだし」 服部平次「警官が気ィついたらもう庵坂さんは遺体のそばにおったらしいしな」 コナン「屋上で蘭達の前で投身自殺しようとした倉石さんにもチャンスはある。屋上で大声がしたら気になって上をのぞこうとするから腐食した手スリに寄りかからさせて転落させられるかも」 服部平次「それ言うたらトイレに籠もってた吉浦さんも同じや。見張りの警官がそばにおっても長窪さんにメール出せるし。“ベランダから下のぞいてみ”って書いたら落とさせるかもしれん」 コナン「でもあれはあの人にしかできねぇよな?」 服部平次「ああ。長窪さんの遺体のポーズを腕木通信の「I」の形にできたんは、あの時、遺体のそばにいた庵坂さんしかいない」 コナン「でも庵坂さんは垣脇さんが転落死した時」 服部平次「仮眠室で寝とったからのォ…ん?ココ、何か抜けてるで」 コナン「何かの賞状がかけてあったみたいだけど」 「それ、今朝からないのよ」 「日売演劇大賞を取った時の賞状だったんだけど。あの劇は凄かったよね?劇中で死体を見つけた時の垣脇さんの驚きっぷり」 「“ぎゃああ”ってね」 コナン「その劇って観られる?」 「その劇が入ったタブレット端末があったんだけど、それも見当たらなくて」 「ねぇちょっと…今、裏口に庵坂のお母さんっていう人が来てて、庵坂が犯人じゃない証拠を持ってるって言ってるんだけど、警察の人に言った方がいいかなあ?」 『庵坂の母&コナン』 服部平次「何!?楢沢さんが落ちるトコの写真撮ってたやとォ!?」 庵坂の母「他の劇団の人に聞いたら何か息子が疑われてるみたいやから慌てて持って来たんや。ホラ、ここに写ってんの楢沢さんやろ?」 コナン「(庵坂さんが犯人じゃなかったのか)」 コナン「でも何でその写真を警察に見せなかったの?」 庵坂の母「あの子、楢沢さんが落ちたトコに向たんやけど、怖い顔で戻ってきてウチに言うたんや。“この写真絶対誰にも見せたらアカンで”ってなァ。あの子の劇を観られるのあの日が最後かもしれへんから観に行ったのにこんなことに巻き込まれてまうなんて」 服部平次「最後って、アンタ体どっか悪いんか?」 庵坂の母「悪いんはあの子の方や。今、薬で抑えてるけど、ごっつ我慢してるみたいやで。まあこの事は吉浦さんにしか言うてへんらしいけど」 コナン「やっとわかったな服部。この連続殺人事件の真相が」 服部平次「ああ。あの言葉の意味もなァ」 コナン「じゃあオレは大滝警部たちをここに連れて来っからオメーは和葉ちゃんに電話しろ」 服部平次「何で?」 コナン「空見ろ空」 服部平次「(晴れてきよった)」 コナン「こんな幸運もう二度とねぇからな」 服部平次「(せや、忘れとった。和葉に電話せな…浪速ハルカスの展望デッキに一人で夕陽を見に来いって言うたらな)」 『蘭&和葉』 毛利蘭「もしかして今の電話服部君から?」 遠山和葉「ちゃうちゃうお父ちゃんからや。“しょーもないことすんな”って怒ってたわ。ほんなら事情聴取も終わったしアタシらも行こか?」 毛利蘭「ってどこに?」 遠山和葉「浪速ハルカスに決まってるやん」 『コンビニ』 📱警官「大滝警部、被疑者コンビニのトイレから逃げよりました」 📱大滝警部「予想通りや。行き先はわかってる」 『浪速ハルカス』 コナン「やっぱりアンタだったんだな。連続殺人の犯人は」 服部平次「さあ千秋楽や。この殺人劇の幕を下ろそうやないか?」 『事件は解決の刻へ…そして、夕暮れの刻も近く!』 ≫関連記事:京都スイーツと毒薬第1088話 甘い罠 第1089話 半開きの扉 第1090話 扉の先の真実 | |||
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