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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第109話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第109話 | |||
サブタイトル | 残影のツァルト | ||
配信日 | 2023年3月27日 | ||
サンデー | 2023年18号 | ||
単行本 | 12巻 | ||
登場人物 | フリーレン ヒンメル ハイター アイゼン ツァルト | ||
第109話 残影のツァルト『フリーレン、落下中!』 ヒンメル「フリーレン!」 フリーレン「(私が自由に魔法を使えばこの状況はどうでもなると思うけど、万が一にでも魔王軍に未来の魔法の情報を落とすわけにはいかない。魔王軍に魔法の革命が起これば間違いなく歴史が変わる)」 ツァルト「落下まで60秒といったところか」 ヒンメル「随分と回りくどい殺し方だね」 ツァルト「人質さ。武器を捨てろ。勇者ヒンメル。お前達もだ。そうすれば特別にあの女の命だけは助けてやる」 ヒンメル「…困ったな」 ツァルト「どうした?」 ヒンメル「いや、君が嘘をついているから困ったと思ってね。一人も生かして帰す気はないだろう」 ツァルト「(まあ信じるはずもねぇか)」 ヒンメル「でもこのままじゃフリーレンを助けられないしな。仕方がない」 ツァルト「…どういうつもりだ」 ヒンメル「人類の弱い所さ。たぶん君達魔族には一生わからない」 ヒンメル「なるほど。やっぱりやめだ。これが交渉の答えらしい」 ツァルト「(驚いた…この状況で撃ってくんのか…)」 フリーレン「(威力は高いけどやっぱりこの時代の魔法は遅いね…人を殺す魔法(ゾルトラーク)なら今ので勝負が決していた)」 ツァルト「(落下しながらの正確な長距離射撃…空中での訓練も無しにこんなことが可能なのか?) クソッ!」 フリーレン「(そろそろ落下速度を相殺しないと…冷静に…反動で体が回転したらそのまま落下死だ)」 ツァルト「(着地しやがった…信じられねぇ。なんて精密な魔力コントロールだ)」 ツァルト「(やりにくい…もう気づいているはずだ。空間転移魔法は対象に直接触れないと発動できない。なんでこいつはこうも躊躇なく俺に接近できる?怖くねぇのか?)」 ヒンメル「(どういうことだ。触れられたら終わりという状況なのに僕は苦もなく戦えている。フリーレンの攻撃が的確な援護になっている。まるで心を読まれているみたいだ。なんて君らしくない戦い方だ)」 ツァルト「(しまった…!) ぐっ!」 ヒンメル「これで形勢逆転だ」 ツァルト「形勢逆転?おいおい。そう見えるか?」 フリーレン「!?そいつを崖に触れさせるな!」 フリーレン「(まさかとは思っていたけれどもこれほどの芸当ができるだなんて…これはもうこの頃の魔法じゃどうにもならない)」 ハイター「困りましたね」 ヒンメル「うーん…避けるのは無理そうだね」 フリーレン「どうしたの?妙に冷静だね」 ヒンメル「勿体ぶるなよ。フリーレン。打開できる魔法を隠しているだろう?」 フリーレン「………」 ヒンメル「やっぱりそうなのか。わかりやすい奴だ。君は気付いていないだろうけど、僕達は君を信じているんだ。どんな事情があるかは知らないが、たまには僕達を信じてみるのもいいんじゃないか」 フリーレン「(どうせこのままじゃ全滅か…) わかったよ。これから使う魔法は他言無用。墓の下まで持っていくこと」 アイゼン「随分と大袈裟だな」 ヒンメル「了解だ。始めてくれ」 ツァルト「(なんだ…この強大な魔力の反応は…)」 フリーレン「(まあ気が付くよね。ツァルトはここで始末するしかない)」 ツァルト「(なんだこの魔力は…人類の魔法の領域じゃない…グラオザーム様に報告を…)」 ツァルト「…やはり…お前は未来から…」 アイゼン「…まさかここまでやってくれるとはな」 ハイター「…あれ飛んでいますよね」 ヒンメル「なるほど。面白いことになってきたね」 『未来の魔法使いの本領と勇者・ヒンメルの度量』 | |||
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