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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)![]() TVアニメ『名探偵コナン』 第R153話/第517話ネタバレ | |||
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名探偵コナン 第R153話/第517話![]() | |||
サブタイトル | 風林火山 陰と雷光の決着 | ||
放送日 | 2025年4月5日 | ||
原作 | 第613話 - 第618話 | ||
第59巻-File5「百足」 第59巻-File6「鎧武者」 第59巻-File7「兵法」 第59巻-File8「風林火山」 第59巻-File9「戦」 第59巻-File10「陰と雷」 | |||
OPテーマ | But ノーラヴ (歌: Rainy。) | ||
EDテーマ | Shooting star (歌:WANDS) | ||
キャスト | 役:声優 | ||
江戸川コナン:高山みなみ 毛利小五郎:神谷明 毛利蘭:山崎和佳奈 服部平次:堀川りょう 遠山和葉:宮村優子 大和敢助:高田裕司 虎田直信:藤本譲 虎田達栄:滝沢ロコ 虎田由衣:小清水亜美 虎田繁次:田中一成 龍尾為史:丸山詠二 龍尾盛代:巴菁子 龍尾景:中原茂 龍尾綾華:本間ゆかり 甲斐玄人:山野井仁 | |||
あらすじ | 新たな犠牲者は繁次だった。「火」をイメージさせる繁次の感電死により、「風林火山」になぞらえた連続殺人事件は完成。この後、線路脇で埋蔵金探しの経過を記した手帳が見つかる。手帳は交換日記の兼ねていて、6年前に甲斐を誤って殺害したという記述があった。敢助は、6年前の事件を闇に葬るため、関与した仲間3人を殺害し、最後に自ら命を絶った繁次が犯人だと推理するが…。 和葉は踏切付近で燃えながら倒れている人を発見。新たな犠牲者は繁次だった。繁次は持っていた釣り竿が電車の架線に触れて感電した後、電車に跳ねられてしまったのだ。竿のケース付近にはムカデの死骸があり、コナン、平次らは事故死ではなく、連続殺人事件と判断する。「火」をイメージさせる繁次の感電死により、「風林火山」になぞらえた連続殺人事件は完成してしまう。 この後、線路脇で埋蔵金探しの経過を記した手帳が見つかる。手帳は交換日記の兼ねていて、6年前に甲斐を誤って殺害してしまい、警察に出頭するか否かで意見を交換する記述があった。6年前、射手を選ぶ予選で景を勝たせるため、練習中に花火で馬を脅かし、甲斐をケガさせようと計画。だが、馬は予想以上に驚き、馬ごと崖下に落ちてしまったのだ。敢助は筆跡から4人の人物、虎田家の義郎、繁次、龍尾家の康司、綾華が交換日記を書いていたと睨む。 敢助は、6年前の事件を闇に葬るため、関与した仲間3人を殺害し、最後に自ら命を絶った繁次が犯人だと推理する。この後、蘭は帰り際に繁次が携帯のメールを見ていた事を平次に伝える。そして、線路脇を調べていたコナンは紐をくくりつけた石を発見。平次は手帳にも紐がついていたため、関連を勘ぐり、コナンも手帳に破られたページがあった事が引っ掛かっていた。 小五郎は繁次の「火」で事件は終わったとコナンらを注意。その直後、由衣が「雷よ」と言うと同時に空に稲妻が走る。コナンと平次は「雷」と聞いて何かに気付き、綾華が殺害された林へ。コナンらが吊された綾華の足下に誰の足跡もなかった謎を考えていると、現場を保存していた刑事が現れる。 刑事は木の枝に引っ掛かった黒いコートを見つけたという。この後、コナンらは敢助が半年間も行方不明だった事、敢助と由衣の関係、綾華が亡くなる直前に拭った涙の跡がない事を刑事から聞き出し、この事件がまだ解決していない事に気付く…。 | ||
虎田家&龍尾家 | |||
