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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第99話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第99話 | |||
サブタイトル | 攻防 | ||
配信日 | 2022年8月31日 | ||
サンデー | 2022年40号 | ||
単行本 | 11巻 | ||
登場人物 | フリーレン ソリテール デンケン マハト | ||
第99話 攻防『時は夕暮れ、冷たい熱戦。大魔族ソリテールの本領が容赦なく降り注ぐ』 フリーレン「(黄金郷から引き離されていく…デンケンと分断されたか…) 地獄の業火を出す魔法(ヴォルザンベル)」 フリーレン「(こっちは攻撃を捌いて反撃するだけで手一杯なのに奴は私の動きを誘導する余裕まであるのか。やはり強いな) 別に分断なんてしなくても、デンケンを手助けするつもりはないんだけどね」 ソリテール「私は心配性な性格なの。勝率の高い選択をしたまでよ。人類は連携を取るのが魔族よりも遥かに上手だから。それにしても冷たいのね。フリーレン。このままだとデンケンはマハトに殺される」 フリーレン「やっぱり魔族は駄目だね。私はそうは思わない。あの目は勝ちにいくつもりだよ。だから私はデンケンに背中を預けると決めた」 フリーレン「破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)」 フリーレン「今の私の役割はソリテールという大魔族を確実に葬り去ることだ」 ソリテール「まさか。彼の相手は七崩賢黄金郷のマハトよ。万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)が通用しない程度で人間の魔法使いに負けるはずが…いや、駄目ね。油断と驕りは捕食者故の致命的な欠点。それが原因で多くの魔族が命を落とした。これだけ狩られても尚、魔族は狩られることを学べていない。本当はもっとゆっくりお話がしたかったけれども仕方が無いわね。ここでの最善手は、全力を以て君を殺して、万が一に備えマハトの援護に向かうこと」 フリーレン「(魔力の流れが変わ…)」 ソリテール「これが私が使える最強の魔法」 ソリテール「皮肉なものだと思わない?様々な魔法を学んだ探究の果てが、魔力をぶつけるだけの単純な魔法。これが一番簡単に人を殺せるの。やっぱり魔力の高い相手は丈夫ね。なら動けなくなるまでぶつけるだけ」 フリーレン「(ソリテールと私の魔力量に大きな違いは無い。でも魔力のコントロールはまるで別次元だ。攻撃は単調だけどとんでもなく高密度で防御魔法を紙屑のように貫通する。そう何発も耐えられるものじゃない。当たり所によっては即死もあり得る。そして何より厄介なのは同じく高密度の魔力による鉄壁の防御。唯でさえ攻撃魔法が通りにくかったのに、ここに来てほとんどが打ち消されるようになった。これほど堅牢で精密で、それも術式を介さない魔力操作なんて常軌を逸している)」 フリーレン「(だから無名の大魔族は嫌いなんだ。このままだと押し負ける)」 ソリテール「フリーレン。そろそろ全力を出した方がいいと思うわ。私は君とアウラの戦いの残留魔力を調べた。だから君が魔力を制限していることも知っている。でも実際に見てみて本当に驚いたわ。君の魔力には制限特有の揺らぎが全く無い。事前に調べていなければ、見破るのはきっと私でも不可能だった。数百年程度の鍛錬では身に付くようなものじゃない。それはきっと恐ろしいほどの血と涙の結晶。本当に素敵」 フリーレン「よく喋るね。口も軽そうだ」 ソリテール「まだ誰にも言ってないわ。多分、言ったって信じてくれない。君の魔力制限は完璧すぎるから」 フリーレン「そう。それは良かった (やっぱりこいつはここで殺さないと駄目だ)」 ソリテール「そうそう。君のお弟子さんも魔力制限が上手だった。でも大魔族にはまだ通用しないかな。粗が目立ちすぎる」 フリーレン「…フェルン達とも戦ったのか」 ソリテール「ええ。この肩の傷、あの子がやったのよ。君の仲間、鬱陶しいくらい連携が取れていたわ。きっと教育の賜物ね」 フリーレン「ふーん。フェルンもやるようになったんだね。今はあの時のデンケンと同じように、どこかで黄金の像になっているってところか」 ソリテール「いいえ。殺しちゃった。二人共殺しちゃったわ」 フリーレン「そう。大魔族からは逃げるように教えていたはずなんだけどね」 フリーレン「なるほど。確かに単純な魔法だ。真似事程度なら出来そうだ」 『“葬送”の異名は静かに昂る』 | |||
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