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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第72話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第72話 | |||
サブタイトル | 火薬 | ||
サンデーGX | 2023年9月号 | ||
配信日 | 2023年8月19日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 楼蘭(ロウラン) 翠苓(スイレイ) 響迂(キョウウ) | ||
第72話 火薬『箱の中に蠢くもの。古代の王が好んで使った処刑法であり、翠苓に恐怖を植え付けたもの』 猫猫「ふふ、久々に見ると可愛くてたまらないなー」 「はあ、なんで俺…がわざわざ…さっさと逃げてえのによ。…ん?(何だ?妙に香ばしいというか…魚を焼くような匂い?) 「何やってんだ!?」 猫猫「あ、あの時の見張りの方ですか。見ての通り食事ですが…」 「いや、何食ってんだ!?」 猫猫「…塩持ってませんか?味が足りない」 「いや、だからまず何!?」 猫猫「蛇です。冬眠前でたっぷり脂が乗ってて美味しいですよ」 「ってオイ!まだ蛇生きてるじゃねえか!」 猫猫「大丈夫ですよ。それは無毒な蛇ですし、寒いから動きは鈍いです。毒のある蛇や虫は先にしめておきました。念のため近寄ってこないよう薬草を焼いて灰を周りに撒いておきましたが、虫も蛇も蛙もこんな寒さではろくに動けません」 「なんだ…俺ァなんのためにここに…」 猫猫「何しに来たんです?」 「翠苓さん…あとあのガキに頼まれた。あんたを逃がしてくれってな」 猫猫「(響迂か)」 「あんたがここに閉じ込められる代わりに俺たちにはなんのお咎めもなかった。だから助けてやってくれって翡翠の玉飾りまでくれてよ」 猫猫「(あの二人が…)」 「俺はもう行くぜ。もうこんなとこやってらんねぇや。アンタも早く逃げた方がいいぜ。狼煙が上がってた」 猫猫「狼煙?」 「ああ、都から討伐軍が来る合図だ。もう外は大騒ぎだぜ」 猫猫「ありがとうございます。助かりました」 「あーそれとな、逃げるならここの反対側の地下はやめときな。あそこは火薬を製造しているらしい。万一爆発すりゃ巻き込まれるぜ。そこは避けていきな」 猫猫「ありがとうございます」 「へっ、いいってことよ」 猫猫「地下に行ってきます」 「うおい!お、俺は止めたからな!?」 『地下室』 猫猫「(作業音と…人の気配…)」 猫猫「(砦の中で時々臭った硫黄の匂い…動物の糞尿の匂い…これは、確かに火薬だ。飛発を使うには火薬も必要。もうどちらも揃えているということか。それにしても地下だし、空気が悪い…こんなところで作業続いてたら中毒が出るぞ。そもそも火薬と材料のそばで火を使うなんて不用意な…) あ…!ロウラ…」 「お嬢さま」 楼蘭「今すぐここを離れなさい!もうすぐ都から軍が攻めてくる。この砦は落ちるでしょう。ここに銀があるわ、持てるだけ持って逃げなさい!」 「お、お嬢様は…」 楼蘭「…頑張って逃げてね」 猫猫「(本気か!?)」 「早く上がれ!燃え広がるぞ!」 猫猫「(早く逃げないと…)」 楼蘭「あれぇ?猫猫、どうしてここに?」 猫猫「…シス…こっちだって聞きたいけど」 楼蘭「怪我はない?蟇盆(たいぼん)、猫猫なら大丈夫だと思ったんだけど」 猫猫「うん (やっぱり…そう分かってて蟇盆を使うよう言ってくれてたんだ) 久々の蛇は美味しかった」 楼蘭「美味し…え、何それ」 猫猫「早く行こう、煙が上がってくる」 楼蘭「ここが出口だよ。皆についていけば砦の外に出られるよ」 猫猫「…楼蘭は?」 楼蘭「いいの…私はまだやることがある」 | |||
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