- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第78話ネタバレ | |||
薬屋のひとりごと 第78話② | |||
サブタイトル | 砦(後編) | ||
ビッグガンガン | 2025年 Vol.02 | ||
配信日 | 2025年1月24日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 高順(ガオシュン) 羅漢(ラカン) 羅門(ルオメン) 羅漢(ラハン) 馬閃(バセン) 翠苓(スイレイ) 響迂(キョウウ) 楼蘭(ロウラン) 皇帝 深緑(シェンリュ) 子昌(シショウ) | ||
第78話 砦(後編)『薬師として囚われた部屋で…』 猫猫「(損ねたらどんな折檻が待っているかわからない。入り口には鍵、窓には格子。逃げるなとは言わないのは逃げられない状況だからか。それとも、うまく逃げろということか。こちらの扉は…厠か。普通、一階か屋外にあるものだが、処分の手間より逃走経路を塞いだということかな。前にいた薬師は幽閉されていたのだろうか。話からすると、服薬で死んだようだが、つながりそうでつながらないな。なら) 今一番大切なのはこれだ。薬棚ももちろん後でじっくり見せてもらうが、ここにしかない大量の書籍、これは外せない。ふひひふひひひひひ」 『壬氏&羅半』 羅半「あくまで予測ですが、ここ数年の物流と金の動き…さらに王母時代に放棄された砦を拡張しているところから、子の一族に不穏な企みがあるのは確かでしょう」 壬氏「そうだな (これは謀反以外の何物でもない。対処の必要がある)」 羅漢「何をやっているのだね?羅半」 羅半「義父上」 羅漢「そうそう貴きかたのところへ行くものではない。ただでさえ男とも女ともわからないお方であるのだから、変な誤解が生まれるよ」 壬氏「(悪意に満ちた言葉。怒っていて当然だ。猫猫が攫われたと知った途端、後宮に突撃する男なのだから。むしろ来るのが遅かったくらいだろう。嫌味ならいくらでも聞くが、そのためだけに来たとも思えない) 軍師殿の言いたいことはわかります。私の不甲斐なさが問題なのでしょう」 羅漢「そうだね。その通りだ」 壬氏「(わかっている。たとえ抜け穴が今回初めてわかったことだとしても、それを使われ逃亡されれば責任はこちらにある)」 羅漢「早急に吾娘を救出してもらいたいのだがねぇ」 壬氏「(それができればどんなに楽だろう。羅漢を敵に回すなと言われていたのに、明らかに敵視されている。しかし羅漢とてここで私を責めたところで仕方ないとわかっているはずだ。この男の敵は猫猫を連れ去った子昌であり、羅漢の目的は娘を助け出すことのはず。つまり、この男はそのためてっとり早い策がここにあると判断した)」 羅漢「半端な姿で半端なままの仕事をする。それで何事もうまくいくと思っているのだろうか?」 壬氏「(…全てお見通しだと。自信のなさから用意した地位にあぐらをかいて、本来の自分の立場から逃げている)」 羅漢「半端な宦官野郎のままで何ができるというんだ」 壬氏「(あけすけな悪態だ。返す言葉もない)」 羅門「失礼しますっ。悪かったねぇ。お前がそんなふうに思っているとは思わなかったよ。好きで宦官になったわけじゃないんだけどね」 羅漢「お、叔父貴!違う違うんだ。叔父貴のことを言ったわけじゃないんだよ!」 羅門「私は半端な宦官だし、まともに歩けない。今も贅沢にも籠に乗せてもらってきたよ。私も後宮にいながら猫猫をちゃんと見ていなかった。私に責任はないのかい?」 羅漢「叔父貴…叔父貴が自分を責める必要はないんだよ」 羅半「…間に合って良かった」 羅門「お前は頭にくるとそうやって攻撃的になる。相手のことを考えて行動することも大切だよ」 羅漢「わかっているよ叔父貴。さっきのは売り言葉に買い言葉で、そんなこと言うつもりはこれっぽっちもなかったさ」 壬氏「(こちらからは言葉売っていないが、それは言うまい)」 羅門「羅漢、ここに来た本題をちゃんと相手に礼をもって伝えるべきじゃないのかね」 羅漢「逆賊子昌を討つべく軍を動かしてもらいたいとお願いに参りました。子一族は数年前より新型の飛発(フェイファ)を生産している模様。暗殺未遂に加え、楼蘭の逃亡。叛逆の証拠は出揃っています。膿は早めに出し切るべきかと」 壬氏「(軍事長官である太尉が軍を動かしたいと願い出る。それは国として子の一族を討つということだ。帝直轄の禁軍を動かすのは、この国の頂に立つ御方。しかし主上は簡単に都を出られない。主上の代理を立てる必要がある)」 羅漢「いつまで仮初の姿で欺き続けるおつもりでしょうか?」 『砦』 猫猫「(大体5日くらいが経った。毎回、翠苓が持ってくる食事は乾き物が多く、携帯食じみているが、一汁一菜が揃った食事は悪くない。それにしても戦とは大きく出たものだ)」 「坊ちゃま、そっちで遊んではいけません!」 猫猫「(廊下の方から声がする)」 響迂「ええーっ、いいだろー」 猫猫「(響迂の声だ)」 響迂「こっちまだ探索してねぇんだから」 猫猫「(他にも何人か子供がいる)」 猫猫「(いくら戦に有利な立場であろうと結果は見えている。響迂を連れていく時に翠苓が渋い顔をするはずだ。現帝は慈悲深い君だが、帝としての権力を保つため、越せない線はある。上級妃の暗殺未遂では実行犯が絞首刑になり、親類は肉刑に処された。これだけの規模の騒ぎ…それも国相手に戦を起こせば、一族郎党…たとえ赤子であろうと皆生きてはいられないだろう。よく知りもしない他人だと割り切ってしまえばいい)」 猫猫「(割り切ってしまえたら良かったのに…)」 『割り切れなぬ想いを抱えたまま…。次号、2025年Vol.03(2月25日発売)へつづく』 ≫関連記事:薬屋のひとりごと サンデーGX版 最新話 | |||
← 第78話① | 第79話 → | ||
KUSURIYA | |||
漫画・小説作品一覧 | キャラクター | 主題歌 |