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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第74話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第74話 | |||
サブタイトル | 子翠 | ||
サンデーGX | 2023年11月号 | ||
配信日 | 2023年10月19日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 小蘭(シャオラン) 楼蘭/子翠 翠苓(スイレイ) 子昌(シショウ) 神美(シェンメイ) 響迂(キョウウ) | ||
第74話 子翠『壁一つ隔てた部屋で夜毎行われている淫らな行為。わざわざ聞こえる隣室でしているのは、神美から子昌への罰なのだろう。一族の中から、貞淑な妻・子を育てた母ばかりを集めて、男娼相手に享楽に耽ることを覚えさせ堕落させる。それを妻は酒を飲みながら眺めているのだろう。そんな女ではなかった』 子昌「(なんだ今の音は…硫黄のにおい…これは) 地下の火薬工房か…!?」 『猫猫&楼蘭(子翠)』 猫猫「謀反の準備を進めておきながら、処刑される前に子どもたちに毒を飲ませて…なんのために私を連れてきた?」 楼蘭(子翠)「本当は違う方法で連れて来たかったんだけど、上手くいかないよね。猫猫を母さまに会わせるつもりはなかったの。うっかり姿を見られてしまったから“新しい薬師”と言って誤魔化すしかなかったのよね。母さま、昔はあんな人じゃなかったって父さまは言うけど…どうなのかしら。私には、生まれた時からあんな女だったのに。父さまは母さまに逆らえず、ただ自分が許されるのを待ってる。子どもが生まれたら夫を食いものにする。まるで虫だわ…ううん、虫の方がずっといい。子に命をつなぐためにやっていることだもの。私は、母さまみたいになりたくない」 猫猫「(楼蘭妃の元へは主上の通いがあったはずだ。懐妊の噂だってあった。でも子翠は、自分で母になることを拒んだ)」 楼蘭「猫猫のこと、少し調べさせてもらったの。父が高官で元・医官に育てられて……姉さまに似てるんだね」 猫猫「私には父も母もいない、いるのは義父だけだよ」 楼蘭「ふふ、姉さまも同じようなこと言ってた。…そだね、そうだよね。きっとあの人は姉さまじゃないんだわ。父さまは狸だから皇帝の血筋を手元に置くことで何かやらかそうと思ったんじゃないかしら。姉さまは、子の一族とは関係ない」 猫猫「(噓つけ。こんな顔をされるとよく似てる。どれだけ母に当たられても会いに行ったくらい慕う姉だ。だからこんな状況になっても無関係だと庇っている。でもそんな理屈が通じるだろうか。翠苓はこれまで事件に関わりすぎている。いくら先帝の血を引いてるとはいえ…)」 楼蘭「…もう、響迂もみんなと一緒に寝なさいな。……ねぇ猫猫、思わない?この子たちが、虫であれば冬を越せたのにって…」 猫猫「虫であれば…?……!(ああそういうことか。そのために私を連れてきたのか。そして子翠はきっと、戻らない覚悟で……逃げてしまえばいいのに。全て放り投げて、翠苓と二人で逃げてしまえばいい。政治のことも両親のことも一族のことも、何もかも捨てて、私だって他人のことはどうでもいい。薬のことをたくさん学んでいろんな薬を作りたいだけだ。なのにどうして、手を伸ばさずにいられないんだろう)」 楼蘭「止めないで、私には私の役目があるの」 猫猫「意味はあるの?」 楼蘭「意地だよ、私の」 猫猫「そんなの、捨ててしまえばいい」 楼蘭「…ねぇ、猫猫…あなたは目の前に未知の毒があって、飲む機会が一度しかないと言われたらどうする?」 猫猫「飲み干す」 楼蘭「でしょ」 猫猫「(行ってしまう。行くのは止められない。でも、何か伝えずにはいられない)…せめて、願掛けくらいさせて」 楼蘭「願掛け?らいしくないなぁ」 猫猫「たまにはいいでしょ、たまには。いつか返して。もらいものだから」 楼蘭「無理言わないで、売り払っちゃうよ?」 猫猫「それでもいいよ。それくらたヤツ粘着質だから、巡り巡って返ってくるかもしれないし」 楼蘭「髪じゃなくて襟なの?」 猫猫「これ以上つけたら華美すぎるよ。髪も頭も、煤だらけで狸みたい」 楼蘭「ありゃ。…ありがとう、猫猫。後は頼むね」 猫猫「(行ってしまった) 後は頼んだ…か。全く…本当に狸なんだから」 | |||
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