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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1112話ネタバレ | |||
名探偵コナン第1112話 | |||
サブタイトル | 零れた真実 | ||
配信日 | 2023年4月26日 | ||
サンデー | 2023年20号 | ||
単行本 | 104巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 阿笠博士 小嶋元太 吉田歩美 円谷光彦 灰原哀 小林澄子 工藤有希子 若狭留美 脇田兼則/ラム 東尾マリア 坂本たくま 団野皆介 帝丹小学校校長 東尾マリアの母 | ||
場所 | 帝丹小学校 病院 | ||
第1112話 零れた真実『真相に至ったコナン。曰く、今回の事件は証拠が消える!?』 コナン「まず犯人がこの花壇にどうやって火をつけたか…火がついた時間は給食を食べ終えた直後だから、誰かが外に出て直接火をつけたのは考えにくい。まあ給食を早く食べ終えて全速力で昇降口から外に出てこの花壇に周り込むか、もしくは給食の途中でこっそり教室の窓から抜け出してこの花壇に近づけば火はつけられると思うけど…そんな怪しい奴がいたとしたら誰かが見ててとっくにボク達の耳に入ってるはずだからそれはない。考えられるのは自動発火装置。犯人は時間が来ると勝手に火がつくように仕掛けてたんだ」 灰原哀「でもそんな仕掛け、私が花瓶の水で火を消そうと窓から飛び降りた時には無かったわよ」 コナン「その時に倒したんだろ?この支柱付きの植木鉢を。そしてその植木鉢の下敷きになっていたのが、このコゲたポテチさ。ポテチは芋を油で揚げてるからキャンプとかでも使われてんだ。着火剤として。しかも芋だから火がついてから大体一分ぐらいは燃え続けるし」 円谷光彦「そういえば今朝コンビニでポテチ買おうとしてた人いましたね」 小嶋元太「隣のクラスの団野っていう転校生だよ。オメーだろ?犯人」 団野皆介「ち、ちげーよ!つか、ポテチは見てただけで買ってねーし!変な難癖付けんなよバーカ!」 若狭留美「でもポテチが着火剤だとしても肝心の火はどうやってつけたの?」 コナン「それを解くカギは火を消す時に灰原が倒したっていうこのクレマチスの植木鉢の支柱…燃えたとしてもツタが絡まってた跡がないよね?つまり犯人は絡まったツタを支柱から外して支柱だけをこうやって立てて、この下にポテチを置いてたかもしれないってこと。ホラ、この上に何か置くと光で火がつきそうだろ?」 「そっか!虫メガネ!」 コナン「大正解」 コナン「ただの虫メガネじゃなくて氷で出来た虫メガネなら、時間が経てば溶けて無くなっちまうだろ?作り方は簡単だよ。底が丸いおわんに水を1㎝か2㎝ぐらい入れてラップをかけ、その上から乾いたタオルや保温シートで2・3重に包んで輪ゴムで留め、冷蔵庫の製氷室に丸一日以上入れて凍らせた後、そのオワンをぬるま湯につけて中の氷を取り出せば氷で出来た透明な凸レンズの完成さ」 コナン「その氷のレンズを4時間目が終わって給食の配膳が始まる前に立てた支柱の上に乗せ、下にポテチを数枚置いて、その上に火がつきやすいように黒い折り紙とかを被せ、給食が終わる頃にその折り紙に太陽の光の焦点が来るように支柱の脚を花壇に埋める位置や深さを調節すれば、給食が終わる頃に花壇に火をつけられるってワケだよ」 小林先生「でもそんな大きな氷のレンズ、そう簡単に溶けて無くならないんじゃ…」 コナン「10円玉さ。10円玉は95%銅で出来てるから熱伝導率が高いんだ。だから大量の10円玉をポケットの中で握って温めておき、その中に氷のレンズを入れてさらに握れば、大きな氷のレンズでもみるみる内に溶ける。そうだよな?灰原」 灰原哀「ええそうよ。私が火をつけたのよ。悪かったわね」 東尾マリア「哀ちゃんは悪ないよ。ウチのお願いを聞いてくれはっただけやから。今日授業参観を止めにして、ウチのお母さんが無理して来ーへんようにしたいって」 吉田歩美「そっか…マリアちゃんのお母さん」 小林先生「この前の発表会に無理して来られて腰痛を悪化されてたから」 若狭留美「でもよくわかったわね。