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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第84話②ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第84話② | |||
サブタイトル | 年明け(後編) | ||
サンデーGX | 2025年1月号 | ||
配信日 | 2024年12月19日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 高順(ガオシュン) やり手婆 楼蘭/子翠/玉藻 響迂/趙迂 | ||
第84話 年明け(後編)『後宮から花街に戻った猫猫を訪れた壬氏。約束とは…?』 壬氏「約束を果たしてもらおうか」 猫猫「…約束…」 壬氏「氷菓の材料を揃えてやったろう」 猫猫「(ああ!)」 壬氏「どうした?」 猫猫「あー…あの簪ですが…あげちゃいました」 壬氏「………」 猫猫「春になったら見つかるかもしれません」 壬氏「なんで春なんだ」 『子翠の死体は見つからなかった。砦の屋上から撃たれて落下したらしい。しかし、雪をかきわけても見つからず、春になり、雪が解けたらまた捜索するという』 猫猫「見つからないかもしれません。あるいは、いつか巡り巡って都の露店にでも並ぶかも」 壬氏「人にあげたんじゃなかったのか!?」 猫猫「はい。子翠…楼蘭にあげました。いつか返してとは言ったのですが」 壬氏「…そういうことか。なら、もうひとつの約束を果たしてもらおうか」 猫猫「もう一つ?話を最後まで聞く、でしたか」 壬氏「そうた」 猫猫「分かりました。どうぞ。どうぞ?」 壬氏「う……は~もう話すべきことは分かってるだろうから、今さらだな」 猫猫「(実は皇弟だったとかそういう話か) では代わりに別のものでも」 壬氏「別の…」 猫猫「…何をなさってるんですか」 壬氏「これで意味が分かるか?」 猫猫「人の唾液には毒がある場合もありますよ」 壬氏「お前に多少の毒は効かないだろう」 猫猫「いて。いてて。嚙み殺す気ですか」 壬氏「そうしたい気分にもなる。言っただろ。続きはまた、と。確かめさせろ。お前も毒をためているのか」 響迂「そばかすー!とかげ!欲しがってたやつつかまえたーっ!」 猫猫「おっ、でかした!」 響迂「あれ、そのお兄ちゃんなんでがっくりしてんの?」 猫猫「仕事でお疲れなんだよ、はい駄賃」 壬氏「…絞首台に送りにすればよかった」 猫猫「婆、寝床一つ用意して」 やり手婆「わーったよ」 猫猫「さあ、少しお休みください。お疲れのようなので」 壬氏「ここで休む」 猫猫「…壬氏さま (あれ、“壬氏さま”でいいのかな) …少しだけですよ」 「ねぇおじさん、この簪、蝉?」 「ん?ああ、翡翠製の蝉だよ」 「翡翠の蝉かあ、いいなあ」 「お嬢ちゃん、金はあるのかい」 「んーお金あんまりないんだけど…あ、物々交換はどう?少し傷はついちゃってるんだけど」 「(変わった傷だな。丸いもので穿たれたような…) ふむ。いいよ、持っていきな」 「ありがと」 「あんた、別嬪さんだね。あんたみたいなのは主上の花園に入ったらいくらでも贅沢できるだろうに。なんてったっけ、こないだ皇后になった…」 「玉葉さま?」 「ああ、そうそう。絵でしか見たことはないが、あんたも負けてないよ」 「…玉葉、かあ。ねえおじさん、東の海の向こうにも国はあるんだよね」 「ああ、その辺りの交易品も入ってるよ」 「面白そうだよねえ」 「なんだい、海の向こうの島国に興味があるのかい」 「うん」 「船旅は危険だよ、よく考えてからにしな」 「うーん、そっかあ。行ってみたいんだけどなあ。玉…藻…大丈夫、私海に愛される名前だから」 「ほう?なんて名だい」 「玉藻(タマモ)」 「玉藻か、いい名だねぇ」 「ふふっ」 「気を付けていきな、玉藻ちゃん」 「うん。ありがと。ばいばい」 『子翠でもない、楼蘭でもない、新たな人生を。次号、新章』 ≫関連記事:薬屋のひとりごと 最新19巻情報まとめ | |||
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