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第R153話/第517話 風林火山 陰と雷光の決着大和敢助「上から下まで黒コゲか…この体型から見て虎田繫次に間違いねェようだな」 虎田直信「な…なぜ繫次がこんな目にあわねばならん!?た…龍尾家の仕業じゃ…繫次は途中で別れたその山姥に呼び止められて火をつけられたんじゃ!」 龍尾盛代「何を戯けたことを」 ![]() 龍尾為史「そういえば彼は釣り竿を持っていたよ。ケースに入ってましたけど、多分釣竿だと思います。彼は何度かそのケースを持って息子達をアユ釣りに誘いにウチに来たことがあるので」 ![]() 服部平次「繫次さんはこの渓流釣り用の長い釣り竿で電車の架線に触れて感電死したんや。この竿は電気を通しやすいカーボン製やから、触った途端に約1500ボルトの電気が体抜けて黒コゲになってしもたっちゅうこっちゃ」 ![]() 毛利小五郎「その竿どこに?」 コナン「すぐそこの林のトコだよ。きっと電車にはねられて飛ばされたんじゃない?」 毛利小五郎「はねられただと?」 ![]() コナン「うん。竿のケースがあの踏切の所に落ちてたから…きっとあそこで釣竿を出してビリビリってきた後、電車にはねられてここまで飛ばされたんだと思うけど」 ![]() コナン「そのケースのそばにムカデの死骸も落ちてたしね」 毛利蘭「それってもしかして繫次さんが捜してたメモ帳なんじゃ…」 大和敢助「日記に書いてあることを要約すると…6年前、ある人物を誤って殺してしまい、警察に出頭するか否かで意見を闘わせ、結局、何も語らずこのまま黙っていようということになったようだ」 龍尾景「え?」 虎田由衣「ちょっと待って。6年前ってことは、その殺された人って…」 龍尾景「ま…まさか」 ![]() 大和敢助「ああ、甲斐玄人さんだよ。甲斐さんの予選を引き分け、疲労困憊したあんたをなんとか勝たせるために甲斐さんに怪我を負わせようとしたんだよ。流鏑馬の練習中に甲斐さんの馬を花火でビビらせ、落馬させてな」 ![]() 大和敢助「だが、思った以上に馬が驚いちまって走り去り、後を追ってたら馬ごと崖下に落ちた甲斐さんを発見したそうだ」 ![]() 大和敢助「交換日記を書いていたのは文字からすると4人。筆跡鑑定しねぇとはっきりとはわからねぇが、恐らく今回死んだ虎田家の義郎と繫次…龍尾家の康司と綾華の4人だろうな」 大和敢助「何もかも隠したまま地獄に落ちるためよ。捜してたっていうこの手帳を実は山小屋の中で見つけていて、こいつを手に持ったまま灰になり、甲斐さんに詫びるつもりだったなら辻褄が合う」 ![]() 毛利小五郎「まさかこの一連の殺人は…」 大和敢助「ああ、6年前の犯行に加わった仲間を葬り、最後に自分の命を断ち、真実をも闇に葬ろうとした虎田繫次がやらかした連続殺人だよ」 ![]() 大和敢助「風林火山になぞらえて犯行を重ねたのは信玄に執着してる輩の仕業だと見せかけ、殺人の本当の目的を龍尾景に知られたくないため…手帳を隠蔽しようとしたのもそのためだ」 ![]() 大和敢助「まあ運悪く燃えずに飛ばされて残っちまったがな」 毛利小五郎「なるほど…だから警察に出頭しようとした矢先に竜巻にあった義郎さんを見殺しにしたんだな?」 ![]() 大和敢助「とにかく事件は終わった。あんたらにはこのまま安心して家に帰れと言いたい所だが、あんたらの家を調べて事件のウラを取りてぇからしばらくここにいてもらうぜ。まあ調べが終わったら部下に迎えに来させるからよ」 ![]() コナン「それにあの手帳、ページが破り取られた跡があったよな?丁度あの刑事さんが交換日記を見てたあたりに」 服部平次「オレも気ィついたけど何でそのことゆわへんかったんや?あの刑事」 ![]() 毛利小五郎「おい、いい加減にしねーか。この風林火山殺人事件は決着したんだよ。燃えた繫次さんの“火”でな」 ![]() 虎田由衣「雷よ」 コナン・平次「(雷…だと?)」 龍尾景「いや甲斐先輩と引き分けたあの日は晴れていたと思うけど」 刑事「いや覆うのはあのシート。この黒いコートはさっき木の枝にひっかかってるのを見つけたんだ」 コナン「そのコートって」 服部平次「濡れてるんか?」 刑事「濡れてはいないけど…」 服部平次「けどなんや?」 刑事「同じことを聞かれたから…とにかく邪魔しないでくれ。こっちは警部が帰って来て早々、休む間もなくこき使われてんだから」 コナン「帰ってきたってどっか行ってたの?」 刑事「この半年間行方不明だったんだよ。仮出所中に逃亡した男を見かけたっていう通報があり、その男を追って入った山で雪崩に遭ってな。その男は8年前に甲斐さんが窃盗で捕まえた男で姿を消したのが丁度6年前。