WIND BREAKER | 第164話『しがらみ』ネタバレ

WIND BREAKER
原作(Original Story): にいさとる(Satoru Nii)
ウィンドブレイカー 164話 ネタバレ 感想 梅宮一 過去 中学 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 164
WIND BREAKER 第164話ネタバレ

ウィンドブレイカー 第164話

ウィンドブレイカー 164話 扉絵 杉下京太郎 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 164
サブタイトルしがらみ
配信日2024年12月4日
掲載サイトマガジンポケット
登場人物杉下京太郎
梅宮一

第164話 しがらみ

『回想』
杉下京太郎「梅宮さん…それは…」
梅宮一「おう、野菜の苗だよ。街で余ってるって言われてさ、貰ってきたからさっそく植え替えしてんの」
杉下京太郎「そうですか」
梅宮一「これからこいつらどんどん変わっていくんだぜ。それを見られるのはやっぱり畑の特権だよなー」
『オレは正直よくわからなかった。でも梅宮さんがそう言うのならそうなんだろう。梅宮さんはいつだって正しいのだから』
ウィンドブレイカー 164話 ネタバレ 感想 杉下 梅宮一 過去 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 164
『面倒なことが嫌いだった。自分の気持ちを言葉にするのも、人と一緒にいるのもとにかく面倒くさい。別にそれを必要と感じたこともなかった』
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『でもきっとそれはじいちゃんとばあちゃんがいたからだと思う。両親はオレが物心つく前に離婚してどちらもそばにいなかったけど、その代わりに2人がありのまま受け入れて育ててくれた。だからオレはこの静かな生活になんの不満も感じていなかった。あの日までは』
ウィンドブレイカー 164話 ネタバレ 感想 杉下 小学生 過去 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 164
『初めて人を殴ったのは小6の時。クラスのヤツらにばあちゃんが作ってくれた弁当をいたずらでひっくり返されたのが理由。その時、初めて知った。自分の中にある強い感情と力があること。そして、その日からオレの生活はどんどん面倒くさい方へ転がり落ちていった。言い訳をするでもなく、謝罪をするでもなく、ただ面倒だという怒りのままやり返す様がまた誤解を生み、さらに面倒くさいヤツらをわらわら呼び寄せるようになっていった』
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杉下京太郎「(面倒くさい。面倒くさい。オレに構うな。もう怒るのも面倒くさい。なんでほっといてくれないだ。なんでこんなことに…もうずっとこうなんだろうな)」
「一気にいけ！」
「はいはいはい、ストーップ」
「あ゛あ゛！？」
「一人に対してこんな大人数って…さすがにダサくない？」
「んだてめーは」
「お…おい…こいつ…中坊なのに街で幅利かせてる高校生片っ端からぶっ飛ばして、いろんな中学の猛者に顔が利くっていう…一中の梅宮じゃねーか」
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梅宮一「んで？これなんのケンカ？」
「こっ…こいつがガン飛ばしてきたからよ」
「ちょっと注意したらいきなり殴りかかってきたんだ」
梅宮一「ふーん、そなの？」
杉下京太郎「………」
「ほらな！なんにも言えねぇのは自分が悪いってわかってるからさ」
「オレたちは被害者なんだぜ」
梅宮一「……」
「聞いてくれよ」
梅宮一「なぁ本当？オレはお前に聞いてんだけど」
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杉下京太郎「(…なんだ…こいつ…なんで…無視できないんだ…)」
梅宮一「そうかそうか。お前は不器用なヤツなんだな。まあ理由はなんであれこーゆーのオレ嫌いだからさ、はい解散解散」
「はぁ！？てめーなに言って」
梅宮一「あーそうだ。次なにかあったら、オレも混ぜてね。今日からこいつ、オレの友達だから。な？」
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「っち、行くぞてめーら」
杉下京太郎「な…なんで」
梅宮一「つかさ、お前名前は？」
杉下京太郎「杉下…京太郎」
梅宮一「杉下な！よろしく」
『なぜだかわからないが答えてしまった。その日からオレの世界が激変する』
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