あらすじ
毛利小五郎が風邪で欠席したため、代わりに関係者への挨拶で長野県警本部を訪れたコナンたちは、食堂で「コンパス探偵団」という幼馴染の4人組と出会う。彼らは3か月前にロッジの火事で亡くなったリーダー、南條健彦の魂が戻ってくるかを確認する「屍人の御燈」の実験を行うため、白龍スキー場へ向かう予定であった。少年探偵団もその撮影を見学することになり、現場でガラスドームを用いた降霊の儀式を見守る。しかし、健彦の名前を呼び続ける伊東環姫の左腕から突然火が噴き出し、現場はパニックに陥る。
概要
本話は、長野県警の面々と少年探偵団、そして新たな登場人物であるインフルエンサー集団が交差するミステリーである。物語の焦点は、3か月前の火災事故という悲劇的な過去と、現代で再現される「屍人の御燈」という怪異現象の結びつきにある。科学的な視点を持つコナンや灰原が、目の前で起きた人体発火とも取れる現象にどのように対峙するかが描かれる。また、長野県警特有の重厚な雰囲気と、SNS配信という現代的なテーマが融合している点も特徴である。
本文:ネタバレ
1. 阿笠博士の車内での行き先変更の経緯
元太や光彦がスキーに行くはずなのに警察へ向かう理由を尋ね、コナンがその事情を説明する。 目的地の疑念:
- 元太は自分たちがこれからスキーに行く予定であることを再確認する。
立ち寄りの理由:
- 光彦はなぜ最初に警察本部へ寄る必要があるのかと疑問を口にする。
コナンの解説:
- 阿笠博士から説明を丸投げされたコナンが、毛利小五郎と蘭が来られなくなった経緯を語る。
宿の紹介:
- 当初は蘭が長野県警の上原刑事に良い宿を紹介してもらうために電話をしたことが発端であると明かす。
小五郎の欠席:
- 案内を約束していた毛利小五郎が急な風邪をひき、蘭もその看病のために同行できなくなったと伝える。
代理の訪問:
- 代わりに小五郎たちが来られないことを伝えるために警察本部へ向かっている現状を説明する。
2. 長野県警本部での上原由衣刑事との対面
長野県警本部に到着した一行は、待っていた上原由衣刑事から小五郎たちの不在を惜しまれる。
残念な知らせ:
- 毛利探偵と蘭が来られないことを知った上原由衣は、非常に残念そうな表情を浮かべる。
蕎麦の準備:
- 残念がりつつも、頼まれていた蕎麦は用意してあるため持って帰るようにと一行に促す。
幻の銘柄:
- 阿笠博士は用意された蕎麦が現地でしか買えない幻の信州蕎麦「勝千代」であることに歓喜する。
見学の提案:
- 上原は色々準備もしているため、良ければ警察本部の中を見て回らないかと提案する。
スキーの優先:
- コナンはこの後のスキーの予定を気にして辞退しようとするが、他の子供たちは乗り気になる。
本部内の案内:
- 案内してくれるという申し出に歩美や光彦が喜び、見学ツアーが決定する。
蕎麦への期待:
- 元太は見学が終わったら蕎麦をもらえるのかという食い意地の張った質問を投げかける。
コナンの困惑:
- ノリノリで警察見学を楽しむ少年探偵団の様子に、コナンは心の中で呆れる。
3. 警察本部の食堂での少年探偵団同士の邂逅
見学を終えた少年探偵団は警察本部の食堂で昼食をとり、そこで別の探偵団を名乗るグループに出会う。 見学後の感想:
- 歩美は見学が面白かったと話し、光彦は毛利探偵に感謝すべきだと提案する。
蕎麦の未配分:
- 元太は見学しても蕎麦がもらえなかったことに対して不満を述べる。
食堂での食事:
- 阿笠博士は本来スキー場で食べるはずだった昼食を警察の食堂で食べる状況に苦笑する。
将来の夢:
- 警察の仕事を見たことで歩美や光彦は将来警察官になりたいという意欲を見せる。
少年探偵団の自負:
- 自分たちが少年探偵団であるから警察の仕事には興味があると元太が胸を張る。
南條香織の登場:
- 南條香織(28)
- 少年探偵団を名乗る子供たちの会話を聞いた南條香織が、自分たちも同じだと声をかける。
