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WIND BREAKER | |||
原作(Original Story): にいさとる(Satoru Nii) WIND BREAKER 第166話ネタバレ | |||
ウィンドブレイカー 第166話 | |||
サブタイトル | 内なる想い | ||
配信日 | 2024年12月25日 | ||
掲載サイト | マガジンポケット | ||
登場人物 | 桜遥 楡井秋彦 杉下京太郎 | ||
第166話 内なる想い楡井秋彦「桜さん達には“お腹が痛いから”と伝えました!バッチリです。えー…と…あの…そ…それで…」 杉下京太郎「オレはイラついている」 楡井秋彦「見れば分かります見れば分かります!オレなんかしましたか!?してたら謝ります!土下座でも何でも」 杉下京太郎「お前じゃない…あの野郎だ」 楡井秋彦「(どの野郎すか!?……はっ!) もしかして桜さんですか?」 杉下京太郎「オレは今イラついてて…あのケンカの時に…あいつを…か…かっ…」 楡井秋彦「ひいいー!杉下さん程々にぃ」 杉下京太郎「かっ…こ…いいと思った…ことに…」 楡井秋彦「へー…そーなんすねー(まじでぇぇ!?え!?あの杉下さんが?桜さんを!?初対面で“つぶそう”とした桜さんを!?梅宮さんへの絶対信仰を貫く杉下さんにかっこいいなんて思わせる…桜さんなんてすごい人なんすか!)」 杉下京太郎「お゛い💢」 楡井秋彦「!すっすみません!あれ、でも杉下さんは桜さんをかっこいいと思った…でもイラついていると…なんでなんすか?」 杉下京太郎「それが知りてェんだ」 楡井秋彦「ああなるほど!なるほどですね!わかりました!で…では具体的にどこらへんをかっこいいと思ったんでしょう?」 杉下京太郎「…ケンカが始まる前橋の手前で…」 楡井秋彦「あぁ…あの時の桜さんは本当にかっこよかった…なぜかっこいいと思ったんでしょう」 杉下京太郎「…………」 楡井秋彦「お…オレはですけど…あの時、怖くて仕方なかったんです。どの場所からも敵がいる報告があって、もしかしたら街を守れないかもって。でも、桜さんのあの口上で自分たちのやることを思いだせた。自分たちはボウフウリンなんだと思い出せた。外から来たはずの人がボウフウリンとして一番自分のやるべきことをわかっていたんです。そしてそれに真っ直ぐに向かっていく。本当にかっこよかったです (杉下さんの行動原理は“梅宮さんのため”。嫌いな桜さんといやいや協力するのも、クラスのみんなと協力するのも、全てはボウフウリンとして梅宮さんの望む世界を実現させるため。杉下さんは橋での桜さんをかっこいいと思った。つまり、ボウフウリンとしてすごく価値がある行動だと思ったということ。それに対して杉下さんはイラついた。おそらくその価値のある行動を自分はできなかったから。桜さんの方が梅宮さんの役に立っていると思ったから…つまり…これは…嫉妬なんじゃ?え…まじ!?杉下さんが桜さんに?いやでもそうとしか思えない…)」 杉下京太郎「…?なんで黙るんだ。お…おい、今度はなんだ」 楡井秋彦「(へー…へー…!杉下さんでも嫉妬するんだ。なに考えてるか…いや…梅宮さんのことしか考えてないと思ったけど、この人も人間なんだなー。いやでも杉下さん嫉妬してるなんて言ったら絶対怒るよなー。怒るってか殺されない?死ぬ?死んじゃう?)」 杉下京太郎「おい、なんなんだ。なんとか言え」 楡井秋彦「ひぃいい」 楡井秋彦「言っても怒らないすか?」 杉下京太郎「ん゛…」 楡井秋彦「本当に?」 杉下京太郎「ん゛ん゛」 楡井秋彦「(いやいや絶対怒るじゃん。ってかもうすでに怒ってるし) で…ですから、イラつく理由は嫉妬なのでは!?ひぃいい!ごめんなさいごめんなさい」 杉下京太郎「……しっと?」 楡井秋彦「え…も…もしかしてピンときていらっしゃらない?」 杉下京太郎「しっとって…なんだ…」 楡井秋彦「おぉ…嫉妬っていうのは…自分が欲しいものなのに持っていなくて、相手が持っている時とかに羨ましいとか、悔しいとかの感情が混じったもの…かと…つもり杉下さんは、あの時の桜さんが羨ましかったんじゃないでしょうか。杉下さんもあんな風になりたかったんじゃないですか?(やばやばやば調子に乗って余計なことまでしゃべり過ぎたか…)」 杉下京太郎「……なんで…あいつなんだ…」 楡井秋彦「なんでっ…って…そんなの桜さんだからに決まってるじゃないですか」 杉下京太郎「!?」 | |||
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