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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第136話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第136話 | |||
サブタイトル | 再会 | ||
配信日 | 2024年10月23日 | ||
サンデー | 2024年48号 | ||
次回 | 2024年11月6日(50号) | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク ザイン ロレ ガゼレ ヴォルフ | ||
第136話 再会『ゴリラを探す旅は数機な道を辿る』 ザイン「(この魔力…やっぱりだ。間違いない)…まったく。女神様ってのはどうしてこうも気まぐれなんだろうね」 『フリーレン&フェルン&シュタルク』 フェルン「毒の分析は終わりましたか?」 フリーレン「見たこともない反応だね」 フェルン「では教会へ…」 フリーレン「距離があり過ぎる。遠距離から弓矢で狙われている状況で、大通りをいくつも越えるのは自殺行為だ。それに敵が女神様の魔法を使っているのも気になる。道を外した僧侶ってだけならまだいいけど、教会の関係者として紛れ込んでいる可能性も否定できない」 フェルン「ではどうすれば……解毒剤。シュタルク様に矢を打ち込んだ奴なら持っていますよね」 フリーレン「…どうだろうね」 フェルン「毒を扱う冒険者のパーティーは万が一に備えて解毒剤を持っている。扱いを間違えたり同士討ちをしたときに取り返しの付かなくなるから。フリーレン様が教えてくれたことです」 フリーレン「そうだね」 フェルン「…どうして黙っていたんですか?フリーレン様なら最初から気が付いていましたよね」 フリーレン「だってそれ言ったら、フェルン暴れるでしょ」 フェルン「知ったことではありません。シュタルク様が死ぬかもしれないんですよ」 フリーレン「フェルン、ここは帝都だよ。人類最大の魔法文明のその首都だ。交戦は許可できない。私達の生命の安全のために。もし何かの間違いで民間人に被害が及べばすべてを敵に回すことになる。対人戦に優れた帝国の魔法使いは想像以上に恐ろしいよ。ほら深呼吸して、まずは私の話を…」 フェルン「…フリーレン様、私の腕が信じられませんか?」 フリーレン「今は信じていない。自分がどんな状態だがわかってる?」 ザイン「よぉ久しぶりだな、フリーレン。正直もう会うことはないと思っていたぜ」 フリーレン「私は“またね”って言ったよ」 ザイン「事情を聴きたいところだが、それどころじゃないみたいだな。見せてみろ。酷い有様だな」 フリーレン「治せそう?」 ザイン「さあな、やってみないとわからない」 フェルン「…あの何故ザイン様がここに…これは一体どういうことですか?」 フリーレン「気付いていなかったでしょ。逃げている最中にザインの魔力を感じたからその方向に逃げてきたんだ。後は魔力を出してザインに私達の存在を知らせた。どうせ女神様の魔法で追跡されているんだから、魔力を隠して潜伏するメリットも無いしね。おまけにザインは追跡対象ではないから私達と違って撃たれる心配もない。安全に合流するにはこの方法しかなかった。もちろんザインを見つけたのは偶然に過ぎないことだったけれども、偶然を利用できるくらいの冷静さは魔法使いには必要だよ」 フェルン「………」 ザイン「しばらくは安静だな」 フェルン「…良かった」 ザイン「運が良かったな。シュタルクじゃなければ掠っただけで即死だった。それほどの猛毒だ」 フリーレン「ありがとうね。ザインがいてくれて助かったよ」 フェルン「ありがとうございました」 ザイン「いいってことさ」 フリーレン「それにしても久々だね。どうして帝都に?」 ザイン「…まあいろいろとあってな。この街にゴリラがいるかもしれない。でもまあのんびり話しているような時間はないんだろう。こいつはどういう状況なんだ?」 『影なる戦士 ヴォルフ&ロレ&ガゼレ』 ロレ「廃屋から動いていませんね」 ヴォルフ「野外戦に持ち込めないかな。それなら撃てる」 ロレ「ガゼレ、聞こえますか?廃屋に向かったください」 ガゼレ「おうよ。もう向かってる」 ロレ「廃屋は通信範囲圏内のぎりぎりです。もし相手が応戦せず、逃走した場合は…」 ガゼレ「深追いは禁物ってか。了解」 ザイン「なるほどな。戦ってる相手まではわからないけど、逆探知で追い詰められている状況って訳か。…連中の連携が取れすぎているのが気になるな」 フェルン「どういうことですか?」 ザイン「例えば俺がこの逆探知の脆弱性を突いて、敵の僧侶の位置を割り出したとするじゃん。えっと市街図…なんてあるわけないか」 フリーレン「持ってるよ。はい」 ザイン「なんで持ってるんだよ」 フリーレン「任務で無理やり持たされたの」 ザイン「相変わらず、面倒ごとに巻き込まれてるんだな。それで俺が、ここに敵がいるってお前らに教えるじゃん。俺が言いたいのは、なんの躊躇もなく、その場所を撃てるのかって話だ」 フリーレン「…確かに、これだけでもだいぶ訓練が必要だね。街中で騒ぎを起こしたくないのは向こうだって同じだろうし、誤射は許されないはず。うん。ザインの考えがわかった。相手にとって女神様の魔法は戦闘の補助程度のものじゃない。戦術の根幹に組み込まれている」 フェルン「それってどういう…」 ガゼレ「おいおい話が違ぇじゃねぇか。ははっ、危ね。こんな危険な役割、二度とやりたくねぇな」 ヴォルフ「上出来だよ、ガゼレ。これで奴等を炙り出せる」 フリーレン「良くやったシュタルク」 フェルン「助かりました」 ザイン「安静って言っただろ。無茶し過ぎだぜ」 フリーレン「でも流石ザインの治療だね。回復も早い」 ザイン「てかなんでもう動けるの…?怖い…」 フリーレン「シュタルクも戦士らしくなってきたね。それでザイン、さっき指差した敵の僧侶の位置って適当な訳じゃないでしょ」 ザイン「ああ。マジの居場所だよ」 フリーレン「フェルン、相手の弱点は女神様の魔法に頼りきっていることだ」 フェルン「…司令塔を叩けば相手のパーティーは動けなくなる。フリーレン様…」 フリーレン「いいよ。もうおっ始めちゃったし、今のフェルンならあの程度の距離外さないでしょ」 『静かにキレる弟子を信頼する師匠』 | |||
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