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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第100話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第100話 | |||
サブタイトル | 魔法使いの基礎 | ||
配信日 | 2022年9月21日 | ||
サンデー | 2022年43号 | ||
単行本 | 11巻 | ||
登場人物 | フリーレン デンケン マハト ソリテール | ||
第100話 魔法使いの基礎『勇者一行の魔法使い(フリーレン)、魔力、解放』 ソリテール「…ふっ、ふふっ…素晴らしいわ。フリーレン。お話や実験は、数え切れないほどやってきたけれども、殺し合いをするのは、生まれて初めてかもしれない」 フリーレン「(…まだ浅い。やはりソリテールの魔力防御は圧倒的だ。こんな化け物との魔力のぶつけ合いなんていつまでもやっていられない)」 ソリテール「このままだと消耗戦になってしまうわ。そうそう。一つ君に伝えておきたいことがあるのだけれどもいいかしら?」 フリーレン「本当によく喋るね。時間の無駄だ (…まぁ、考える時間ができるの悪くはないか)」 ソリテール「私は人類の賢さも勇敢さも魔法技術を共有し進化させる群れとしての強さも知っている。私は人類に狩られる日が来ないと思っている程傲慢ではないのよ。だから私はその時が来たら、泣きながら命乞いをしようと思っているの。もしその日が今日で、手を下すのが君になるのなら、そのときの心境を是非私に教えて。ごめんなさい。改心します。死にたくない。私は貴方達と仲良くなりたかっただけなんです。ただやり方がわからなくて」 フリーレン「そんな言葉はもう数え切れない程聞いている」 ソリテール「へぇ、そう。だとしたらもう君の精神は人類のものとは掛け離れているわね。人の形をして、人の言葉を話す存在が許しを請うているのに、その言葉に耳を傾けること無く殺し続けてきたのだから。もうどちらが化け物なんだかわからないわね。その表情も素敵。今の心境も是非教えて」 フリーレン「うん。やっぱり。これは会話じゃないな。よくわかったよソリテール。お前は人類の心理をよく理解している。今まで出会ったどの魔族よりも。けれどもお前は、共存とは最も遠い場所にいる。お前のやっていることは、檻の中の動物に刺激を与えて反応を見ているのと同じだ」 ソリテール「それで今の心境は?」 フリーレン「私の相手がお前のような残虐な魔族で安心しているよ。久々に心を傷めずに済みそうだ」 『デンケンVSマハト』 マハト「(さらに精度が上がってきている。攻撃が読まれる回数も増えている。この短時間で戦い方も変わっている。いや、違う。思い出しているのか。俺の動きを。だが、実力に大きな差があることには変わりはない。持久戦になればなるほどこちらが有利になる)」 デンケン「(やはり強力な魔法、大技は一度も当たらない。当時と同じだ。半世紀前もそうだった。儂の魔法がマハトに当たることはなかった。たった一度を除いては)」 デンケン「(まさかとは思っていたが本当に通用するとはな…)」 マハト「これは人を殺す魔法(ゾルトラーク)…なんだこの速度は…」 デンケン「(恐らくこれはフリーレンが言っていたのと同じ理屈)」 『回想』 フリーレン《一般攻撃魔法(ゾルトラーク)は長命種(わたし)にとっては比較的新しい魔法だから、反射神経で無意識に防御できるほどの年月は経っていないんだ。どうしてもその対処はたった一瞬、ほんの誤差のような時間だけれじも思考する分だけ遅れることになる》 『現在』 デンケン「(どれほどの高みにいようともマハトにとって人を殺す魔法はまだ新しい魔法であり、人間にとっては生まれたときから存在する魔法使いの基礎なのだ。そして何よりも黄金郷に封じ込められていたマハトは知らない。人類による半世紀にも及ぶ人を殺す魔法の探究を。防御魔法と対を成すように改良に改良を重ねた激動の時代を)」 マハト「(これは最早別物だ)」 デンケン「一般攻撃魔法とはよく言ったものだ。マハト。決着を付けよう」 マハト「…なるほど。私の相手は人類の歴史そのものという訳ですか。そうですね。終わりにしましょう。私は貴方の師であり、倒すべき敵。こんなに楽しいのは、本当に久々だ」 『マハトの一瞬。デンケンの一生。半世紀以上の年月を懸けた戦い』 | |||
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