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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第114話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第114話 | |||
サブタイトル | 勇者の剣 | ||
配信日 | 2023年10月4日 | ||
サンデー | 2023年45号 | ||
単行本 | 12巻 | ||
登場人物 | フリーレン ヒンメル ハイター アイゼン | ||
初登場 | キーゼル | ||
第114話 勇者の剣『女神の石碑の情報収集難航中…!』 ハイター「ここにもなんの情報もありませんでしたね」 アイゼン「無駄骨か」 ヒンメル「そうでもないさ。皇獄竜が討たれてこの地方がまた一つ平和になった。無駄なことではないよ」 ハイター「そうですね」 ヒンメル「じゃあ次の集落に向かおうか」 アイゼン「ところで一人足りなくないか?」 ヒンメル「またかじられてる…」 村人「ここは開拓されたばかりの歴史の浅い村ですから、女神の石碑の伝承などはありませんね」 ヒンメル「そうか…」 村人「ですがもしかしたら…この村で鍛冶屋をやっているキーゼルという男がいるのですが、彼は百年以上生きているドワーフでして、何か知っているかもしれません」 『鍛冶屋』 ヒンメル「お前がキーゼルか?」 キーゼル「そうだ。礼儀がなっていないな。まずは自分が名乗るものだ」 ヒンメル「すまない。僕は勇者ヒンメルだ」 キーゼル「入れ」 キーゼル「あの勇者ヒンメルか」 ヒンメル「知っているのか?」 キーゼル「北に行けば行くほど魔王軍による被害は大きくなっていく。希望に繋がる噂は広がり易いんだ。断頭台のアウラの軍勢を退け、不死なるベーゼをも討ち取った。救われた地方は数知れず。その武勇をこの村で知らぬものはいない。勇者の中の勇者だと言う者もいる」 ヒンメル「それほどでもないけどね」 ハイター「あまり言うと調子に乗るのでそこら辺にして貰えませんか」 キーゼル「噂とはだいぶ違うな」 フリーレン「ところで女神の石碑のことについて知りたいんだけど」 キーゼル「女神の石碑…残念だがわからないな。だが儂が昔住んでいた村の村長の家に女神に関する文献がいくつかあったはずだ。今でも残っているかもしれん」 フリーレン「情報ありがとう」 ハイター「その村ってどこにあるんですか?」 キーゼル「教えるのは別にいいが………代わりにその剣を見せてくれないか?勇者の剣を一目拝みたい」 ハイター「…ヒンメル」 ヒンメル「構わない」 キーゼル「…やはりそうか」 ヒンメル「ああ。この剣は偽物で…」 キーゼル「知っている。懐かしいものだ。ずっと昔、鍛冶屋を始めたばかりのころに帝都の商人に頼まれて作った物だ。この剣をどこで?」 ヒンメル「中央諸国の辺境の村だ。行商人から魔物退治のお礼に貰った」 キーゼル「流れに流れてそんな遠くまで辿り着いていたか。数奇なものだ。そして今は儂の元に帰ってきた。これよりもお前にふさわしい剣はいくらでもある。いくつか奥から持ってこよう」 ヒンメル「待ってくれ」 キーゼル「代金を取ろうというわけじゃない。これは儂なりの感謝の気持ちだ。勇者の剣を模して作られた、偽物のこいつはどこかの好事家の収集品として眠るはずの物だった。それが何かの間違いで勇者の手に渡り勇者と共に旅をし、まるで本物の勇者の剣のように活躍したんだ。この剣も本望だろうさ。勇者ヒンメル。儂の剣をここまで連れてきてくれて感謝する」 ヒンメル「その言葉はまだ早いよ。キーゼル。この剣はもう僕の相棒だ。魔王の討たれた平和な世界まで連れて行く」 キーゼル「そうか。切れ味が落ちている。研ぎ直してやろう」 キーゼル「この山道をまっすぐ行った所に儂が昔住んでいた村がある。だが気を付けることだ。今は魔物の巣窟になっている」 ヒンメル「望むところさ」 ヒンメル「また一歩、この剣で平和な世界への道を切り開くことができる」 『そして伝説へ』 | |||
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