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NIGEWAKA | |||
原作(Original Story): 松井優征(Yusei Matsui) TVアニメ『逃げ上手の若君』 第9話ネタバレ | |||
逃げ上手の若君 第9話 | |||
サブタイトル | わたしの仏様 | ||
放送日 | 2024年8月31日 | ||
原作 | 第21話 - 第23話 | ||
OPテーマ | プランA (歌: DISH//) | ||
EDテーマ | 鎌倉STYLE (歌: ぼっちぼろまる) | ||
キャスト | 役:声優 | ||
北条時行:結川あさき 諏訪頼重:中村悠一 雫:矢野妃菜喜 弧次郎:日野まり 亜也子:鈴代紗弓 風間玄蕃:悠木碧 吹雪:戸谷菊之介 諏訪盛高:石黒史剛 諏訪時継:石黒史剛 | |||
あらすじ | 逃げて、隠れて、生き抜いて。天下を目指す鬼ごっこ。鎌倉幕府滅亡から今日まで、本当にさまざまなことがありました。此度は一度立ち止まり、我らが主君・北条時行さまの歩みを、わたくし諏訪頼重とともに振り返って参りましょうぞ! | ||
第9話 わたしの仏様吹雪「真剣の本質は推して叩き斬るものではない」 吹雪「要は包丁やノコギリと同じで」 吹雪「引いて斬る時、もっとも切れ味を発揮するのです。退きながら斬る。逃げ上手の貴方に最適な事だと思いませんか?」 北条時行「でもこの斬り方じゃとても敵の命は断てない。せいぜい皮や肉までだ」 吹雪「いいんです。それこそが逃げ上手の剣」 吹雪「かざした左手は照準です」 吹雪「敵の太刀筋が手と刀の間を通る瞬間を待ってください」 北条時行「(…来た!)」 北条時行「(上半身を左回転。刀を重さに任せて降ろしつつ右に引き逃げる)」 瘴奸「…内小手か」 瘴奸「ここは敵から狙われづらいし動きに邪魔だから装甲がない。鎧武者の弱点をよく知ってるね。だが大した弱点じゃない。手首の出血では意識を失うまでにしばらくかかる。まさかそれまで俺にやられずに済むつもりか?」 瘴奸「この狭ぁい室内で。お前をじわじわと追い詰め切り刻んでからゆっくり止血すればいいのさ」 瘴奸「(…何だ、いまの悪寒は)」 弧次郎「(く…この薙刀使い…)」 亜也子「(間合いに入らせてもらえない!)」 死蝋「お前らはここで死ぬ。残念だったな。十年後には一端の使い手になってたろうし…そうなりゃ色んな快楽を知れたのになぁ」 死蝋「力と体で弱者を蹴散らす大人の快楽。奪う快楽。犯す快楽」 死蝋「ガキだった俺を拾って教えてくれたのが今の頭だ」 死蝋「お前らの頭の聖人面した諏訪頼重にゃ出来ない事だ」 弧次郎「頼重様じゃねーよ。今の俺らの主君は」 死蝋「そうかい。誰にせよ同じことだ。無能な主君だぜ。ガキにろくな快楽も教えてやれずこんなチンケな村のために無駄死にさせるとはな」 死蝋「黙ったな。図星か」 弧じろ「…あぁ確かにうちの主君は逃げ腰で世間知らずのお人好しだよ」 雫「だけど弱者を犠牲に大きく太った貴方達より、弱者を守れと私達に命じた兄様の方が武士の器はずっと大きい」 死蝋「チッ…まだいたか」 死蝋「ガキの玩具で歯向かうゴミが!くどいぞガキ!ガキが大人の薙刀の懐に入れるわけが…」 亜矢子「さっきから…ガキガキうるさいっ!」 死蝋「何!?」
瘴奸「(当たらん!まずい…いい加減止血せねば)」
吹雪「これほど複雑に刃先を操る剣術は珍しい。技を教えた達人がいるはずだ。師の名は?」 腐乱「隠す事こそ乱世の処世術!さあ死んで黙りな!」 吹雪「(隠す…か)」 腐乱「死ぃねええええ!!」 吹雪「(真っすぐ来る普通の太刀筋と手首で曲げる独特の太刀筋。二種の太刀筋は直前まで隠され見分けがつかない)」 腐乱「(二刀を操り体術まで…このガキどんだけ引き出し隠してやがる!?)」 吹雪「(この村の戦略的価値。村の子等の戦術的価値)」 吹雪「(隠れた宝石を探し当てた時、冷めた体が少しだけ温かくなる)」 吹雪「(彼に何故か惹かれるのは…異常に巨大な何かを隠しているからだ)」 吹雪「ああ、貴方はもう結構です」 「すまんな。