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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第91話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第91話 | |||
サブタイトル | 表舞台 | ||
配信日 | 2022年4月27日 | ||
サンデー | 2022年22・23合併号 | ||
扉絵 | グリュック、マハト | ||
単行本 | 10巻 | ||
登場人物 | グリュック デンケン デンケン レクテューレ ソリテール | ||
第91話 表舞台マハト「それで表舞台の仕事とは?」 グリュック「魔王が勇者ヒンメルによって討伐された」 マハト「存じております」 グリュック「魔族の王が討たれたことについて、何か感想はあるか?」 マハト「特に何も」 グリュック「そうか。この都市も連日祭りのように賑わい、住民達は勝利に沸いている。私はこれを機に平和の証と称して、君にグリュック家お抱えの魔法使いの地位を正式に与えるつもりだ。これで表舞台でも動きやすくなる」 マハト「何故そのようなことを?」 グリュック「懐かしい香りがする。魔族は紅茶を嗜む習慣があるのかね?」 マハト「見様見真似です」 グリュック「では何故この茶葉を選んだ」 マハト「お嫌いでしたか?使用人から、グリュック様の奥方が生前に愛飲していた物と伺いました」 グリュック「そうか。それでこれは無意識なのか?君は人間関係の立ち回りが異常に上手い。いくら君がこの屋敷で客人として扱われているとはいえ、使用人がそう簡単に私の身辺の話などする訳がない。魔族には人を信頼させ欺く能力がある。無意識にせよ意識にせよそれを利用しない手はない」 マハト「なるほど。それで表舞台でも貴族の対処をさせようという訳ですね」 グリュック「味方は多い方がいい。本来、殺しは最後の手段であるべきだ。マハト、私達は今、悪い話をしている。わかるか?」 マハト「“悪”の概念は私にはわかりません。ただ、グリュック様が楽しそうだということだけはわかります」 グリュック「そうか。君も楽しそうだ。マハト。君は正義も悪もわからない化け物だ。だから何が正義で何が悪かはこの私が教えてやる。君はその通り動き、その通り対話し、その通りに殺せばいい。そうすれば何れわかるようになる」 マハト「それでもわからなかったときは?」 グリュック「君の力を利用したのはこの私だ。わかるまで付き合うさ。地獄の底までな」 マハト「そうですか。それでヴァイゼ平定後に私を始末する算段はもう付いているのですか?」 グリュック「どう思うかね?」 マハト「楽しみにしています」 『数年後』 「君はこの数年間、城塞都市ヴァイゼのために尽力してくれた。君の助言や助力に救われた者も多くいる。改めて、君が何故この城塞都市で暮らすことを選んだのか教えてくれないかね?」 マハト「人類と魔王軍の血で血を洗うような争いは復讐の連鎖により生まれたもの。話し合い共に暮らし理解し合うことこそが共存の道への第一歩だと考えたからです」 「実に素晴らしい意見だ。我々もそれには賛成だよ。魔族が皆、君のように友好的だったら良かったのだがね。マハト。我々は君を信頼したいのだ。ヴァイゼの民を守るために戦えるかね?」 グリュック「…マハト。面倒な事態になった」 マハト「存じております。“敵”はすでに私の魔力探知の範囲内に入っています」 グリュック「“敵”か。面白い言い方をするな。魔王軍の残存勢力がこの城塞都市ヴァイゼへと向かっている。貴族連中はなんと言っていた?」 マハト「私の忠誠心を試されているようでした」 グリュック「馬鹿馬鹿しい。君に忠誠心なんてある訳がないのに。行ってきたまえ。君ならヴァイゼの民の信頼を勝ち取るために、同族を殺すことなんて訳無いだろう。忠誠心など無いのだから。マハト。ヴァイゼの敵を討て」 マハト「仰せのままに」 マハト「“将軍”電閃のシュレーク。お前はもっと聡明な奴だと思っていたのだがな。魔王という力による統率者がいなくなればこんなものか」 グリュック「魔法指南役を買って出たそうだな。君は他の魔族とは違い人類の魔法も使えるのか」 マハト「ここに来る前にソリテールという魔族から学びました。彼女は人類の魔法も研究しておりましたので」 グリュック「今の戦場を席巻しているのは一般攻撃魔法(ゾルトラーク)だ。それも使えるか?」 マハト「恐れながら、あれは私の旧友が生み出した偉大なる魔族の魔法です。私は人類よりも遥かに上手く扱えます」 グリュック「よろしい。では一つ提案があるのだが」 『教会』 グリュック「親戚の子供だ。両親を亡くしてな。ああして毎日のように教会で祈っている」 グリュック「小さい頃は娘と良く遊んでいてな。将来は魔法使いになりたいとよく言っていた。彼に魔法を教えてやってくれ。気も紛れる」 マハト「それは命令ですか?」 グリュック「命令だ」 マハト「仰せの通りに」 マハト「デンケン様。お初にお目に掛かります。私はグリュック家の魔法指南役のマハトです」 デンケン「知っている。ヴァイゼに攻め込んできた魔族を倒したのはお前だろう」 マハト「貴方に魔法を教えるようにとグリュック様から仰せつかりました」 デンケン「俺はお前を信用していない。俺の両親は魔族に殺されたからな」 マハト「それでこそ魔法の教えがいがあります」 デンケン「お前は強いのか?」 マハト「ええ。七崩賢の中では最も」 デンケン「お前を殺せる程俺は強くなれるか?」 マハト「それはデンケン様次第かと」 | |||
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