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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第93話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第93話 | |||
サブタイトル | 大結界 | ||
配信日 | 2022年5月18日 | ||
サンデー | 2022年25号 | ||
扉絵 | レルネン | ||
単行本 | 10巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク デンケン リヒター ゼーリエ ゲナウ レルネン マハト ソリテール | ||
第93話 大結界『黄金に染まった城塞都市に、悪友はもういない。石環は正常に維持されているようで、悪意はいまだ感知されていない』 マハト「…朝か。どれほどの月日が流れたんだろうな。俺はまだ生きている。結局なんの感情も湧かなった。いつまでもここにいる訳にはいかないな。だが、確かにあの時、何かが掴めそうな気がしたんだ。次だ。次に生かそう」 ゼーリエ「お前に次は無い。今すぐヴァイゼを元に戻せ。然もなければ殺す」 マハト「何者だ?(…背後に立たれるまで全く魔力を探知できなかった)」 ゼーリエ「戻せ。魔族が命を張るようなことではないだろう」 マハト「………」 ゼーリエ「興味深い。やはり不可逆なのか。魔法はイメージの世界。一方的に黄金に変えるのと元に戻すのでは話が違う。人を金に変えるのと、金から人を作り出すことは等価ではない。人類を理解できない化け物のお前には、ヴァイゼの民を元に戻すことはできない」 マハト「貴様…」 マハト「…何をした?そうか。俺の魔法を跳ね返したのか」 ゼーリエ「呪い返しの魔法(ミステイルジーラ) もう少し本気を出してくれていれば、お前の前身を黄金に変えることもできたのだがな」 マハト「何故そんな芸当ができる?万物を黄金に変える魔法の原理は人類の魔法技術では解明不可能なはずだ」 ゼーリエ「原理なんて理解する必要は無い。この魔法は“呪い”と認識したものを自動的に跳ね返すだけだ。神話の時代の人類の英知の結晶であるとともに、魔法の論理的解明を捨てた最も原始的な魔法でもある。私はこの魔法はあまり好きではないが、お前を葬り去るのには丁度いい。少し暴れ過ぎたな。黄金郷のマハト」 マハト「もう一度聞く。お前は何者だ?」 ゼーリエ「大魔法使いゼーリエ。魔族がその恐怖を忘れ去る程大昔に存在した、神話の時代の大魔法使いだよ」 マハト「なるほど。お前は今まで戦ってきた命知らずとは違うようだ」 ゼーリエ「面白い。自分の体は黄金から自在に戻せるのか。そしてその衣服も。それ程の卓越した魔法技術を持っていながら人類を元に戻すイメージは構築できない。魔法の極みに近くとも所詮は化け物か」 マハト「黙れ」 ゼーリエ「ほう。人を殺す魔法(ゾルトラーク)か」 ゼーリエ「防御魔法まで。本当に面白い。それで次はどんな魔法を見せてくれんだ?」 マハト「邪魔が入ったようだな」 ゼーリエ「そのようだ」 「レルネン。長くは保たないぞ」 レルネン「わかっている。良くやってくれた」 ゼーリエ「余計な真似するな馬鹿弟子共が。待機だと言ったはずだ」 レルネン「師匠。マハトを殺せば、万物を黄金に変える魔法も失伝します」 ゼーリエ「それがどうした」 レルネン「黄金郷を、城塞都市ヴァイゼを元に戻す機会を永遠に失うことになりかねません」 ゼーリエ「レルネン。ここでマハトを仕留めなければ被害はヴァイゼ程度では済まない。こいつはその気になれば北部高原全域を黄金に変えられるだけの力を持っている。流石に看過できん」 レルネン「一級魔法使いがマハトを封印します。黄金郷を元に戻す方法が見つかるまで、何十年でも何百年でも」 ゼーリエ「非現実的な話だな。この場所はもう元には戻せない」 レルネン「師匠…」 ゼーリエ「…白けた。私はもう知らん。勝手にしろ」 レルネン「…ありがたきお言葉」 『現在』 デンケン「…フリーレン。助かった。お前のお陰でマハトの記憶を解析することができた」 フェルン「…フリーレン様?」 シュタルク「なんか妙にぼーっとしてるな」 フリーレン「…記憶を更に細かい解釈に掛けているんだよ…魔力のリソースをたくさん使うから全体の処理能力が落ちるんだ…この状態の私はまともに動けないから…ご飯はフェルンが食べさせてね」 フェルン「えー…」 フリーレン「…あと着替えとお風呂と髪結ぶの手伝ってね」 フェルン「ほぼいつも通りじゃないでー……!?」 シュタルク「どうしたんだフェルン?」 フェルン「今、ほんの一瞬だけとてつもない魔力が…」 ソリテール「それじゃあ黄金郷の大結界の、解析を始めようかな」 『動けない魔法使いフリーレン。動き出す魔族ソリテール』 | |||
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