『超常が起きて混乱の後、人々が平和をのぞみ超常との共存を図り始めた頃、異能者の間で一つの思想が流行した』

『抑圧ではなく解放を。異能の自由行使は人間として当然の権利であると』

Mr.コンプレス「あと1時間40分で目覚めたマキアが死柄木を追ってこっちに来れば、解放軍と衝突。互いに自滅して俺らの勝だ。けど、そこまでもつかぁ…俺は」

荼毘「ったく、何で俺までこんな面倒な事を」


リ・デストロ「1つ目、これまで連合の出現に必ず添えられていた脳無が神野以降噂だけの存在となった。連合は依然動いているにも拘わらずな」
リ・デストロ「2つ、先の九州に現れた高性能脳無」
リ・デストロ「注目すべきは”黒”が排出したという白い脳無だ。人の手を加えた形跡がありながら常人並みの力しかなかったという」
リ・デストロ「そして、3つ」

リ・デストロ「荼毘による”黒の回収”発言。これは黒以外まともに稼働させられる脳無が無いことを表している」

リ・デストロ「これらを総括すると脳無とは、彼らのパトロン、オール・フォー・ワンからの支援物資であり」

リ・デストロ「彼らにはもう自由に使える弾がないと考えられる。脳無の使えぬヴィラン連合など」

キュリオス「より人らしく生きる為に」
キュリオス「だから迷惑なのよ。後発の、大義もないあなた達が取り沙汰される現状」
キュリオス「トガヒミコ、インタビューは嫌いなようね、でもごめんなさい。取材対象への遠慮なんて一年目で捨てちゃった。トガヒミコ、あなた今から丸裸よ」
キュリオス「ヴィラン連合に興味は皆無。でも、あなたは別。少女の凶行とそのワケ、とても良い記事になりそう。現役だった頃の血が疼いちゃう」




キュリオス「シリンジ なるほど!そうやって、血を摂取し変身する異能。しかも、複数人からの摂取でこちらに候補を絞らせない」

キュリオス「身のこなしもさることながら、只の殺人犯だけでは説明のつかない生存スキルですよね!どういった経緯で身につけたのでしょうか!!?」


キュリオス「渡我家長女、8月7日生まれ17歳。中学卒業式出席後失踪。ご両親への突撃取材はご覧になられましたか!?」

キュリオス「中学の同級生にインタビューした映像は!?皆言ってましたよ、とても明るく聞き分けの良い子だったと」

キュリオス「だからこそ何故、何故あんな事を」

キュリオス「何故普通の暮らしを捨てたのか?」

リ・デストロ「記録や伝聞だけでは人の心は動かない。取材をしなさい」

リ・デストロ「顔を見なさい。世論を誘導する記事には、必ず人の心が宿っている」

キュリオス「(あなたの心で世論を揺らす!全ては解放軍の為!)」


「恍惚というか…あまりに…あまりに悍ましい顔をしてて…」

母親「もう償い切れないです…頑張ったけど駄目だったんです…あの子は悪魔の子なんです」

キュリオス「普通に生きる、興味深い言葉です」

キュリオス「それがあなたの素の顔」

キュリオス「やはり私の勘は衰えてなかった。あなたは超人社会の闇を体現する者」

キュリオス「しかし、真の不幸は憧れという誰しもが抱く普通の感情と血への興味、この二つが噛み合ってしまったこと」
キュリオス「それは到底社会に受け入れられるモノではなかった」
キュリオス「だから、あなたはフタをした。自信を抑圧し仮面を作った」

キュリオス「なればこそ、あなたは解放軍の正しさを立証しうる人柱となれるのです。あなたの人生は、現代の聖典として語られるでしょう」

キュリオス「私の推測、間違っていたらご指摘を。あなたの口からお聞かせ下さい。でなければこのインタビュー完成しません」

トガヒミコ「や!」

キュリオス「せめて最期は可愛らしく、あァカワイソウ!」

トガヒミコ「(あの時余ったわずかな血。出久くんからとっても信頼されてるお茶子ちゃん。いいなあいいなあ!私も好きな人に近付きたいよ!)」


トガヒミコ「(女子高生のフリすると世間はちょっぴり易しくなった。捕まらないように、捕まらないように、捕まらないように)」

トガヒミコ「(お茶子ちゃんの個性が使える!)」

スピナー「倒しても倒しても湧いて来やがる!」
荼毘「おまえ一人も倒してねェだろ」
トゥワイス「トガちゃんがいねェ、どこ行った?」
トガヒミコ「ヘヘッ…ボロボロ…出久くんみたい…大きいおじさんの為にも殺さない方が良かったけど、仕方ないよね…」
トガヒミコ「だって、気に入らないのは壊すんだもんね、弔くん…」



スピナー「(見間違いか?)」

スピナー「(今、触れてない人間にまで崩壊が伝播してなかったか!?)」

スピナー「(死柄木…おまえ…)」
荼毘「リーダーがやってんなら俺もいいよな?」
荼毘「元より殺さず温存なんざ向いて」

荼毘「氷、氷ね」
荼毘「こんなゴツいなりで気配も見せずに」
荼毘「俺もちょっとは強くなかったかな…わかるようになってきた」

トゥワイス「人肌がこんな冷たくなるなんて!畜生、何でこんなに熱いんだ」

トゥワイス「黙ってろよ!!黙ってられねえだろうが、血だらけなんだぞ!!」

トゥワイス「息は!?まだある、ないね、顔がグチャグチャだ、敵の血か!?君の血だ!!」

トゥワイス「拭いてあげなきゃ、覚えてるかい!?忘れたな、君がくれたハンカチだ」

トゥワイス「諦めよう、この子はもう死ぬ、だめだ、生きてくれ、君は、連合の皆は、俺の居場所なんだ。あぶれちまった人間を必要としてくれた唯一の、クソ、畜生、ブッ殺してやる」

スケプティック「トゥワイスがトガと合流。池田さん家の物置にいます。トガまだ生きてます。キュリオスの為にもトガには確実に死を」

スケプティック「分倍河原仁トゥワイス、異能”二倍”。ある種トガとは真逆の男」

スケプティック「自らを増やし自らに殺されかけ、自らの人格を見失ってしまった男」

スケプティック「人が人らしく生きる為、異能を解放した結果心に怪我を負ってしまった」





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