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4. ホラー系インフルエンサー伊東環姫とコンパス探偵団
声をかけてきた男女4人組が、実は有名なホラー系配信グループ「コンパス探偵団」であることが判明する。 年齢の指摘:
- 葛西七佑(29)
- 葛西七佑は自分たちはもう少年少女ではないと南條香織の言葉を訂正する。
.jpg) 自虐的な呼称:
- 北倉夕汰(29)
- 北倉夕汰は自分たちのことをもはや「中年探偵団」であると揶揄する。
.jpg) 幼馴染の絆:
- 伊東環姫(29)
- 伊東環姫は香織が昔の話をしていたのだとフォローを入れ、メンバーの親密さを伺わせる。
.jpg) 視聴者の反応:
- 光彦はSNSでよく見ている伊東環姫本人であることに気づき、興奮を隠さない。
配信の内容:
- コンパス探偵団は全国の心霊スポットを巡り、環姫が叫んで逃げるという動画を投稿している。
知名度の高さ:
- 最近よく顔がバレるためサングラスで変装していたという伊東だが、服装のせいで無意味だと突っ込まれる。
5. コンパス探偵団のメンバー構成とそれぞれの役割
メンバーの名前に方角が含まれていることから「コンパス」と名付けられたグループの役割が紹介される。
名前の由来:
- メンバーそれぞれの名字に方角の漢字が入っていることがグループ名の由来であると明かされる。
北倉の役割:
- カメラを担当している北倉夕汰が、グループ内の撮影係としての立場を自己紹介する。
葛西の役割:
- マネージャーを務める葛西七佑が、グループの運営を支えていることを説明する。
南條の役割:
- 動画編集を担当する南條香織が、撮影された素材を加工する役割であることを述べる。
伊東の役割:
- 出演担当である伊東環姫が、動画の顔として活動していることを伝える。
幼馴染の歴史:
- 4人が幼馴染であるという事実に灰原が触れ、長い付き合いであることを確認する。
6. 三か月前の不運なロッジ火災とリーダーの死
コンパス探偵団はかつて5人組だったが、3か月前の火事でリーダーを失った悲しい過去を語り出す。 欠けたメンバー:
- 少年探偵団が5人であることに対し、葛西は自分たちも本来は5人であったと告げる。
火災の悲劇:
- 伊東環姫は3か月前に宿泊していたロッジが火事になり、一人が亡くなったことを明かす。
犠牲者の身元:
- 亡くなったのは南條香織の兄である南條健彦であり、グループのリーダーであった。
出火の原因:
- 地震でストーブの上に可燃物が落ちたことが火事の理由であると、南條香織が警察の判断を説明する。
運命の分かれ道:
- 買い出しに出ていた香織と葛西は無事だったが、ロッジにいたメンバーは被害に遭う。
救出の顛末:
- 居間で寝ていた伊東は北倉に助け出されたが、健彦は棚の下敷きになり逃げ遅れたと語る。
7. 修復されたスマホの写真と手作りの形見
亡くなった南條健彦の遺品を確認するために警察を訪れた理由と、探偵団バッジの存在が語られる。 スマホの修復:
- 焼け跡から見つかった健彦のスマホの写真が修復されたという連絡を受けて来訪する。
遺品の写真:
- 南條香織は兄の遺品であることを確認するため、画面に映る集合写真を見せる。
.jpg) 共通のバッジ:
- 写真の中で全員が付けている同じデザインのバッジが、伊東環姫の手作りであると紹介される。
バッジの制作:
- 伊東は5人分のバッジを作るのが非常に大変だったという当時の苦労を懐かしむ。
少年探偵団のバッジ:
- 自分たちのバッジを見せる子供たちに対し、トランシーバー機能があることに驚きを示す。
8. 老人火と異なる伝承である屍人の御燈の正体
長野県に伝わる怪異「屍人の御燈」と、それを検証しようとするコンパス探偵団の目的が語られる。 実験のテーマ:
