あらすじ
デスカラスの極大魔法により棺との決着がついた直後、イチは一人でデスカラスの救出へ向かう。一方、デスカラスは自らの過ちを悔い、時操との約束のために生を願う爆蛸を深淵へと習得する。全魔力を使い果たし空から落下したデスカラスだったが、間一髪でイチに救われ、一行は任務を完遂して懐かしき協会へと戻る。
概要
棺を完全に習得したデスカラスの凄まじい魔法の威力が戦場を圧倒し、死闘は終結へと向かう。傷ついたミネルヴァを抱え、ジキシローネやゴクラクたちが脱出を急ぐ中、イチは一人デスカラスの救出へ向かう。一方、変滅を待つ爆蛸は、自らの過ちを悔い、時操との約束を守るためにデスカラスに自らを習得するよう懇願する。デスカラスはそれを受け入れ、爆蛸を習得した後、力尽きて落下するが、駆けつけたイチによって救われ、一行は任務を完遂して協会への帰路につく。
本文:第74話ネタバレ
1. 棺の習得と戦域の離脱
デスカラスが棺を習得した直後、その凄まじい魔法の威力を目の当たりにしたジキシローネは、彼女が棺を習得した事実を確認しながら、その威力の凄まじさに内心で驚嘆する。
- 負傷しているミネルヴァがうめき声を漏らす中、ジキシローネは彼女に対して気をしっかり持つようにと強く励ます。
- ジキシローネはミネルヴァに対し、もう敵は来ないこと、そして大丈夫であると告げ、すぐに入口の灯台に到着することを強調して頑張るよう促す。
- ゴクラクはできるだけスピードを上げると宣言し、全員に対してしっかりと掴まるよう注意を促す。
その状況下で、イチは皆に対して自分たちはそのまま先に行くよう伝え、自分は一人でデスカラスを迎えに行くという決断を下す。
2. デスカラスと爆蛸の対峙
場面はデスカラスのいる場所へと移る。 デスカラスの前には、瀕死の状態の爆蛸がいた。
- デスカラスは爆蛸に対し、このままではお前は変滅して消えることになると指摘し、馬鹿野郎と呼びかける。
- 彼女は爆蛸が消滅する前に、自分が百回殺して習得してやると告げ、もし抵抗するつもりがあるのなら相手になると言い放つ。
- それに対し、爆蛸は自分がどうしたいのか、あるいはどうすべきなのかが分からないのだと力なく吐露する。
- 爆蛸は、自分はいつも何かをやらかしてしまってから「間違えた」と気づくのだと、自らのこれまでの行動を振り返る。
3. 爆蛸の生への懇願
爆蛸は自らの消滅を目前に控え、これまで抱いたことのない感情について語り始める。
- 爆蛸は、このまま消えてしまった方が何も考えなくて済むのかもしれないと考えつつも、初めて死にたくないという思いを抱いたことを明かす。
- 刺されて変滅していく最中に、消えるのは嫌だと感じたのだとデスカラスに語る。
- その理由は、ここで自分が死んで消えてしまえば、時操が自分に残してくれた最後の約束まで消えてしまうからであり、それだけは絶対に嫌なのだと強く主張する。
- 今更このような願いを口にするのは都合が良すぎることや、遅すぎることは理解しているとしつつも、ただ今はどうしても考えるための時間が欲しいのだと爆蛸は涙を流しながら訴える。
- 爆蛸は、自分を習得してくれとデスカラスに対し、泣きながら心からの懇願を続ける。
4. 魔法「破裂(ラブタ)」の行使
デスカラスは爆蛸の涙ながらの訴えを聞き、初めからそのつもりであったと言い返す。
- デスカラスは、最初から習得するつもりであったと爆蛸に告げ、彼に剣を突き立てる。
- その瞬間、爆蛸の意識の中に、時操と過ごした過去の記憶が走馬灯のように蘇る。
- 記憶の中の爆蛸は、海底にいた時操に対し、いつからこの場所にいるのかと問いかけていた。
- 時操は、前回粉々にしてやった相手がどのような思考回路で再び近づいてくるのかと、爆蛸の行動を不審がっていた。
- 爆蛸はそれに対し、自分は強いやつが大好きだから、もう自分たちは友達であると宣言し、自分の名前は「爆蛸」であると名乗る。
- 名前を教えるまで帰らないと粘る爆蛸に対し、時操がようやく自分の名前を明かすと、爆蛸は自分と時操の名前に共通の響きがあることに気づき、親友になれると喜んでいた。
現在に戻った爆蛸は、過去を一つずつ思い出すことで、時操がくれた言葉の意味が全て分かる時が来るだろうかと思いを馳せる。 デスカラスは、深淵の中でせいぜいじっくり考えろと言い放ち、魔法「破裂(ラブタ)」によって爆蛸を習得する。
5. イチの到着と救出
棺と爆蛸の二つの魔法を習得し終えたデスカラスは、さすがに疲れたという言葉を最後に意識を失い、空から落下していく。
- デスカラスは極限の疲労により気絶し、無防備な状態で落下するが、そこへイチが駆けつける。
- イチは、事前にラブ・ジョーから飛行箒を借りておいたことが正解であったと判断し、落下するデスカラスを受け止める。
- イチは気絶しているデスカラスに対し、到着が遅れたことを謝罪し、「一緒に帰ろう、俺たちの協会(いえ)に…」とデスカラスに優しく語りかけ、彼女を保護する。
6. 魔の海域任務の終結
激闘の末、魔の海域での任務は全ての行程を終了する。 戦場となった海域には、それまでの死闘が嘘のような晴天が広がっていた。 今回の任務における各メンバーの最終的な状況は以下の通りである。
- デスカラスは、強大な魔法を立て続けに習得したことで魔力を過剰に消耗し、気絶している。彼女はこの戦いで、背反の魔法(棺)と爆蛸の魔法の二つを新たに習得した。
- イチは軽傷を負ったものの意識ははっきりしており、デスカラスの保護している。
- ゴクラクは重傷を負っているが意識はあり、一行の移動を支えている。
- クムギは軽傷だが意識を失った状態である。
- ジキシローネは魔力を激しく消耗しているが意識はある。
- 時操の魔法は消滅。
- ミネルヴァとマドカの身柄は無事に保護され、ペンデュラムの海域は晴天となり、任務は完全に終了した。
まとめ
第74話は、デスカラスが爆蛸の生への願いを受け入れて彼を習得し、イチの助けを得て魔の海域から協会へと帰還するエピソードであった。
- ジキシローネはデスカラスの魔法の威力に驚愕し、負傷したミネルヴァの脱出を優先する。
- イチは仲間を先に行かせ、飛行箒を用いて単身デスカラスの救出へと向かう。
- 爆蛸は自らの過ちを悔い、時操との約束を守るために消滅ではなくデスカラスへの習得を願い出る。
- デスカラスは爆蛸を深淵へと引き入れた後、力尽きて落下するが、イチによって間一髪で救われる。
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