?原作者(Original Story) : 諫山創(Isayama Hajime)


グリシャ「(海とは何かを説明しなければならない。海とは地表の7割を占める広大な塩水である)」
グリシャ「そのとおりだ…俺は駄目な父親で…駄目な夫で…駄目な男だった…」
グリシャ「お気遣いに感謝するよ…人の指をちょん切るのは気にならないらしいがな!なぁ?あの巨人でもっと早く暴れていればみんなも巨人にされずに済んだんじゃないのか?俺達は何のためにここで巨人にされたんだ!?」

クルーガー「時間がない…グリシャ。お前に最後の任務を託す。他の誰かではなくお前にだ」


クルーガー「あの日…初めてお前と会った日…あんなことが起きなければお前はここまでマーレに強い憎しみを抱くことはなかっただろう」

グリシャ「それが…俺を選んだ理由か?」

クルーガー「それもある。敵国 父親 自分」

クルーガー「お前の目に映る憎悪はこの世を焼き尽くさんとするばかりだった」

クルーガー「かつては俺もそうだった。大陸に留まった王家の残党は革命軍となり父はその一員だった」

クルーガー「しかし何も成し遂げることなく生きたまま焼かれた」

クルーガー「幼かった俺はその様子を戸棚の隙間から見ていることしかできなかった」

クルーガー「それ以来マーレへの復讐とエルディアの復権を誓った。だが俺が実際にやったことは同胞の指を詰めここから蹴落とし巨人に変えることだ」

クルーガー「それに徹した結果今日まで正体を暴かれることはなかった」

クルーガー「俺はいまだあの時のまま戸棚の隙間から世界を見ているだけなのかもしれない」
エレン「フクロウはそれをユミルの呪いと言っていた…」
エレン「13年は始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当する時間だと」

エレン「残り8年…もないな」
ミカサ「違う」
ミカサ「これは…何かの間違い…」
ミカサ「間違ってる…」

エレン「九つの巨人を宿す者が力を継承させることなく死んだ場合…」
エレン「巨人の力はそれ以降に誕生するユミルの民の赤子に突如として継承される」

エレン「あたかもユミルの民とは皆一様に見えない何かでつながっていると考えざるをえない」

エレン「ある継承者は道を見たと言った。巨人を形成する血や骨、時には記憶や意思もその道を通り送られてくる」

エレン「そしてその道はすべて一つの座標で交わる。つまりそれが」

エレン・クルーガー「始祖の巨人だ」
クルーガー「この世に真実などない。それが現実だ。誰だって神でも悪魔にでもなれる。誰かがそれを真実だと言えばな」

グリシャ「面白くなかったよ。奴の断末魔は聞くに堪えないおぞましさだった」
グリシャ「俺は…何もわかっていなかった…これが自由の代償だとわかっていたなら払わなかった…」
クルーガー「それで十分だ。お前を選んだ一番の理由はお前があの日壁の外に出たからだ」

クルーガー「俺はここで初めて同胞を蹴落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報われる日まで進み続けるんだ」

クルーガー「九つの巨人にはそれぞれ名前がある。これからお前へ継承される巨人にもだ」

クルーガー「その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた」

クルーガー「自由のために戦った」

クルーガー「名は…」



ハンジ「進撃の巨人…ってやってたよね?今」

ハンジ「君の巨人の名前でしょ?何で誰もいないのにひとりで喋っていたの?」
リヴァイ「もういいだろハンジ…こいつは15だぞ。そういう時期は誰にでもある」

エレン「何しに来たんですか!?」
リヴァイ「出ろ」
エレン「懲罰ならまだ10日ほど残っていますが…」
リヴァイ「終わりだ。10日分の罰なら今ハンジが与えた」

ユミル「だがお前にこの手紙を届けると約束してくれた。あの時こいつらを救った借りを返したいのだと」
ユミル「あの時はすまない」
ユミル「まさか私がお前よりこいつらを選んでしまうなんて」

ユミル「私はこれから死ぬ。でも後悔はしてない」
ユミル「そう言いたいところだが正直心残りがある。まだお前と結婚できてないことだ。ユミルより」

ヒストリア「はぁ…バカだなぁユミルって…バカだったんだ。照れくさくなるとすぐごまかす。これじゃわかんないよ」
リヴァイ「連れてきた」

ザックレー「この3冊の本の存在を知る者はこの部屋にいる者のみである。これは彼ら調査兵団9名とここにはいない199名の戦果だ」

ザックレー「本日は女王の御前で今一度我々の状況を整理しこの会議の場で意思の共有を図りたい。調査兵団団長ハンジ・ゾエ」

ハンジ「ですが我々壁内人類はいまだ極めて危険な状態にあります。敵が巨人という化け物だけであればどんなによかったことでしょうか」
ハンジ「しかし我々が相手にしていた敵の正体は」
ハンジ「人であり」
ハンジ「文明であり」

クルーガー「エルディアが再び罪を犯すというのなら我々は滅ぶべくして滅ぶ。我は始祖の巨人と不戦の契りを交わした。壁の王は大陸の王家にそう言い残し壁の門を閉ざした」

クルーガー「無垢の民に囲まれそこを楽園だとほざいている」
クルーガー「もはや民を守らぬ王は王ではない。必ず見つけ出して臆した王から始祖の巨人を取り上げろ。それが俺達の使命だ」
ハンジ「イェーガー氏はその後使命を果たし始祖の巨人は息子エレンに託されました」

ハンジ「しかしながら過去にエレンは無垢の巨人を操り窮地を逃れたことがあります。王家の血を引く者ではないエレンにもその力を使える可能性があるのかもしれません」

エレン「(そうだ。あの時は一瞬だけすべてがつながった気がした)」

エレン「(どうして…)」

エレン「(あの一瞬だけ…)」


ダイナ「私はダイナ・フリッツと申します。王家の血を引く者です」


エレン「(母さんとハンネスさんを殺したあの巨人が父親が前に結婚してた相手だったなんて…何よりこんなことを話したら…)」

エレン「(王家の血を引く者を巨人にして俺が接触すれば始祖の巨人の力を扱える…かもしれない…そうだかもしれないだ)」



クルーガー「家庭を持て。壁の中に入ったら所帯を持つんだ」

グリシャ「何を言ってる?俺にはダイナがいる…それにそんなことを言われても巨人になる直前の記憶はなくなるんだろう?」










































