6年前に甲斐さんが事故死した事件と関係があるとにらんで警部は追ったんだが、先月捕まえて尋問したら事件とは無関係だったよ」 服部平次「入院しとったのに何で行方不明やねん?」 刑事「その男に聞くまでわからなかったんだ、雪崩にあったなんて…」 ![]() 刑事「しかも運命なんて酷だよなぁ…警部がいなくなる前に部下だった上原さんと今回の被害者の妻として再会するなんて…あの2人、いい感じに見えたのに」 コナン「え?」 ![]() 刑事「ホントビックリだよ。甲斐さんの事件の真相は絶対つきとめてみせるって2人で張り切ってたのに、さっさと刑事を辞めて結婚しちゃうんだから」 ![]() 刑事「大和警部と上原さんは甲斐さんにあこがれて刑事になったって聞いてたしな」 ![]() 服部平次「ほんなら6年前に彼女が甲斐さんの死体を見つけた時は刑事やったんか?」 刑事「ああ、なりたてのホヤホヤだったから泣きじゃくって大変だったよ。涙っていえば妙なことが一つ…」 コナン「それ色は?」
![]() 刑事「ブルーのアイシャドーだったよ」 ![]() 《オラ、さっさとしねぇか奥さん。その黒鹿毛に飼い葉をやる時間だろーが》 ![]() 服部平次「(せやから綾華さんは…)」 ![]() コナン「(アイシャドーを拭ったんだ。必死の思いで)」 ![]() 服部平次「どうやらこの戦」 『虎田家』 虎田直信「何ィ!?また警察がこの家を調べに来るじゃと!?今日、半日調べてまだ足りぬと申すか?」 ![]() 刑事「まだ不可解な点があるので隅から隅まで念入りに調べたいからと大和警部が」 ![]() 『龍尾家』 ![]() ![]() 龍尾景「(どうして僕なんかのために…どうして甲斐先輩を…どうして…)」 ![]() 龍尾景「やはりあなたでしたか」 ![]() 龍尾景「虎田由衣さん」 虎田由衣「あら、わかってたのね…私が来るの」 龍尾景「ええ、繫次が死んだ時にあなたが呟いた“雷”という言葉で…」 ![]() 龍尾景「確かに繫次の体は燃えていたけど死因は感電死。あれは“火”ではなく、動くこと雷霆の如しの“雷”だと。事件はまだ終わっていないんだとね」 ![]() 虎田由衣「そうよ。孫子が説いた風林火山の軍略には続きがあるのよ。今の“雷”ともう一つ…知り難き事、陰の如くの“陰”が」 ![]() 虎田由衣「6年前、甲斐さんを死なせた4人には血に染まった道着が真っ赤に見えたでしょうね…まるで武田の赤備えに身を包んだ騎馬隊のように」 ![]() 龍尾景「だから信玄になぞらえたのか!?」 ![]() 虎田由衣「ええ、甲斐さんを死なせた4人を炙り出すためにね。思惑通り、康司さんはすぐ反応したけど、綾華さんや繫次さんは信玄にさほど関心がなく、百足の死骸だけじゃ無反応だった。そこで諏訪法性の兜の騒ぎを起こし、ようやく綾華さんを炙り出せたってわけ」 ![]() 龍尾景「そして綾華から繫次の名を聞き出し、4人を始末した締めくくりに僕も始末しにきたということか!?甲斐先輩の仇を取るために!」 ![]() 虎田由衣「あなたを始末?バカね。私はあなたを守りに来たのよ」 ![]() 虎田由衣「この連続殺人を起こした…」 ![]() 虎田由衣「あの人からね」 ![]() 虎田達栄「さすがね元女刑事。どこでわかったのかしら?私が犯人だと」 ![]() 虎田由衣「綾華さんの手についてたブルーのアイシャドー…あれは“青”を意味するダイイングメッセージ。青は青鹿毛…黒い鹿の事」 ![]() ![]() 虎田達栄「フン…6年前の事件に関わった残りの一人を教えれば助けるという空事に感動して泣いてるんだと思ったけど…あの小娘、そんな小賢しい真似を」 ![]() 虎田由衣「それで繫次さんの名前を聞き出し手にかけたのね」 虎田達栄「ええ、繫次さんは夫の前妻の子。血はつながってなかったしね」 龍尾景「でもなぜだ!?やっぱり甲斐先輩の敵を取るためか?」 虎田由衣「いや、その逆。本当はこの人が甲斐さんを殺したからよ。言ったでしょ?“音が…光が…逃げろ”と主人がうなされてた話。あれは6年前のあの現場にもう一人いたってこと。達栄さん、あなたがね」 ![]() 虎田達栄「ええ、私も彼に怪我をして欲しくて彼の馬の足元にこの猟銃を一発…そうしたら崖から真っ逆さま」 ![]() 虎田達栄「笑っちゃったわ。