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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第140話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第140話 | |||
サブタイトル | 舞踏会 | ||
配信日 | 2024年12月25日 | ||
サンデー | 2025年4・5合併号 | ||
扉絵 | フリーレン、フェルン、ゼンゼ | ||
次回 | 未定(次号より休載) | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク ザイン ゼーリエ ゼンゼ ファルシュ ユーベル ラント レルネン デンケン グリュック | ||
第140話 舞踏会『決戦間近の帝都。謀略は仄暗く渦巻く』 ゼンゼ「建国祭の最終日、いよいよ今夜宮殿で舞踏会が執り行われる。私達の役割は国賓として招待されたゼーリエ様の護衛だ。影なる戦士による大魔法使いゼーリエ暗殺計画、その阻止が今回の任務の目標となる」 フェルン「舞踏会の潜入方法は?」 ゼーリエ「当然だが招待状がある。正面から堂々と入ればいい」 ファルシュ「そのつもりで準備しました」 ゼンゼ「私達が表立って動ければ、護衛の手段が増える」 ゼーリエ「そういえば従者の数に制限はあったか?」 ファルシュ「記載ありませんが、非礼の無い範囲であれば問題ないと」 ゼーリエ「よし、なら問題ないな。寛大なる皇帝陛下の温情に感謝しつつ、全員で向かうとしよう」 ラント「僕達はもう目を付けられている、というか脱獄犯だから、別のルートから入るよ」 ゼンゼ「わかっている。こちらとしても遊撃できるチームがいたほうがいい」 ユーベル「遊撃ってどれだけ暴れていいの?」 ゼーリエ「好きなだけ良いぞ」 ラント「良いわけないでしょ」 ユーベル「んー、何?」 ラント「ゼーリエ、今回の任務について言いたいことがある」 ゼーリエ「却下する」 ラント「何故僕とこいつを組ませた?明らかに相性が悪い」 ゼーリエ「気持ちは分からんでもないな。だが他の奴が迎えに行っていたら、お前は今回の任務を受けたのか?」 ラント「………」 ゼーリエ「帝都の街並みは懐かしいことだろう。お前の両親や祖母のことは…」 ラント「その話は聞きたくない」 ゼーリエ「…まあいい。どう思うかは勝手だが、私はお前達の相性が悪いとは考えていない。慎重さというお前の武器を生かしたいのなら、そいつの手綱を握れるようになっておくんだな」 ラント・ユーベル「…手綱?」 ラント「どこにあるの、それ」 ユーベル「捨てちゃったかも」 『ザイン&シュタルク』 ザイン「…正装ね。まあ舞踏会に行くんだから当然か。相変わらずこういう服って着慣れねぇよな」 シュタルク「でもこれ動きやすいし、まだマシなほうだと思うぜ」 ザイン「なあシュタルク、ずっと気になっていることがあるんだが、さっきは話すような空気じゃなくてさ」 シュタルク「…ザインだって不安だよな。いきなりこんなことに巻き込まれちまってさ。俺で良ければ聞くよ」 ザイン「舞踏会って綺麗なお姉さんいるのかな?」 シュタルク「それは今も話す空気じゃねぇな」 『フリーレン&フェルン&ゼーリエ&ゼンゼ』 フェルン「ぎりぎりまで締めちゃってください」 ゼンゼ「戦えなくなるから駄目」 フリーレン「フェルン、髪結んで」 フェルン「今それどころじゃないって分かりませんか?」 フリーレン「目が怖いって…」 ゼーリエ「情けないなフリーレン、弟子がいなければ髪も結えないのか」 フリーレン「ゼーリエだって似たようなものでしょ」 ゼーリエ「それだけ敬われている。