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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第77話②ネタバレ | |||
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薬屋のひとりごと 第77話 | |||
サブタイトル | 取引場所(後編) | ||
ビッグガンガン | 2025年 Vol.1 | ||
配信日 | 2024年12月25日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 楼蘭/子翠 翠苓(スイレイ) 響迂(キョウウ) 特使 姶良(アイラ) | ||
初登場 | 神美(シェンメイ) | ||
第77話 取引場所(後編)『里長の倉庫へ来て…』 響迂「やっぱここだけ栄養が悪いのかな」 猫猫「たぶん違う」 響迂「枝?そんなの拾って何すんだ?」 猫猫「やっぱり窓の大きさと大体一致してる。つもりこの稲は夜もずっと光を浴びていたってことだよ」 響迂「どういうことだ?」 猫猫「植物は周りの環境で育ちが狂うんだ。光を浴び続けた植物が育たないことは花街でもたまにある」 響迂「ずっと明るいままだから育たなかった?」 猫猫「推測だけど、育たなかったのは多分それで間違いない (気になるのは何故使われていないはずの倉庫が夜中に明明と灯りをつけていたのかだ) ここ鼠が出るんだよな」 響迂「うん。罠を仕掛けてもいくらでも出てくるんだ」 猫猫「(翠苓の言っていた実験動物が鼠であることは書物の中の実験結果が示していた。あの木たちも持ち運びできる量ではない。この里のどこかから持って来たはずだ。扉がある。やはり鍵はかかっているか)」 響迂「ちょっとどいて」 猫猫「(どこから針金が)」 響迂「開いた!」 猫猫「(ろくでもない餓鬼だ。だが助かった。窓のある部屋はこっちか…)」 猫猫「(なぜ、どうしてこんなものが、ばらばらにされた飛発(フェイファ)があるんだ)」 神美「…あら?誰かいるのかしら?誰か扉を閉め忘れたの?」 翠苓「いえ、そんなことはないはずです」 神美「でも開いていたわ。戸締りをしたのは誰かしら?」 響迂「やべぇ…あの人だ」 特使「問題がありましたカ?」 猫猫「(この訛り…特使!)」 神美「なんでもありません。気のせいだったみたい。ただ、鼠がいたみたい」 神美「翠苓」 翠苓「はい」 神美「鼠くらいちゃんと管理しなさい」 翠苓「申し訳ありません」 神美「あら?その子どもは見たことあるわね」 響迂「…神美さま…ごめんなさい…」 翠苓「子螂(シロウ)さまの御子息です」 神美「ふぅん」 楼蘭「お母さま、子どもの悪戯のようです。早く行きましょう」 神美「そうね。ではせっかくなので連れていきましょう。いいでしょ?楼蘭」 猫猫「(やはりとんだ狸だった。やはり子翠の正体は楼蘭だった。薄々感じていたことだが…特別授業の時、一言も発していなかったとはいえ、会っていたのに気付かなかったほうがおかしい。いや毛毛を捕まえた時に気付かなかったからこそ子翠は以降も私を避けなかったのか。育ちの良さは端々に見えていたが、私の知る子翠は、虫好きの変わり者なところ以外、小蘭と点心をつつき、噂話に花を咲かせるような普通の娘だった。見事に化かされたわけだ)」 神美「鞭打ちにしましょう。百回も叩けば十分でしょう。くくり付ける柱を準備なさい」 翠苓「神美さま」 神美「さあて、そっちの子にも躾が必要よね」 猫猫「(まずいな。あれは高貴なお人の中でも、こちらを虫けらとしか思っていないそう言う人種だ)」 楼蘭「お母さま、以前おっしゃっていたではないですか。新しい薬師が欲しいと。この者はこう見えて三十路を超えた薬師です。どの薬かわかりませんが、日々薬を試すうちに齢をとりにくくなったと。前の男のように失敗し死なぬならば、いずれかは不老の妙薬につながるでしょう」 神美「そうなの。なら仕方ないわ」 猫猫「(不老の妙薬とはなんの話だ)」 神美「ここではまともな仕事もできないでしょう。その薬師も一緒に砦へ戻りましょうか。さあ姶良(アイラ)さま、お話の続きをしましょう」 | |||
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