薬屋のひとりごと | 第77話『取引場所』ネタバレ | ビッグガンガン最新話

KUSURIYA
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ
薬屋のひとりごと 漫画 第77話 ネタバレ 猫猫 子翠 シスイ ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 77
薬屋のひとりごと 第77話ネタバレ

薬屋のひとりごと 第77話

薬屋のひとりごと 漫画 第77話 響迂 ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 77
サブタイトル取引場所
ビッグガンガン2024年 Vol.12
配信日2024年11月25日
登場人物猫猫(マオマオ)
翠苓(スイレイ)
子翠(シスイ)
響迂(キョウウ)

第77話 取引場所

『ここで翠苓たちがしていることは…』
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猫猫「子翠と仲がいいようですね」
翠苓「そう見えるか?」
猫猫「ええ (あ、何が目的で動いているのか聞けば良かった。まあいいか)」
『翌朝』
子翠「あ、猫猫おはよう」
翠苓「出かける。見張りは外にいるから逃げようなどと思うなよ」
子翠「逃げ出さないと思うけどねー」
響迂「おまえ見張りつけられるとか何やってんの?」
猫猫「(なぜ餓鬼までいるんだ)!こっちは異国の調合薬!挿絵付きの薬草図鑑!?注釈や補足までされている!」
薬屋のひとりごと 漫画 第77話 ネタバレ 感想 猫猫 ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 77
子翠「猫猫ごはんは?」
猫猫「あとでいい」
子翠「着替えは?」
猫猫「あとでいい」
響迂「うわーすげぇ偉そう。神美さまみたいだ」
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猫猫「神美?誰だそれ」
子翠「響迂は食べ終わったならお茶碗片付けなさい」
響迂「えーなんでだよ。そんなの使用人にやらせればいいだろ?」
子翠「ふっ、使用人に頼らなくてはなんにもできないなんて、まだ子どもねえ」
響迂「ふん!一人でできる!」
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猫猫「いいとこの坊ちゃんなんじゃないの?」
子翠「遠い東の国の盛者必衰って言葉があってね、どんな強い者もいつかは老いるって意味らしいよ」
猫猫「(どんな名家でもいつかは滅びると)」
子翠「猫猫、昨日の簪は?」
猫猫「枕元に置いた」
子翠「お、あった。猫猫この簪いいものだからぞんざいに扱っちゃ駄目。誰かに取られて売り飛ばされちゃう」
猫猫「いい値段つくかな」
子翠「値段がつくというか、これってかなりの技術で作られてるから目利きが見たらどの職人が作ったかわかるよ。そうなると誰かの注文で作られた品かもわかるし、最悪くれた人に猫猫が売ったってばれる」
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猫猫「……それは売り飛ばせないな」
子翠「潰して地金にするしかないね」
猫猫「それは流石に勿体無い」
子翠「ならやっぱり大切にしないと。ほら着替えさすから立って」
猫猫「はーい」
子翠「ちょっと物足りないかなあ……よし、これでいいと」
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猫猫「手慣れてるね」
子翠「慣れるよ。遅いとぶたれるもの。マッサージもうまくできないと熱いお湯を浴びせられるの。ほんと怖いんだ」
猫猫「ろくでもない主人だ。妓楼のやり手婆でも折檻の加減は知ってた」
子翠「ふふっ、お母さまなんだ、それ。だから猫猫はちゃんとおとなしくしていてね。私、今日は出かけてくるから」
猫猫「(湯をかけてくるような親がいるのか。まあ小指を切る母親もいるしな)」
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猫猫「(ずっと座ったままだと体が痛い。子翠が出てから三時くらいか。見張りがいるから外に出られないんだよな。流石に最上階は見晴らしが良い)」
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猫猫「(ん?ほとんどが刈り取りを終えた田んぼなのに、あそこの田んぼ一画だけ稲が青い。横にある貯蔵庫か何かの影になっているからか?そういえば、祭りで子供が育ちの悪い稲が生えるところがあると言っていた。他の部分は綺麗に刈り取られているから栄養が偏っているわけではなさそうだ。それなのに建物の影に隠れるように四角く稲が残っている。…もしかして)」
響迂「何やってんだ?」
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猫猫「もう少し静かに部屋に入ろうか」
響迂「いてっ!いてぇって!なあ、姉ちゃんどこ行った?」
猫猫「知らない」
響迂「そんくらい聞いとけよ。なんだよ、外ばっか見てさ」
猫猫「あの一番立派な建物、何かわかるか?」
響迂「ああ、里長の倉庫な。里長はあれじゃない床の高い倉庫使ってるけど」
猫猫「あれは使われてないのか?」
響迂「鼠が入るからやなんだって。里長はけちだから取り壊す金も出さないんだ」
猫猫「(鼠ね…たしかこの辺に…これだけの本があれば大人しくしているだろうと、あの二人は思ったのだろうが…)」
響迂「ど…どうしたんだ?なんかすごい顔してっぞ」
猫猫「(これを見てじっとしているなんてできるか?できるわけがない)」
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響迂「もしかして、あそこに行きたいのか?」
猫猫「行ける?」
響迂「ふっ、できねぇこともねぇよ」
猫猫「…どうやって?」
響迂「ちょっとこっちこいよ」
猫猫「(向こうは子翠の寝室?里にも宿にも詳しいようだが、長期滞在しているのだろうか)」
響迂「あったあった。押すの手伝えよ。この宿は部屋が好きに分けられるようになってて、ここが隣の部屋とつながってんだよ」
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猫猫「隣にも箪笥があるんじゃないのか?」
響迂「俺の部屋だからもうどけてある。姉ちゃんを驚かせようと思ったんだけど、こっちが邪魔でさ」
猫猫「(紙と筆が散らかっている。こいつは絵を描くのが好きなのか。部屋と居間がある。大まかな間取りは同じだが)」
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響迂「ほら、こっちこっち」
猫猫「(飾り窓だった部分が大きな扉だ)」
響迂「俺の部屋はここから露台(バルコニー)に出られるんだ。部屋ごとに区切ってる梯子をくぐって、一番端っこに行ったら離れに繋がる渡り廊下の屋根に飛び降りれる。この時間なら人もいない」
猫猫「詳しいな」
響迂「俺だけ勉強なんてやってらんないだろ」
猫猫「(日常的に脱走していると)」
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猫猫「って何先に行ってる」
響迂「せっかくだから付き合ってやるよ」
猫猫「(はぁ…まあいいか)」
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猫猫「(体が貧相でよかった)」
『次回、倉庫にして…』
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