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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第105話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第105話 | |||
サブタイトル | ゴーレム | ||
配信日 | 2022年12月7日 | ||
サンデー | 2023年2・3合併号 | ||
単行本 | 11巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク フランメ | ||
第105話 ゴーレム『勇者ヒンメルの死から31年後。北部高原エルンスト地方』 シュタルク「だいぶ寒くなってきたな」 フェルン「農村がありますね。魔物など危険はないのでしょうか?」 フリーレン「エルンスト地方は比較的に穏やかな地域だからね。街道も整備されていて凶悪な魔物もほとんどいない。だから北部高原と帝国領を繋ぐ要所にもなっている。あの山脈の峠を越えれば帝国領だよ」 シュタルク「帝国ってどんな所なんだ?」 フリーレン「北側諸国最大の国だよ。軍隊も強くて国内は比較的安全だから、しばらくは楽な旅路になりそうだね」 シュタルク「ならほどな。それにしてもいよいよ北部高原を抜けるのか。長かったぜ」 フェルン「地獄のような日々でしたからね…」 シュタルク「竜の群れに何度も遭遇したからな。頭をかじられたのも一度や二度じゃなかったぜ」 フェルン「…本当になんで生きているんですか?」 シュタルク「…わかんない」 フリーレン「今日はここら辺で宿を取ろうか」 シュタルク「ヴァイゼに続いてまともな食事にありつけそうだ」 シュタルク「なぁここって村だよな…なんでこの硬いパンしかないんだ」 フェルン「帝国領が近いとはいえ、未だ物資の流通が滞っているのかもしれませんね」 村人「冒険者さん。腕に覚えはあるかい?」 フリーレン「なんで?」 村人「実は畑の野菜が切り刻まれたり、家畜や野生動物が殺される被害が相次いでいてね。なんとかして欲しいんだ」 フリーレン「魔物の仕業?」 村人「それが変わった魔物でね。鉄のように硬い魔物で、村人じゃ歯が立たなかったのさ」 フリーレン「犠牲者が出たってこと?」 村人「いいや。不思議と人には危害を加えないのさ。村人の犠牲者は一人もいないよ。ただそのせいで帝国軍も動いちゃくれない」 フリーレン「それはそうだね。この地方自体は安定しているけれども北部高原には帝国の脅威になるような凶暴な魔物も多い。そいつらから国境を守るために帝国はそう簡単に兵力を割けない」 シュタルク「ノルム騎士団には頼めないのか?」 フリーレン「エルンスト地方は帝国の影響が大きい地方だからね。多分、下手に干渉できないんだ。ノルム騎士団は、北部高原の軍事勢力だから手が出せない」 フェルン「でもここって北部高原ですよね」 フリーレン「文化圏が重なり合う場所は民族の行き来もあって支配権が曖昧なりやすい。互いに国としては動きづらいってことだね。まあ引き受けるかどうかは報酬次第かな。この村に魔導書とかある?」 村人「たぶん碌な魔導書はないよ」 フリーレン「…紙飛行機を遠くに飛ばす魔法…乗った」 フェルン「まったく…」 フリーレン「無事な畑はここだけらしいね。見張ろうか」 シュタルク「寒いな…」 フェルン「フリーレン様。魔力探知に反応が…」 フリーレン「なるほどね。この反応…確かに魔物じゃないね。統一帝国時代のゴーレムだ」 シュタルク「統一帝国って確か千年前に大陸全土を支配していた大帝国だろ…未だに動けるのかよ…」 フリーレン「大魔法使いフランメによる魔法全盛期の時代の産物だからね。軍用だったらかなり厄介かも…」 シュタルク「本当に作物を切り刻んでいるな」 フェルン「なんでこんなことを…」 フリーレン「なるほどそういうことか」 シュタルク「おいフリーレン!あぶねぇぞ!」 ゴーレム「ゴチュウモンハ?」 フリーレン「やっぱり。食材回収用のカゴが壊れている。これで次の工程に進めなかったのか。どういう理由で再起動したのかはわからないけど、ずっと昔に誰かが注文した料理を作ろうとしていたんだ」 『回想』 フリーレン「兵器以外のゴーレムを作るだなんて珍しいね」 フランメ「こういう奴等がいないと世界が平和になったときに困るだろ」 フリーレン「平和か。いつになることやら。そんないつかのことなんて私には考えられないかな」 フランメ「でも、きっとそのいつかにお前は居合わせることになる」 『現在』 フリーレン「機能停止」 ゴーレム「キノウテイシ」 村人「なるほどね。大昔のゴーレムの仕業だったってわけか」 フリーレン「帝国に事情を話して引き取って貰うといい。ちゃんと管理すれば役に立つはずだ」 村人「助かったよ。これで農作物を荒らされずに済む」 シュタルク「めっちゃ飛ぶな」 フリーレン「いいでしょ。むふー」 『平和な世界になりました』 | |||
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