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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第113話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第113話 | |||
サブタイトル | 皇獄竜 | ||
配信日 | 2023年9月27日 | ||
サンデー | 2023年44号 | ||
単行本 | 12巻 | ||
登場人物 | フリーレン ヒンメル ハイター アイゼン | ||
第113話 皇獄竜『無駄足を楽しみながらフリーレンが未来へ戻るための情報を収集中』 修道士「女神の石碑に関する情報ですか…」 ヒンメル「何か無いのか?」 修道士「当修道院の書庫にすら無いとなると我々としてはどうすることも…」 ヒンメル「それもそうだよな」 ハイター「まあ地道に探すしかないようですね」 ヒンメル「北部高原にも集落は点在している。この地方に古くからある集落なら民話や口伝で何かしらの情報が残っているかもしれない」 ハイター「民話や口伝ですか…確かにそれならば可能性はありますね。村々を回って情報を集めてみましょう」 アイゼン「聞き込みだな。聞き込みは得意だぞ」 ヒンメル「足を使うからな」 ハイター「体力バカ共…」 フリーレン「でもまあ体力が必要ということは間違ってはいないかも。北部高原の集落は魔物の脅威から自衛するために、複雑で入り組んだ地形にあることが多いから」 ヒンメル「確かに。今まで立ち寄った集落は険しい場所にあることが多かったな。崖の上にあったり、峡谷の底にあったり、大きな湖の孤島にある集落もあったな」 アイゼン「たな。洞窟の中に集落があったときは流石に驚いたが」 フリーレン「ドワーフなら普通なんじゃないの?」 アイゼン「俺達をなんだと思っている。鉱夫や鍛冶で生計を立てている連中は多いが流石に住むのは地表だ。日の光を浴びなければ寝覚めも悪いしな」 フリーレン「そういうもんか」 ハイター「しかしまたそういった場所を巡られなければならないんですね。体力が保つといいのですが…」 ヒンメル「まあいいじゃないか。集落をめぐる分だけその土地の地酒が楽しめるぞ」 ハイター「さあ皆さん急ぎましょう。集落を巡って情報収集です」 アイゼン「結局は酒か…」 フリーレン「生臭坊主」 村人「すまないがうちの村にもそういった伝承は残っていないね」 ヒンメル「そうか」 ヒンメル「行くぞハイター。いつまで飲んだくれているんだ」 ハイター「失礼な。ただ飲んだくれていたわけではありません。マスターから情報を聞いていたんです」 ヒンメル「何か知っているのかマスター?」 マスター「いや全然」 ヒンメル「知らないってさ」 フリーレン「生臭坊主」 マスター「それよりもう店じまいだからさ。連れて帰ってよ」 マスター「ああ、そういえば…ここから南の森の奥に統一帝国時代の町の遺跡を見つけたって、昔この村を拠点にしていた冒険者の一団が話していたな。町の中心に大きな聖堂があるらしい。もしかしたら何か書物が残っているかもな」 ヒンメル「なるほど。でも冒険者の一団から聞いたんだろう」 フリーレン「確かにもう探索済みだろうし、貴重な物は残っていないかも」 マスター「その点は問題無いだろうさ。その冒険者の一団は遺跡を目指したっきり帰ってこなかった」 アイゼン「ここが例の遺跡か」 ヒンメル「大きな町が丸々廃墟になっているのはなんだか不気味だな」 フリーレン「ねぇ大丈夫?」 ハイター「…駄目」 アイゼン「そうか駄目か…」 ヒンメル「でもまあいざというときは動ける奴だ。頼りにしているぞハイター」 ハイター「…吐きそう…」 アイゼン「背中さすろうか?」 フリーレン「頼りないなぁ…」 ヒンメル「フリーレン。魔力探知の結果は?」 フリーレン「する必要ないでしょ。鐘楼の所。皇獄竜だ」 ヒンメル「北部高原に生息する最強の竜種か」 フリーレン「この町一帯が縄張りなんだろうね。そのお陰で魔力探知の範囲内には他の魔物は一匹たりともいない。不安ならもっと精査にするけど、これ以上は皇獄竜に逆探知され…いや、もう遅いか」 フリーレン「皆無事?」 ヒンメル「よくやったフリーレン」 ハイター「皇獄竜の攻撃を防ぐだなんて強力な防御魔法ですね…」 フリーレン「やっぱりここは逃げたほうが…」 ヒンメル「よし作戦を立てるぞ。アイゼンは前方で敵を引き付けろ。僕とフリーレンが側面から叩く。ハイターは後方支援だ。できるな?」 ハイター「…ええ」 ヒンメル「よし、勝った!」 アイゼン「とんでもない強敵だったな…」 ハイター「…ヒンメル肩を怪我しています…今治療を…うっぷ」 ヒンメル「怪我していない奴が一番死にそうだな。見たか僕の最後の一撃。格好良かっただろう」 アイゼン「ああ。まあ一歩間違えれば俺達は消し炭になっていたがな」 ヒンメル「勝てたのは皆のお陰だ。皆も格好良かったぞ」 アイゼン「照れるな」 ハイター「…治療しますから動かないでください…」 ヒンメル「吐くなよ」 フリーレン「(騒がしいな…そういえば激闘の後はいつもこんな感じだったっけ)」 ヒンメル「どうしたフリーレン?」 フリーレン「いや別に。ヒンメル達は変わらないと思ってね」 ヒンメル「そんなの当たり前だろ。僕達は何も変わっていない」 フリーレン「そうだよね」 ヒンメル「でもフリーレンは変わったような気がする。なんだか達観しているように見える」 フリーレン「色々とあったからね。魔法の技術も進歩して今と比べてずっと強くなって。弟子とかも取るようになったんだよ」 ヒンメル「それは頼りがいがあるな」 フリーレン「でしょ」 ヒンメル「よし。じゃあ早速聖堂の探索だ」 フリーレン「暗いよー!怖いよー!」 ヒンメル「前言撤回だな…」 アイゼン「やっぱりこのエルフ置いてかない?」 『良し悪し有る変化の無さ』 | |||
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