葬送のフリーレン | 第10巻95話『無名の大魔族』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 漫画 第95話 扉絵 無名の大魔族 ソリテール FRIEREN Chapter 95
葬送のフリーレン 第95話ネタバレ

葬送のフリーレン 第95話

サブタイトル無名の大魔族
配信日2022年6月22日
サンデー2022年30号
単行本10巻
登場人物フリーレン
フェルン
シュタルク
デンケン
マハト
ソリテール

第95話 無名の大魔族

『人類に興味を持ち、探究する。絶大な魔力を誇る異端の魔族は、マハトのみに限らない。人類の叡智を集めた結界が破れた。たった一人の魔族によって』
フェルン「黄金郷の大結界が…」
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デンケン「…もう隠れる必要はないといったところか。フェルン。どうやらお前の魔力探知にくらいは無かったようだ。強大な魔力の反応。マハトに匹敵するほどの魔力を持った魔族が一人。結界を破ったのはそいつだろう。マハトを救出しに来たのか、それとも何か別に目的があるのか、どちらにせよ、このままではマハトという人類の脅威が解き放たれることになる」
シュタルク「…なぁ。黄金の範囲が広がっていないか?」
フェルン「…一旦フリーレン様を連れて後退しましょう」
デンケン「止むを得んな。儂は集落の人々を避難させよう」
『マハト&ソリテール』
マハト「どういうつもりだ。ソリテール」
ソリテール「ねぇマハト。探していた感情は見つかった?」
マハト「…………」
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ソリテール「そう。見つからなかったのね。やっぱり私の言った通りだった。同じ人類を知りたいという考えでも私達の思想はまるで違う。…でも私は君の探究心だけは決して嫌いではないのよ」
マハト「何が言いたい?」
ソリテール「実験っていうものはね、失敗するものなの。たくさんたくさん失敗して、最後に一つの答えを導き出す。次にいこうよマハト。そして証明してほしい。共存だなんてただの夢物語であるということを。私も手伝うから」
マハト「…勝手にしろ」
『フリーレン&フェルン&シュタルク&デンケン』
フェルン「フリーレン様を馬車に…何故か眠ったまま起きなくて…」
デンケン「すべてのリソースを使っているようだな。記憶の解析を一刻も早く終わらせるつもりなのだろう」
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フェルン「ゆっくりですが結界が破った魔族の反応が近づいてきています」
シュタルク「この大所帯じゃ流石に逃げきれないよな…俺が足止めに残るよ」
フェルン「なら私も」
デンケン「…いや、儂が行こう」
フェルン「…デンケン様は、フリーレン様と集落の人達をお願いします。記憶の解析さえ終わればフリーレン様が状況を打開してくれるはずです」
シュタルク「こう見えて俺達、結構強いんだぜ」
フェルン「手が震えていますよ」
デンケン「…すまない」
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『ソリテールVSフェルン&シュタルク』
ソリテール「構えなくて大丈夫だよ。私に戦う意思は無いから。私は君達のことが知りたいだけなの。少しだけ話し相手になってくれないかな」
シュタルク「思ったよりも強くなさそうだな」
フェルン「そうでしょうか。私にはそうは見えません」
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ソリテール「そういえば人と会ったらまずは自己紹介だったわね。私は大魔族のソリテールよ。よろしくね」
フェルン「…シュタルク様」
シュタルク「知っているのか?」
フェルン「いえ、知りません。私は北部高原に入る前に、フリーレン様に現存する大魔族の名前をすべて叩き込まれました。なのに私は、ソリテールなんで大魔族の名前は知らない」
『回想』
フリーレン《それに血塗られし軍神リヴァーレ。終極の聖女トート。そして最後の七崩賢黄金郷のマハト。大魔族と戦おうと考えたら駄目だよ。確かにフェルンは優秀な魔法使いだけれども、こいつらと渡り合えるのはどんなに早くとも半世紀は先だ》
フェルン《…わかりました》
フリーレン《それともう一つ。無名の大魔族と出会ったら迷わず逃げること》
フェルン《何故ですか?》
フリーレン《莫大な魔力を持つ大魔族は例外無く長い年月を生きている。なのに人類にその記録が無いということは、遭遇した者は全員、皆殺しにされている可能性が高い》
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『現在』
シュタルク「つまりこいつは出会った奴をほとんど生かして帰していないってことか。…逃げ切れると思うか?」
フェルン「………」
シュタルク「なら、せめて時間を稼がないと」
ソリテール「誤解しているようだけれども、私は人目を避けてひっそりと暮らしていただけ。人を殺したことなんて一度も無いわ」
シュタルク「フェルン…」
フェルン「わかっています (嘘だ。だってこいつ、ものすごい死臭がする)」
ソリテール「大丈夫。怖くないよ。おいで。お姉さんと一緒にお話ししよう。君達のことをたくさん教えて」
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ソリテール「すごい。まったく躊躇が無い。よく訓練されている」
フェルン「(…防御魔法…魔族がどうして…)」
ソリテール「君は優秀な魔法使いなのね。教えてくれてありがとう。益々興味が湧いた。お名前も聞いてもいい?それと生い立ちは?その顔立ち、南側諸国の出身なのかしら?やっぱりお師匠様はフリーレンなの?可愛い髪飾りね。誰からの贈り物?その杖も年季が入っていて素敵ね。手入れは自分でしているの?ごめんなさい。久々に人と話したものだから。一遍に聞かれても困るよね。一つずつでいいから」
フェルン「……え?」
シュタルク「フェルン!?」
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ソリテール「次に撃つ素振りを見せたら、戦えないように君達二人の両腕を切り落とす。質問に答えて。私は君達のことが知りたいの。あぁ、でも切り落とす分には問題はないのか。口さえ動けばお話はできるものね」
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シュタルク「フェルン!逃げろ!」
ソリテール「君はとてつもない恐怖を抱いている。私のことが怖くてたまらないんだ。それでも勇敢に立ち向かってくる」
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ソリテール「やっぱり人類は素晴らしい。私にいろいろなことを教えてくれる」
『大魔族はまだ探究しきれていない、人類の矜持と、生き様を』
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