落ちた甲斐さんを崖上から見ていたら後ろから誰かが来て騒ぎ出すんだもの。まるで自分たちが殺してしまったかのようにね」 ![]() 虎田達栄「そう思い続けて黙っていればいいものを…あの時、銃声や銃火を見たことを警察に告白しに行くなんて言い出すから天罰が下り、竜巻なんかに遭ったんだわ、義郎さんは」 ![]() 虎田由衣「そして重傷の主人を見殺しにし、用意していた百足の死体を置いたのね」 虎田達栄「ええ。百足はいつも懐に…いずれ信玄の呪いに見せて殺す算段だったから。“風林火山陰雷”になぞらえようと思いついたのはその時だけどね」 虎田由衣「じゃあやっぱり景さんは最初から殺人計画の数に入っていたというわけね」 虎田達栄「そうよ。甲斐さんが“陰”、義郎さんが“風”、康司さんが“山”、綾華さんが“林”、繫次さんが“雷”…そして景さんが“火”」 龍尾景「賭だと?」 ![]() 虎田由衣「祭りの流鏑馬で賭をしていたのよ。10射中何射外すかをね。でも甲斐さんは1射たりとも外さなかった。あなたが的をズラすまでは」 ![]() ![]() 虎田達栄「もっとも、この状況では恩師である甲斐巡査の死の謎を解くために好いてもいない義郎と結婚までして乗り込んで来た馬鹿な女に逆恨みで殺されたという筋書きに変えた方がよさそうだけどね」 ![]() 虎田由衣「じゃあその馬鹿な女に教えてくれる?木に吊られた綾華さんの足下に何故何も跡がなかったのか」 虎田達栄「フン…死に逝く者に語る言葉なぞ…」 ![]() 服部平次「馬や!」 ![]() 服部平次「あん時、綾華さんを馬に乗せとったから前もって枝に付けた縄に木ィの裏から首ひっかけることができたんやろ?」 ![]() 服部平次「あの後、あんた馬で木ィの裏に駆け寄っていつ付いた蹄の跡かわからんようにしとったしのォ」 ![]() 服部平次「疾き事、風の如く…あんたが来る2時間も前にもうここで待っとったで。アイシャドーで犯人も、その狙いもわかってたしなァ」 ![]() コナン「ちなみに、綾華さんを馬に乗せていたのに気づかれなかったのは黒いコートを着せてたから…トイレに籠もった綾華さんに携帯電話で“誰かに狙われてるなら助けてあげる”とか言って馬小屋に隠れさせ」 ![]() コナン「景さんたちが馬で出た後、黒いコートを着せた彼女を黒い馬に乗せ、彼女を捜すフリをして縄の付いた木の所に行ったんでしょ?黒いコートの彼女が目立たないように自分は白い服を着て。徐かなる事、林の如く…息を殺して待ってたよ。この事件、まだ証拠がなかったからね」 ![]() 服部平次「まあ先客がおったみたいやけどな」 大和敢助「ああ、祭りまで警察が張り付いてりゃ殺す機会は今晩しかねぇからな」
![]() 大和敢助「まあくすくねておいた例の手帳を電車の架線に吊るし、虎田繫次を感電死させたあんたの謀に事に比べりゃかわいいもんだ。どーせ“手帳は高い所にあるから竿でも使って取れ”とメールで打って誑かしたんだろうがな」 ![]() 服部平次「手帳にヒモ結んでその先に石付けたら、電車の架線に投げて引っかけるんは簡単やろし」 ![]() コナン「しかも電車が来るとわかれば焦って取ろうとするだろうね。電車が通ってヒモが切れて手帳が電車の上に乗ったら、どこに行くかわからなくなっちゃうから」 ![]() 大和敢助「まあ火をつけたきゃつけな。もう消防を呼んで待機させてるからよ」 ![]() 虎田達栄「やっちまいな!」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大和敢助「んじゃ後で事情聴取に来てもらうからよ」 大和敢助「あん?」 ![]() 虎田由衣「敢ちゃん死んじゃったと思ってたから…だから私が何とかしなきゃいけないと思って…それで…私、義郎さんと…ゴメン…こんなこと言ったら主人に悪いわね。彼が私のことを愛してくれていたことは確かだから…」 ![]() 大和敢助「バーカ!今、言ったろ?警察に来いって」 虎田由衣「え?」 服部平次「何やアイツら」 ≫関連記事:最新107巻情報まとめ劇場版『隻眼の残像(フラッシュバック)』情報まとめ ![]() | |||
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