- 今回の長野訪問の目的は「屍人の御燈」が本当に現れるかどうかの検証動画の撮影である。
阿笠博士の知識:
- 博士は長野と静岡の県境に伝わる「老人火」という妖怪の伝承を披露する。
老人火の特徴:
- 雨の夜に山奥で現れる魔物の火であり、逃げると追いかけてくるが履物を頭に乗せれば避けられるという。
怪異の区別:
- 葛西は自分たちが追っているのは「老人火」ではなく、もっとマイナーな「屍人の御燈」であると訂正する。
伝承の内容:
- 成仏できない魂が懐かしい人に誘われ、ロウソクや線香に火を灯して存在を知らせるというおとぎ話である。
健彦への想い:
- 火事で亡くなった健彦の魂を呼び出し、出ないことを確認してみんなで笑い飛ばしたいと語る。
9. 白龍スキー場のロッジ跡地への移動と現場確認
一行は白龍スキー場へ向かい、火災現場の近くで撮影の準備を整える。 行き先の一致:
- コンパス探偵団が向かう場所が白龍スキー場であると知り、少年探偵団は驚く。
撮影の見学:
- 撮影の邪魔をしないことを条件に、少年探偵団も見学させてもらえることになる。
焼け跡の現状:
- 雪が積もって判別しにくくなっているロッジの跡地を、阿笠博士が沈痛な面持ちで見つめる。
撮影場所の選定:
- ロッジの直近ではなく、少し離れたスキー場の端を撮影ポイントとして北倉が指定する。
注意事項の確認:
- 南條香織は撮影中に声を出さないよう、同行する子供たちに念を押す。
10. 亡きリーダーを呼び出すための降霊実験の儀式
スキー場の雪原で機材をセットし、伊達環姫による本格的な降霊実験の撮影が開始される。 撮影の開始:
- 北倉夕汰の合図とともに、伊東環姫がインフルエンサーとしての挨拶を始める。
企画の説明:
- 3か月前に亡くなった南條健彦の魂を呼び出す実験であることを、カメラに向かって解説する。
儀式の道具:
- ガラスドームの中にロウソク、リーダーの形見のバッジ、そして彼の写真を並べて配置する。
降霊の理屈:
- 懐かしい物で魂を誘い、ガラスの中のロウソクに火を灯させることで「御燈」を再現しようとする。
呼びかけの儀:
- 伊東は目を閉じ、真剣な表情で「健彦君」という名前を何度も繰り返し唱え始める。
11. 猛吹雪の中での呼びかけと左腕に顕現する怪火
吹雪が強まる過酷な状況の中で、伊東環姫の呼びかけが次第に激しくなり、異変が起こる。
天候の急変:
- 儀式の最中に周囲の風が強まり、光彦が不穏な空気を感じ取って声を漏らす。
狂気的な呼びかけ:
- 名前の連呼は次第に叫びに変わり、伊東は必死の形相で健彦に来てほしいと懇願する。
周囲の制止:
- あまりの激しさに北倉や葛西が撮影を止めようとするが、伊東は呼びかけを止めない。
衝撃の現象:
- 突然、伊東の左腕から鮮やかな火が噴き出し、彼女は激痛とともに悲鳴を上げる。
コナンの驚愕:
- 目の前で起きた非科学的な発火現象に、コナンは信じられないものを見たという表情で固まる。
儀式の崩壊:
- 平和な実験のはずが凄惨な事故へと変わり、雪原に伊東の叫び声が響き渡る。
まとめ
白龍スキー場での「屍人の御燈」を巡る降霊実験は、凄惨な人体発火という形で幕を開けた。 トリックの予感:
- 魔物の火とされる現象を目の当たりにしたコナンが、その背後に隠された科学的な仕掛けを疑い始める。
過去の因縁:
- 3か月前の火災事故が今回の発火現象にどのように関わっているのか、遺族と仲間の複雑な感情が交錯する。
警察の介入:
- 偶然現場に居合わせたコナンと、合流予定の大和敢助たちがどのようにこの怪異を解明するかが注目される。
探偵団の結束:
- 子供たちの少年探偵団と、かつての少年探偵団であるコンパス探偵団の対比が、事件解決の鍵となる。
『名探偵コナン』コミックス一覧
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