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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1118話ネタバレ | |||
名探偵コナン 第1118話 | |||
サブタイトル | 舞い上がって… | ||
配信日 | 2023年9月6日 | ||
サンデー | 2023年41号 | ||
単行本 | 105巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 服部平次 遠山和葉 大岡紅葉 伊織無我 哲進和尚 賢哲 頓哲 勘哲 村田潤 | ||
場所 | 鷲雄山 昇楽寺 飛行機内 新幹線内 | ||
第1118話 舞い上がって…哲進和尚「事件の真相がわかったじゃと!?」 服部平次「ああ。みんな解けたで。人魂が階段登ったあの現象も、その階段を登った先の折檻部屋に突然勘哲さんの遺体が現れた訳も。ほんで、姿消した探偵事務所のオッサンがどこに閉じ込められとったのかもな。それを再現するやったらアイツに手伝ってもらわんとアカンけど…」 遠山和葉「それってもしかして蘭ちゃんトコのおっちゃん?」 服部平次「ちゃうちゃう。さっきから何遍も話に手で来てる紅蓮髑髏さんや」 服部平次「こらただのトリックや。せやなボウズ?」 コナン「うん。この筒にした半紙とキャンプとかで火をつける時に使う点火棒で簡単にできる仕掛けだよ。まず半紙の端にノリを付けて筒にしたら、こうやって床に置いて、これに点火棒で火をつけると、周りの空気が温められて上昇気流っていうのが出来るんだ。そして燃え残った火は、とっても軽くなるからその上昇気流に乗って火がついたまま高く舞い上がるってワケさ」 服部平次「せやから犯人はその半紙の筒をこの階段に並べてたんやろなァ。その筒に犯人が階段を上がりながら点火棒で火をつければ、下の段から半紙の燃えカスが舞い上がって消えて、まるで人魂が階段を上がってるみたいに見えるっちゅうこっちゃ」 賢哲「でもそれだと燃えカスが階段に残ってるんじゃ…」 頓哲「現にさっきの燃えカスもそこに…」 コナン「そうそう。ボクも階段でそれを踏んだから、ホラ、真っ黒だけど…その後、賢哲さんがバケツをひっくり返しちゃったから燃えカスは水に流されて残ってないんじゃない?」 頓哲「まさか賢哲!?証拠を消す為にバケツを!?」 賢哲「いやあれはホントにつまずいて」 服部平次「もしくは誰かがあのバケツにつまずいてひっくり返すように犯人がわざとあんな階段の際に置いたかもしれへんのォ」 哲進和尚「面白い推理じゃが一つ大きな穴があるわい。筒状の半紙に火をつけながら階段を上がったその者はその後どこに消え失せたんじゃ?上がった先の折檻部屋には勘哲の遺体しかなかったではないか。確かに今のトリックで人魂を作れるかもしれぬが詰めが甘い」 服部平次「ちゃうで和尚さん。人魂のトリックが解けたから逆に確信が持てたんや。あん時あの部屋に遺体しかなかったっちゅうことは、あの部屋には十中八九隠し部屋があるはずやってな。犯人は火をつけながら階段を上がった後、その隠し部屋に隠れたんや。無くしたオレのお守りも落ちてたしのォ」 遠山和葉「その隠し部屋に?」 服部平次「ちゃうわ。隠し部屋の前にこんな風にヒモが一直線に伸びた状態でや」 服部平次「普通、ヒモ付いた何かが落ちたらグチャッとした輪ァになるやろ?そのヒモが一直線やったっちゅうことは、何かに押されて…」 遠山和葉「扉に押されて一直線になったんや」 哲進和尚「じゃがあの部屋に扉なんて…」 服部平次「ほな実際に見て確かめよか。どこにあるかわからなかったのは、扉の開け方がわからなかったからだよ」 コナン「平次兄ちゃんのお守りが何でここに落ちてたと思う?」 遠山和葉「犯人が持ってたある物にくっついてここに運ばれちゃったからだよ」 コナン「ホラ、お守りの中に何か入ってたでしょ?」 遠山和葉「鉄の鎖。子供の頃、平次と繋がってしもてえらい目に遭うた。手錠の鎖のカケラが入ってんで」 毛利蘭「それがくっつくってことは磁石?」 服部平次「そうや。犯人が隠し扉の開け閉め用に袂に入れてたその磁石にオレのお守りがくっついてしもたんや。犯人はそれに気づかんとここに来て、隠し扉開けよォと思って袂から磁石出した時にお守りがこの床に落ちたんやろ」 哲進和尚「じゃが、そのような磁石をいつも持っていたのなら、誰かが不審に思うんじゃ…」 服部平次「そう思われへんようにある物に見せかけてたんや。