
大出頼太「房矢!どこ行ってたんだ!」
大出頼太「もう少しだ房矢」
大出頼太「どこに行く気だ房矢!」

大出頼太「房矢、ちょっと来なさい」
大出頼太「ははは!」
<大出房矢(22) 大出家長男>

大出房矢「それじゃ行ってくるよ父さん」
毛利小五郎「ふ~ん」
コナン「(この事件が大出頼太氏を狙った計画的犯行だとすると、気になるのはあの平って男の)」
平康「そしたらいびきかいて寝てたんだ!この床で!」
毛利小五郎「え?そりゃあ今日は “公共交通機関を使うと吉!だからな」
コナン「(さっき真剣に読んでたのこれかよ?)」
毛利小五郎「昨日も電車を使っときゃさっさと解決したかもしれねぇのにな」
毛利小五郎「お!房矢君!」
大出房矢「毛利さん、どうしてここに?」

コナン「ネクタイ曲がってるよ」

大出房矢「俺がなかなか就職できないことオヤジは最期まで心配してたから…何としても決めるのが供養だと思って…休日なんだけどお願いして時間を作ってもらったんです」
コナン「オジさんじゃないんだから」

毛利小五郎「そうすると…よっぽと疲れていたか…もしくは…」

毛利小五郎「!!睡眠薬か!!だとすると平が忍び込むより前、犯人は密かに頼太氏に睡眠薬を飲ませ」


毛利小五郎「平が忍び込んできた」

毛利小五郎「殺害犯はその間どこかに隠れて様子を伺い、盗みを働いた平が逃げるのを見届けたのち」

毛利小五郎「狙い通りに頼太氏を手にかけた!」

毛利小五郎「ええ。おっしゃってませんでしたか?頼太氏は何かでトラブったとか…若い女なんですが…」
コナン「って、誰のこと?」
毛利小五郎「ご存知なんですね?」

毛利小五郎「それでは!お邪魔しました」

コナン「あ…ちょっと!おじさんー!!」

大出杏「呉美がなにか…」
コナン「協力して欲しい事でもあるんじゃないかなぁ…ねえ、事件の日お昼に2人で帰ってきたら頼太さんが居間で怒ってたんだよね?房矢さんが家出したって」

大出伊緒「居間でじゃなく玄関入ってすぐの上り口でだけど」


毛利小五郎「どうやら私のことを覚えておられるようで…そしておそらく私が何者なのかもご存知でしょう」

毛利小五郎「曽保呉美さん、あなたにはバッタリ再会した元同級生の大出杏さんから婚約したという話を聞いた」

毛利小五郎「お相手は資産家一族の御曹司。その玉の輿を妬んだあなたは彼女に不幸を背負わせようと企んだ」

コナン「(ん?おかしいぞこの犯人)」

コナン「(なのに殺害されたのはそれから30分も経った4時半頃)」

コナン「(狙い通りに眠らせることが出来たのに、どうして犯人はすぐ犯行に及ばなかったんだ?)」

コナン「(30分のタイムラブ…そこにはどんな意味が)」

田桐刑事「え?司法解剖した時のかい?」
大出房矢「姉ちゃんの結婚も俺の就職も決まってこれでようやく止まるんだ。悲劇の歯車が…それじゃあ俺、話を聞きに行ってくるから」
小五郎(コナン)「それではご自宅で」
毛利小五郎「ん?おめぇどこ行ってたんだよ?」
コナン「おじさんこそ。どうだったの?あの怪しい女の人」
毛利小五郎「ただ怪しいってだけで証拠は何一つねぇよ」

コナン「もちろんアルコールもね」

毛利小五郎「何だと!!それじゃ俺の読みは根本的に成立しねぇじゃねぇかよ」

毛利小五郎「てか!そんなことどうしておめぇが知ってんだよ!!」

毛利小五郎「ひぃ~あれれ」


小五郎(コナン)「では私の推理をお話ししましょう。この家に忍び込みあなたのお父さんを殺害したと思われていた犯人ですが、存在しなかったんですよ。そんなものは初めから」

大出房矢「どういう意味ですか?毛利さん」

小五郎(コナン)「事件当日の朝、お姉さんやその婚約者に迷惑がかかることを避けるため、あなたが家出しようとしていたところにちょうど頼太氏が帰ってきた」

小五郎(コナン)「先行きについてあなたと話し合うためでしたが、成り行きで二人は揉めることに…」

小五郎(コナン)「これがなかなかに曲者で頭を殴られた時刻と死亡時刻は必ずしも一致しないんです。頭を強く打ち脳震盪を起こして気絶した人が間もなく回復して何事もなったかのように意識がハッキリすることがあります。これを意識清明期・ルシッド・インターバルといい、その状態は3時間から6時間も続くことがある。しかしやがて急速な意識の低下が始まり時間差で死に至る」


小五郎(コナン)「そこの吊り棚が落ち棚板の角が頼太氏の頭を直撃」

小五郎(コナン)「その時に急性硬膜外血種を発症した。頼太氏は一瞬気絶していたのでしょうが、ルシッド・インターバルがはじまると何事もなかったかのように起き上がり」
小五郎(コナン)「その後も棚を直したり」
小五郎(コナン)「他の家族と一緒に君を探したりと活動を続けたが」
小五郎(コナン)「やがて意識の低下による眠気に襲われ」
小五郎(コナン)「盗っ人に入られたことに気付かないまま」
小五郎(コナン)「死に至った」
大出房矢「でもそれは一つの推理…ですよね?やっぱり真犯人はいてあの盗っ人が逃げ去った後忍び込んできてオヤジを殴り殺したかもしれないでしょう!!」
小五郎(コナン)「それはあり得ない」

小五郎(コナン)「頼太氏の頭部には致命傷となったもの以外には傷は残っていなかったんです」





































































