トリックを仕掛けたのが灰原さんだと」 コナン「きっかけは灰原に借りたシャーペンの芯だよ。灰原が今朝コンビニで買ったのはBの芯なのに、貸してくれたのはHBの芯だったし、少し濡れていたから。多分、保冷剤と一緒にタッパーに入れてた氷のレンズを机の中で取り出す時に水滴が落ち、それが布製の灰原の筆入れに入っていたシャーペンの芯のケースに染みたんだ。それに灰原は258円の芯を千円札で、マリアちゃんは302円のテープを500円玉で買っていたから、灰原もマリアちゃんも4枚は10円玉を持ってるはず。なのにオレがキッチンタイマーの電池のフタを開けたいから貸してくれって頼んだ時、二人共財布を見ずに10円玉は無いって即答していたし、その上灰原はなぜか左手をずっとポケットに入れたまま。だから分かったんだよ。灰原とマリアちゃんがつるんでボヤ騒ぎを起こし、火を消すために降りた時に氷のレンズを回収し、ポケットの中で溶かして証拠を隠滅しようとしてるてな。まあ二人の反応からして意外に火が大きくなっちまってちょっとビビったって感じかねぇ」 小嶋元太「なんだ、隣のクラスの転校生が犯人じゃなかったのか」 コナン「ちなみに人喰い教室のホラー話は団野君が前にいた学校の友達が流した作り話だろーぜ?教室の掃除用具入れの扉が開いたり、花瓶が落ちたりしたのはテグスを使えば簡単にできるし、その話に真実味を持たせるために花壇を燃やすこともできる。お供え物といって君が机の中に入れたお菓子をせしめるためにね」 「何だよお前。騙されてただけじゃん」 「だっさ」 「ウソつき」 コナン「作り話にのっかって言い触らしてたのはダサいけど気に病むのはそこだけでいいよ。本当にくそダセーのは騙された君より騙したその友達の方なんだから」 団野皆介「お…おう」 コナン「それとたくま君。君、チューリップの球根一つ持って帰っただろ?多分、日食の観測の時、転んで茎を折っちまったから家で育てて花が咲いたらこっそり戻そうと思って。もしもそうなら今年はもう花は咲かないから球根だけ持って来なよ。秋に植え替える球根と一緒に植えれば春にまた咲くからさ」 坂本たくま「わ…わかった」 コナン「ってなわけで、オメーら、みんなや先生に言うことがあるだろ?」 マリア・灰原「ごめんなさい」 コナン「ってことで勘弁してあげて…つうのは無理だよね」 小林先生「そうねぇ」 若狭先生「さすがに校長先生には報告しないと」 校長先生「もう耳に入っておりますよ。けしからんのはこの二人か。どんな理由があろうと昼休みに校内で勝手に理科の実験をやるなんて言語道断。罰として焼けた花の植え替えの手伝いと一か月間の水やり当番に励みなさい」 マリア・灰原「はい」 校長先生「ホラ、何をしているんですか?もうすぐ保護者の方達がいらっしゃいますよ?」 小林先生「わっ!授業参観まで後10分もない」 東尾マリア「先生、ウチのお母さん来たら無理せんようにって…」 小林先生「大丈夫。昨日連絡があって、東尾さんのお母さんは来ないけど、ちゃんと来られるみたいだから」 東尾マリア「?」 『授業参観』 小林先生「では皆さん、この四角に入る数字を考えてみよっか?」 東尾マリア「(お母さん!)」 阿笠博士「ちゃんと見えますかな?」 マリアの母「はい、とっても」 小林先生「では分かる人!」 マリアの母「何やマリア、手ェ挙げてる!頑張りや」 阿笠博士「何じゃ哀君。これしきの問題わからんのか?」 「ワハハハハハハ」 阿笠博士「ワシも観ておるから頑張るんじゃぞ」 小林先生「じゃあ江戸川君」 コナン「(バカ!当てるなよ!) 2だと思います…(恥ずかし~)」 工藤有希子「すごーいコナンちゃん♡大天才よォ♪」 コナン「(母さん声!声!地声になってる)」 📱ラム「それで?狙えそうですか?」 📱「学校内じゃ無理でしょうね。邪魔な人物が多過ぎます。あの女、いざとなれば先生や生徒を盾にしそうですし」 📱ラム「家は突き止めたんですよね?」 📱「それが…数か所は突き止めたんですが、まかれる場合がほとんどなので、その倍以上はあるかと」 📱ラム「まあじっくり行きましょう。彼女がなぜあの学校に留まり続けているのかも気になりますしねぇ」 『眼鏡の奥…視界には静かに灰原を捉えて』 | |||
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