坊さんが持っててもおかしくない数珠になァ。袂に入れてたそれにお守りがくっつくのは乾燥機から出して持ってくるまでの間。せやろ?乾燥機から出した時“ちゃんと籠に入れたのに”って言うてた頓哲さん。勘哲さんを隠し部屋に監禁し続けて殺したんはアンタや」 頓哲「いや私はそんな磁石なんて…」 服部平次「とぼけても無駄や。仏像を拝む時に出したアンタの数珠、一個はみ出して磁石みたいにくっついてたし」 哲進和尚「しかし何故頓哲が勘哲を!?」 服部平次「勘哲さんがこの部屋に入れられてた時に多分隠し部屋の扉がちゃんと閉まってへんくて気づかれてしもたからやろ。隠し部屋の中にこんな仏像をぎょーさん彫ってるっちゅう事をなァ」 哲進和尚「これはこの寺に伝わる観音像。何でこんなにたくさん」 服部平次「さっき調べたらネットで売りまくってたみたいやで。レプリカやっちゅうで。隠し部屋に持ち込んだ本物の像を手本に夜な夜な彫ってたんやろォけど、買うてくれた客の評判がごっつええから、多分こう思ってしもたんやろ。本物として飾ってもバレへんのやないかって。けど仏像研究家の村田っちゅう人にバレてしもて、隠し部屋に監禁して殺した後、その遺体に火ィつけて森ん中の石段の上に放置したんや」 服部平次「その遺体を登山客に発見される時に使た人魂のトリックがうまくいったから、隠し部屋に気ィついた勘哲さんを監禁した時も使たっちゅうわけや。紅蓮髑髏の呪いに見せかける為になァ。ほんで今回オレらも証人にしよォと思って気色悪い大声と人魂トリックでこの部屋におびき寄せ、オレらが遺体に気ィ取られてる隙に隠し部屋から出て、こっそりオレらの後ろに合流したんやろ」 毛利蘭「じゃあ何でお父さんは?」 服部平次「隠し扉を開けた時に磁石の数珠が一個外れて、それがオッサンに見つかったんとちゃうか?」 頓哲「どこにそんな隠し部屋があるんだよ!?」 服部平次「その顔はオレが今磁石を持ってへんて思ってるやろ?タブレット端末はのォ、着脱式のキーボードをくっつける為に端っこが磁石になってんのや。ちなみに磁石をスライドさせたら、鍵もスライドする簡単な仕掛けやで」 頓哲「うわああああっ」 遠山和葉「逃げた!平次早く追わな」 服部平次「平気や」 コナン「何でボク達がトリックに使った半紙や点火棒を用意できたと思う?この隠し部屋に置いてあったのを使ったからだよ」 服部平次「スタンガンまであったわ」 毛利蘭「じゃあ監禁されたお父さんはもう…」 服部平次「ああ、多分今頃は犯人捕まえてブン投げてるトコやで」 毛利小五郎「ったく、スタンガンなんかで気絶させやがって」 遠山和葉「さすがやなオッチャン」 毛利蘭「あれ?もう雨があがって…」 遠山和葉「雨がとないしたん?」 毛利蘭「和葉ちゃんはこのまま後ろ向いてて」 遠山和葉「ホンマきれいな夕焼けやわァ♡」 服部平次「せやな」 コナン「(さあ服部、舞台は整ったぜ?)」 服部平次「和葉…」 遠山和葉「何?」 服部平次「ほな帰ろうか?」 遠山和葉「せやな」 コナン・蘭「(えーーっ!?)」 『30分後、警察が到着し頓哲さんは警察署に連行された。あの隠し部屋からはかなり古びた酒瓶や盃も発見され、どうやらその昔、寺の誰かがこっそり酒を飲む為に作ったあの部屋を頓哲さんが見つけ利用したようだ。ちなみに和尚が紅蓮髑髏の話を頑なに拒んだのは、来週から来る予定のお手伝いの女性たちが怖がって来なくなるのを危惧しての、実にしょーもない理由だった』 『飛行機内』 大岡紅葉「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るやむ~」 伊織無我「今日、優勝をお決めになった一首ですね」 大岡紅葉「何かさっきからこの歌が頭ん中で聞こえますんや。“夏の夜はあっという間に明けてしまうからお月さんはどこで休んではるんやろ?”ってゆう歌。まあボヤボヤしてたらあっという間に時間は経ってしまうってゆうことやなァ?」 『新幹線内』 服部平次「(あーっ!忘れとった!推理に夢中になり過ぎて和葉に告るの…) 忘れとったわ」 遠山和葉「ん?忘れた?お土産やったらめっちゃ買うたから分けたっても構へんで」 | |||
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