お前と違ってな。フリーレン、どうしてもと言うのであれば、私がお前の髪を結んでやったっていい」 フリーレン「死ね」 ゼーリエ「死ねはないだろ。確かに巻き込む形になってしまったが、それはゼンゼが配慮した結果だ。私の意思じゃない。不満があるのなら任務を降りたって構わないし、もちろんフェルンにだって無理強いするつもりはない。彼女は一級魔法使いだが、それ以前にお前の弟子だからな。そもそもお前達の力など借りずとも、この暗殺計画自体が茶番であることくらいわかるだろう。たとえ帝都が全軍事力を集結させたとしても…フリーレン、お前に私が死ぬ未来が見えるか?」 フリーレン「なんで私達を任務から遠ざけようとする?」 フリーレン「ねぇ、ゼーリエ。ゼーリエにはどんな未来が見えているの?私の役割は何?」 ゼーリエ「任務を降りても支障は無い。これは大陸魔法協会の問題だ。それにお前を巻き込んだのは、私の意思ではないと言っているだろう。帝都に来たお前達をゼンゼが勝手に」 フリーレン「お前を敬う大事な弟子が、本当に私を巻き込まないと思っていたの?」 ゼーリエ「…フリーレン、来い。髪を結んでやる」 フリーレン「フェルンにやって貰うからいい」 ゼーリエ「そうじゃない。私はただ…」 フェルン「フリーレン様、終わりました」 フリーレン「随分掛かったね」 ゼンゼ「まさか、説得にこれ程時間が掛かるとは…十全に戦えるよう調整しました」 ゼーリエ「御苦労。ゼンゼ、座れ」 ゼンゼ「ゼーリエ様、いくら暇だからって…私の魔法知ってるでしょ。髪くらい自分でできます」 ゼーリエ「いいから、おいで」 ゼンゼ「なんで私達なんですか?」 ゼーリエ「何が?」 ゼンゼ「今回の任務の選定基準です。もっと適任がいたのでは?レルネンとか…」 ゼーリエ「レルネン?あいつが舞踏会に来れる訳ないだろ。奴は宮殿から出禁を食らっている。もう50年以上も前からだ」 ゼンゼ「何やったんだあの人…」 ゼーリエ「だが動いていない訳ではないようだ。一つ心当たりがあるとかでどこかに向かった。それがどのような未来に繋がるかまでは、私にはわからんがな」 ゼンゼ「…ゼーリエ様?」 ゼーリエ「話が逸れたな。選定基準か…ゼンゼ、お前は特権で何を願ったか覚えているか?」 ゼンゼ「覚えています。片時も忘れたことはありません」 ゼーリエ「私はあのとき失望した。この子には類い稀なる才はあれど、決して強い魔法使いにはなれないと。この任務に参加しているのは、私の望みとは程遠い特権を願った連中だ」 『回想』 ラント《家族の遺体を探す魔法》 ユーベル《私の欲しかった魔法は、取られちゃったみたいだねー。じゃあいいや、姉貴が見つかる魔法》 フェルン《お洗濯の魔法ください》 『現在』 ゼーリエ「不思議なものだな。才ある者は両極端なんだ。力を願った者と願わなかった者。前者は私の望み通りの理想の魔法使いになり、後者は私の理想を超える魔法使いになる」 『回想』 ファルシュ《声が自在に変えられる魔法》 ゼーリエ《なんで?》 ファルシュ《貴方の声が出せるようになりたいです》 ゼーリエ《えぇ…怖い》 ゼンゼ《ぐっすり眠れる魔法。ゼーリエ様、人を殺した後でも、ぐっすり眠れる魔法が欲しいです》 『現在』 ゼーリエ「もしかしたら私は、想像を超える結果が見たいのかもしれないな。私では辿り着けない未来でも、お前達なら辿り着けるかもしれない」 ゼンゼ「説明してください」 ゼーリエ「嫌だ。説明すれば、いつだってお前は私の選択に反対するからな。きっとこの場にいる魔法使いは全員そうだ。だからこそ連れて来た」 『影が舞い、思惑が躍る舞台へ。次号より休載』 | |||
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