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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第68話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第68話 | |||
サブタイトル | 神美(シェンメイ) | ||
サンデーGX | 2023年5月号 | ||
配信日 | 2023年4月19日 | ||
単行本 | 17巻 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 楼蘭 (ロウラン) 子翠(シスイ) 神美(シェンメイ) 翠苓(スイレイ) 子昌(シショウ) 響迂(キョウウ) | ||
第68話 神美(シェンメイ)神美「翠苓」 翠苓「はい」 神美「ネズミくらいちゃんと管理なさい」 翠苓「申し訳ありません」 神美「この子どもは見たことあるわね」 響迂「神美さま…ご…ごめんなさい…」 翠苓「子螂(シロウ)のご子息です」 楼蘭「子どもの悪戯ですよ。早く行きましょう。お母さま」 神美「楼蘭」 猫猫「(この声は子翠…!もしかしてと思ってたけど…子翠の正体は楼蘭妃だったのか)」 猫猫「(四夫人に特別授業を行った時、楼蘭妃には会っていた。しかしその時はぼんやりと授業を聞いているだけで声は聞かなかった。声を聞いたのは青薔薇を献上した園遊会で、子昌に声を掛けた一度きりだ。皇太后さまから隠れたり、大浴場で里樹妃に会った時、里樹妃に私だけを近づけさせたのも、楼蘭と同一人物であるとばれないようにするためだったのだろう。私から隠れなかったのは毛毛を捕まえていた際、私が全く気づかなかったから。とんだ狸だ。虫好きでちょっと変わってて、ちゃっかり者で、噂話に花を咲かせる普通の娘…見事に子翠に化かされていたというわけか)」 神美「さて、どうしましょうか。鞭打ちにしましょう。百回もたたけば十分かしら。くくりつける柱と縄を準備しなさい」 翠苓「神美さま、それは…」 神美「さ、早くしなさい」 響迂「翠苓ねーちゃ…」 猫猫「(これはまずいぞ)」 楼蘭「お母さま、以前仰っていたでしょう。新しい薬師が欲しいと。その娘がそうです」 神美「薬師には見えないけど」 楼蘭「実は若く見えますがもう齢三十を過ぎているのです。日々、己が薬を試して齢を取らぬ身体になったと」 神美「ほう」 楼蘭「どの薬が効くのか分かりませんが不老の妙薬につながるものを持っていることは確かです。前の男のように失敗したら死ぬだけです」 猫猫「(不老の妙薬?前の男?)」 神美「そう、では仕方ないわね。姶良(アイラ)さま、話の続きはまた後程」 姶良「ええ」 神美「ここではまともな仕事が出来ないわね。その薬師も一緒に連れて行きましょう。砦に」 『砦に移動中…』 猫猫「…砦ってなんですか (この方角と距離…社から見えた灯りがともっていたところか?)」 翠苓「…ここまでお前を連れてくるつもりはなかった。降りろ。ここが砦だ」 翠苓「この部屋を使え。前の薬師が使っていた部屋だ」 猫猫「…子翠は異母姉妹…ですか?」 翠苓「私を姉と扱うのはあいつだけだよ」 猫猫「(やはりそうか。楼蘭妃は子昌の一人娘と聞いたことがある。つまり、翠苓は娘として扱われていない)」 翠苓「神美さまは私が憎くて仕方ないんだ。子昌(ちち)は元は子一族の傍流に過ぎなかったが、才覚を見込まれて本家に養子として入った。その時点で神美さまと婚約していたんだ。しかし先帝の代、神美さまが後宮に召し上げられ、時を経て下賜という形で子昌(ちち)のもとに戻ってきた時には母と私がいた。私は母と屋敷を出され使用人として扱われ、神美さまは私の名に一族の文字が入っていることすら嫌がった」 猫猫「もしかして“子翠”というのは…」 翠苓「ああ、元は私の名だ」 猫猫「シス…楼蘭は、その名を気に入っているようですね。下女としての偽名を名乗るなら、もっと違う名を選べばよかったのに」 翠苓「そういう娘なんだ」 猫猫「(同じ男の娘として生まれ、一方は蝶よ花よと育てられ後宮に妃として献上され、もう一方は、後宮に入り込み暗躍する…そのように役を割り振ったのはあの神美なんだろう。翠苓と響迂の怯えようは尋常ではなかった。おそらく常々激しい折檻を受けていたんだ。高貴なお方には違いない…が、梨花さまや玉葉さまとは全く違う。神美にとって下賎な者はネズミや虫と何ら変わらない。そして、足元にまとわりつくネズミや虫を嬉々として潰す。そんな女だ。神美…あの女は危険だ)」 | |||
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