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BUNGO STRAY DOGS | |||
原作(Original Story): 朝霧カフカ×春河35 文豪ストレイドッグス 第120.5話ネタバレ | |||
文豪ストレイドッグス 第120.5話 | |||
サブタイトル | 駆り立てるもの 後篇 | ||
配信日 | 2024年12月4日 | ||
ヤングエース | 2025年1号 | ||
次回 | 次号休載 2025年3月号連載再開 | ||
登場人物 | 中島敦 福沢諭吉 芥川龍之介 フョードル・ドストエフスキー 神人・雨御前 | ||
第120.5話 駆り立てるもの 後篇福沢諭吉「貴様は源一郎を奪い、源一郎の夢を奪った。許せぬ」 フョードル「夢を奪った?とんでもない。彼の世界平和の夢は最初から死んでいます」 福沢諭吉「何?」 フョードル「彼のやり方では世界平和は達成不可能という事ですよ。“国家を統一すれば戦争はなくなる”?短命な貴方達らしい視座の低さだ。そもそも近代国家という枠組み自体が十八世紀頃に生まれたよちよち歩きの約束事に過ぎないのです。次の数百年には、おそらく企業が軍事と政治を牛耳る企業主権、あるいは大気圏外共同体が独立自治を行うコロニー主権が台頭するでしょう。どちらも“人類連邦”なんて古い制度はお呼びじゃない。新しい区分けの中で人々はまた“われら”と“かれら”に分かれ、殺し合う事になる」 福沢諭吉「否。その時は再び人類連邦が立ち上がる。そして善と徳を胸に“われら”と“かれら”を統一する」 フョードル「それです。貴方達二人の次点はその“善”と“徳”です。善と徳は素晴らしい。但し、それが個人の掌上に収まっているうちは。ですが、一定のサイズを超えると善と徳は人を苛つかせる。“世界平和”、“人類統一” そんな巨大な善に人間は耐えられない。人は善より“自然さ”を選ぶ。徳より“あのまま”を尊ぶ。巨大な人類連邦、世界平和の為の独裁。そんなものは民衆自身が許さない。お膳立ての人類連邦と平和はそれを不自然と感じる義勇の一派を生み、分裂と独立運動の果てに崩壊する」 福沢諭吉「否!人は平和を肯定する」 フョードル「しません。その証拠に貴方は世界平和のためと言って五百人殺した福地さんを肯定しきれずにいる」 福沢諭吉「!」 福沢諭吉「…そうかも知れぬ。だがお前は人類連邦の欠缺を源一郎に黙っていた。平和は来ぬと知っていて心で嘲っていた。邪悪とは貴様の事だ」 フョードル「とんでもない。ぼくは福地さんの後継者。彼の夢を継ぎ、真に恒久の平和をもたらす使徒です」 福沢諭吉「……貴様が平和を?如何やって」 フョードル「世界大戦を起こします」 中島敦「(莫迦な…何故!?だって神人はまだあっちに居るのに!)」 フョードル「神人を四次元軸上で折り畳んで過去の神人と現在の神人を同時顕現させました。三次元生命である君だって二次元平面上に両手で同時に絵を描けるでしょ?それと同じです」 フョードル「世界大戦による恒久平和…貴方に見せられないのが残念です。片側は人類、もう片側は異能者、永い永い戦いになるでしょう。その対立と憎悪の連鎖によって人類側を再団結させる」 福沢諭吉「平和の為に戦争を起こす?自家撞着だ」 フョードル「お膳立ては揃っています。吸血種による世界侵攻は異能者の危険を世界に知らしめました。“人類の歴史に異能者はいらない。皆殺しにせよ” そう。信じさせるのは、ぼくと《大指令(ワンオーダー)》が揃えばそう難しくない。善と徳ではなく、“人間の醜さ”を利用して千年の平和を築く。異能者達の屍の上に」 福沢諭吉「何なのだ…貴様は?お前が人間に見えない。お前は何故そこまで…」 フョードル「時間です」 中島敦「社長…!」 福沢諭吉「敦…済まぬ…後は…頼む」 中島敦「(社長までが…考えろ。いや無理だ。諦めるな。駄目だ。頭が働かない。考えろ!この状況、太宰さんなら如何する?皆を助けるにはもう“裏頁”しかない。現実を改変する紙片…ドストエフスキーが持っている。奴は計画の為、あれだけは破壊出来ない。この状況でどうやって奪う?)」 『次号休載 3月号に続く』 ≫関連記事:文スト わん! 最新話 | |||
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