先祖代々兄弟全員に土地を分配してきた結果…もはやこんな狭い土地しか残っていない」 楠木「そなたはいつも闇の中におられますなあ。追手の来ないどこか遠くへ逃げられよ。いずこかには光さす地もあるでござろう」 亜矢子「ホントすごいよ若様!私達二人で歯が立たなかった大物なのに!」 北条時行「吹雪殿が授けてくれた技のおかげだ」 弧次郎「確かに。まさか内小手打って逃げ回るだけで勝てるとはなー」 亜矢子「臆病剣すごい」 北条時行「言い方!」 吹雪「大将の死を知らせて回れば残りの敵は逃げ出すはず。さああと一息…」 小笠原貞宗「また貴様か小僧っ!!」 弧次郎「また貴様かはこっちのセリフだ!」 亜矢子「人の領地を犯してるのはそっちでしょ!」 小笠原貞宗「黙れい!これが乱世ぞ!」 雫「その目玉、蛇にあげて丸飲みするか観察したい」 小笠原貞宗「どうしたの!?」 弧次郎「こりねーなこの目玉オヤジ」 小笠原貞宗「人を妖怪のように言うな!」 亜矢子「ほぼ妖怪でしょその目玉」 吹雪「(この瞬間に正面口から援軍とは…さすがは小笠原貞宗。戦の勘所を押さえている)」 吹雪「(他の味方も今いる敵の対処で手一杯だ。こうなっては勝ち目がない)」 吹雪「(村の南には敵がいない。味方をまとめてそこから脱出を…)」 市河助房「あの火は…!」 小笠原貞宗「まずいっ!」
小笠原貞宗「退くぞ。近くで戦う瘴奸の兵のみ回収せい」 市河助房「ですが貞宗殿…」 小笠原貞宗「諏訪の本軍と本格的に戦う用意はしておらぬ」 小笠原貞宗「(戦は野外でしておるのに扉の内側に血?)」 諏訪盛高「頼重様、貞宗と思しき軍が撤退します」 諏訪頼重「国境まで追い払え。時継は村周辺の賊を掃討せよ」 諏訪時継「はい」 風間玄蕃「感謝しろよ。俺が全力で馬を飛ばしたから間にあったんだ」 風間玄蕃「まぁ道中で色っぽい女見て出血死しそうになったときは肝を冷やしたが」 弧次郎「お前が死んでんじゃねーよ!」 「貞宗殿、瘴奸が」 小笠原貞宗「悪運の強い奴よ。あと少し止血が遅れれば死んでいたわ」 瘴奸「…なぜ救援を出そうと?」 小笠原貞宗「貴様らが虐殺に時間を浪費している報告が入った。その隙を見逃すほど諏訪の対応は甘くはないわ」 小笠原貞宗「誰が領民を殺せと言った。無人の領地を手に入れても税収は増えぬわ。馬鹿者めが」 瘴奸「…何なりと処罰を」 小笠原貞宗「だが此度の作戦での貴様の戦略眼は卓越していた。小さな領地を与えるゆえそこで牙を研げ。いずれ来る諏訪との決戦のために。以後、貴様は賊である事を禁ずる。武士としてのみ儂に仕えい」 瘴奸「……御意」 小笠原貞宗「(…?瞳から賊が消えておる。血と一緒に毒気まで抜かれたか?)」 『“悪党”はこの後、次第に強大化した守護大名の支配下に入り消えていく。奔放な賊侍たちが最後に花を咲かせた舞台、それがこの時代である』
北条時行「頼重殿、この村も私も生き残れたのはすべてこの吹雪殿のおかげ。どうか諏訪大社から特別な計らいを」 諏訪頼重「おおそうですか!むろん褒賞は弾みますぞ!」 北条時行「あと吹雪殿を我が郎党に迎えたいのですが」 諏訪頼重「良いですな」 吹雪「待って長寿丸殿。友にはなりたいが郎党になるのは話が別です。自分が使えたいのは天下を狙える主君です。貴方の主君の諏訪殿ならともかく…」 諏訪頼重(しゅくん、こっち) ≫関連記事:逃げ上手の若君キャラクター一覧北条時行「鎌倉幕府執権・北条高時んの遺児、北条時行。一応天下を狙っている」 吹雪「隠していてすまない。素性を明かすのは頼重殿に相談してからと決めていたので」 吹雪「(大きな何かを隠しているとは思っていたが…)」 吹雪「(でかすぎた!)」 吹雪「(庶民としてならただの優しい逃げ上手。だがそこに北条の子という条件がつけばすべての能力が恐ろしい武器に化ける)」 吹雪「(…これは熱い)」 吹雪「(この王子が隠した魅力の全てを引き出し、天下の舞台へ行ってみよう)」 雫「諏訪大社じゃ粟じゃなくてお米食べても大丈夫だけど」 吹雪「マジで!?極楽かね!?」 弧次郎「こいつほんと冴えてんのか抜けてんのかよくわからん」 | |||
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