WIND BREAKER | 第15巻121話『王子様』ネタバレ

WIND BREAKER
ウィンドブレイカー 121話 ネタバレ 感想 梅宮一 笑顔 中学 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 121
『WIND BREAKER』第121話「王子様」ネタバレ。大通り方面で桝田と対峙する椿野の回想から始まり、中学時代に総代である梅宮と初めて言葉を交わした日の出来事が詳細に描かれる。周囲からの孤立や嫌がらせに疲弊していた椿野が、梅宮の純粋な言葉によって救われ、友達としての絆を結ぶまでの過去が明かされる。
第120話 第122話

ウィンドブレイカー 第121話

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原作 にいさとる
サブタイトル 王子様
配信日 2023年10月11日
掲載サイト マガジンポケット
単行本 15巻
登場人物 梅宮一
椿野佑
桝田恭介

第121話 王子様


あらすじ

中学時代の椿野は、学校の上級生を相手にした喧嘩の直後、助けてくれた梅宮から体調を心配される。怪我はないと答えるものの、梅宮は教室に戻らずに付いてきて自己紹介を始め、多人数を相手に一人で勝利した椿野の強さを純粋に称賛する。椿野は自分の好きな容姿を貫くために強くなるしかなかったのだと激情をぶつけるが、梅宮は髪の手入れの大変さに理解を示し、自分のやりたいことを貫く姿が格好良いと褒めて友達になりたいと提案する。梅宮の言葉に涙を流した椿野は、彼が着ている焼肉定食と書かれたTシャツを見て笑顔を取り戻す。場面は現在へと戻り、椿野は梅宮を自分を救ってくれた白馬の王子様と思い返しながら髪を結び直し、梅宮をダサいと侮辱した桝田に対して、吐くほど後悔させてやると怒りを露わにする。

概要

本話は、椿野の精神的な支えであり、風鈴高校で共に活動する原点となった梅宮との出会いの詳細を描いた過去回想エピソードである。前半では、自分の好きなものを守るために周囲からの嘲笑や攻撃に晒され、心を閉ざしかけていた中学1年生の椿野の孤独な戦いが描写される。そこに現れた梅宮は、椿野の容姿を否定することなくその強さを純粋に称え、施設での経験を元に髪を手入れする努力や好きを貫く姿勢を心から格好良いと評価する。この全肯定の言葉が、椿野の深く傷ついていた心を救う様子が描かれる。後半では現在へと視点が戻り、椿野にとって梅宮が単なる総代ではなく、人生を救ってくれた恩人であり友達、そして白馬の王子様のような存在であることが示され、その大切な人間を侮辱した桝田への激しい反撃の決意へと繋がっていく。


本文:ネタバレ

1. 保健室への配慮と自己紹介の拒絶 | 中学時代の梅宮の付き纏い

はさみを持った男を蹴り飛ばして助けた梅宮は、その後の椿野の体調を気にして言葉をかける。

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体調への執拗な確認:

  • 梅宮は椿野に対し、本当に保健室などに行かなくて平気なのかとその身を案じる。

怪我の否定と短い返答:

  • 椿野は自分は特に怪我をしていないと告げ、それを聞いた梅宮はそうかと短く応じる。

付き纏いへの困惑の感情:

  • 教室に戻る様子もなく普通に自分の後ろに付いて来る梅宮の行動を見て、椿野は一体こいつは何なのだろうと困惑する。

改めての自己紹介の開始:

  • 梅宮は教室に戻るかと思いきやそのまま付いてきて、改めて自己紹介をすると言い出す。

驚きの感情の露呈:

  • 突然自己紹介を始めようとした梅宮の態度に対し、椿野は驚きを隠せずに声をあげる。

名前と同級生である事実の伝達:

  • 自分は梅宮という名前であり、椿野と同じ中学1年生のクラスに所属しているのだと明かす。

2. 人数差の勝利への称賛と椿野の困惑 | 梅宮の純粋な興味

梅宮は椿野が有名人であることを告げつつ、先ほどの多人数を相手にした戦い振りを褒め称える。
同級生という立場への認識:

  • 同じ1年生であると告げられた椿野は、自分のことを最初から知っているのだなと口にする。

有名である事実の肯定:

  • 梅宮はよく知っていると答え、女の子のような男がいるということで有名であると話す。

冷淡な拒絶と退去の要求:

  • 自分の評判を知っているならもう話すことはないはずだから、あっちへ行ってほしいと椿野は冷たく告げる。

強さに対する純粋な称賛:

  • 梅宮はその拒絶を気に留めることもなく、それよりもお前は本当にもの凄く強いのだなと言葉をかける。


3. 先輩たちとの喧嘩に対する質問 | 独学の技術への関心

梅宮は椿野が勝利した喧嘩の状況について、興味津々に様々な質問を投げかける。
対戦相手の学年の指摘:

  • あの場所に倒れていた相手のほとんどは自分たちより上の先輩たちであったと、梅宮はその事実を指摘する。

人数差での勝利への驚き:

  • しかもそれだけの多人数を相手に一人で立ち向かったことについて、梅宮は強い関心を寄せる。

技術の習得方法への問いかけ:

  • このような喧嘩のやり方は誰かから直に教わったものなのか、それとも自分自身の自己流なのかと尋ねる。

決着の瞬間の見逃しへの悔恨:

  • 相手を実際に倒す瞬間の様子を自分の目で見られなかったことは本当に残念であり、その場面をこの目で見たかったと梅宮は語る。

4. 好きを貫くための強さと椿野の激情 | 容姿へのこだわりと防衛の理由

梅宮の悪気のない質問に対して、椿野は胸の内に溜め込んでいた激しい感情を爆発させる。

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本意ではない強さの否定:

  • 自分は決して好き好んでこのような強い力を身につけたわけではないと、椿野は激怒しながら大声をあげる。

自由な生き方への渇望:

  • 自分はただ自分が好きなことを好きなままでいたいだけであり、自分にも周囲に対しても嘘をつかずに堂々と自由に生きたいのだと主張する。

周囲からの理不尽な抑圧:

  • しかし周りの人間たちはそのような生き方を決して許そうとはせず、それどころか自分の好きなものを傷つけたり奪おうとしてくると話す。

自己防衛のための武力の選択:

  • 他者から大切なものを守るためには自分自身が強くなるしか方法がなかったのだと、椿野は戦う理由を明かす。

容姿への強い愛着の表明:

  • 自分のこの格好や、長い髪の毛、まつ毛、きれいな爪、そして肌のすべてが好きだからこそ譲れないのだと言い放つ。


5. 髪を伸ばす大変さへの共感 | 梅宮の施設での経験と理解

椿野の必死の言葉を受け止めた梅宮は、自身の身近な経験を元にその見た目へのこだわりについて深い理解を示す。

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納得の言葉と推測の的中:

  • お前の話を聞いてやはりその通りだったのだなと、梅宮は椿野の言葉に対して納得する。

髪の毛への愛着の理解:

  • お前は本当に長い髪の毛のことが好きなのだなと、梅宮はそのこだわりを真っ直ぐに受け止める。

施設での女の子の観察記録:

  • 自分が暮らしている児童養護施設に一緒にいる女の子も髪が長いのだと、梅宮は自身の身の回りの環境について話し始める。

手入れの大変さへの共感:

  • お風呂に入った後に髪を乾かしたり、朝の忙しい時間帯の支度をしたりするのはいつも本当に大変そうだと見ていたことを明かす。

好きだからこその楽しさの発見:

  • それでも出かける際などに自分の好きな髪型に整えている時の様子がすげー楽しそうだったため、好きだからこそ大変な作業ができるのだなと感じたと語る。

自身への当てはめと不可能性:

  • そのような地道な手入れやこだわりを維持することは、自分自身の性格には到底無理なことであると梅宮は口にする。

6. 髪型の手入れの喜びと将来の夢 | 継続のしんどさと本音の吐露

梅宮が自分のこだわりに理解を示してくれたことで、椿野は驚きつつも髪の手入れに関する本音や将来の夢を語る。
大変さの具体的な肯定:

  • 梅宮の言葉に驚きながらも椿野はその通りだと同意し、夏の季節は髪が全然乾かないし、忙しい時に限って寝癖がつくのだと苦労を語る。

手入れが成功した時の喜び:

  • しかしきちんと手間をかけて手入れをしてあげればサラサラになるし、セットの練習は必要だけれどうまくいった日はその日一日が最高になると笑顔を見せる。

将来の理想の姿の宣言:

  • いつか自分も髪の毛を腰のあたりまで長く伸ばし、ハイヒールを履いて自分が一番大好きな格好をして歩いてやるのだと将来の夢を熱く宣言する。

隠すこととの比較としんどさ:

  • 自分の好きな気持ちを周囲から隠して生きるよりはまだマシであるが、好きなことを好きであり続けることがこれほどまでにしんどいとは思わなかったと本音を漏らす。


7. 友達の提案と梅宮の共感 | 認められた喜びと涙の隠蔽

梅宮は椿野のまっすぐな姿勢を格好良いと称賛し、これから友達になりたいと真っ直ぐな提案を持ちかける。

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貫く姿勢への高い評価:

  • お前は本当に凄い人間だなと言い、自分にはやりたいことがあるからこそ、自分の好きなことややりたいものを持ってそれを貫こうとする姿は格好良いと梅宮は褒める。

友達になりたいという希望の提示:

  • だからこそ自分は椿野とお互いに友達になりたいのだと、梅宮は正面からその気持ちを伝える。

話している時の表情への称賛:

  • 自分の好きなものの話をしている時の椿野の顔は、めちゃくちゃに良い顔をしていたと梅宮はその理由を語る。

危機の際の加勢の約束:

  • 次にまた誰かから傷つけられたり、大切なものを奪われそうになったりした時は自分を呼べば一緒に相手をぶっ飛ばしてやると約束する。

感情の昂ぶりと涙の隠蔽:

  • 笑顔で友達になりたいと語りかけてくる梅宮の言葉を聞き、椿野は目から涙を流し、その涙を見られないようにするために急いでその場を歩き出す。

8. 焼肉定食Tシャツの話題と笑顔 | 商店街の贈り物と元気の源

涙を隠そうとする椿野は、梅宮の服装について尋ねることで話題を変え、二人の間に穏やかな空気が流れる。

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歩調の乱れへの問いかけ:

  • 急に歩き出した椿野の様子を見て、自分の話をちゃんと聞いていたのかと梅宮は不思議そうに問いかける。

Tシャツの文字への質問:

  • 椿野は梅宮が着ている学ランの中に“焼肉定食”という文字が書かれたTシャツを見つけ、そういう服が好きなのかと尋ねる。

おばちゃんからの貰い物の経緯:

  • 梅宮は自分の服を見つめながら、これは商店街のおばちゃんが自分にくれたものなのだと説明する。

施設の仲間たちの拒絶と所持:

  • 施設にいる他の奴らは恥ずかしがって着ないと言ったため自分が譲り受けたが、自分自身はこの服を気に入っていると話す。

衣服から得られる効果の主張:

  • この文字を見ているとなんだか元気が湧いてこないかと、梅宮は椿野に向かって無邪気に語りかける。

元気の肯定と笑顔の返答:

  • その言葉を聞いた椿野は笑顔を浮かべ、確かにその通りで元気が出るねと同意の言葉を返す。


9. 現在の戦場での髪の結び直し | 王子様への思いと桝田の批判

過去の回想が終わり、現在の大通りでの戦場において、椿野は梅宮への強い思いを胸に抱きながら髪を結び直す。

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過去から続く特別な位置づけ:

  • 中学時代のあの出会いの瞬間から、自分にとって梅宮は大切な恩人であり友達であり、何よりも白馬の王子様のような存在なのだと椿野は心の中で思う。

結び方に対する桝田の批判:

  • 髪を結ぶ椿野の姿を見た桝田は、一体なんて縛り方をしているのだとお前のそのやり方に大きな不満の声をあげる。

長髪のセンスへの苦言:

  • せっかくの美しい長い髪の毛であるにもかかわらず、そのようなセンスの欠片もない結び方ではなく、他にもっと良い方法があるだろうと桝田は批判を重ねる。

大切な人のための宣戦布告:

  • 椿野は髪の結び方なんてどうだっていいと言い放ち、「んなことどうだっていい。あーしの大切な人をバカにするなんて、吐くほど後悔させてやる」と桝田に向かって激しい怒りとともに宣言する。


まとめ

第121話は、回想を通じて椿野が自分の好きなものを貫くために強くなった過去と、それを全肯定してくれた梅宮との出会いを振り返り、現在の戦場で梅宮を侮辱した桝田への怒りを新たにするエピソードである。
梅宮の付き纏いと自己紹介:

  • 喧嘩の後に梅宮が椿野に付き纏い自己紹介を始め、同級生として女の子のような男だと有名であると語りつつ、多人数を相手にした強さを純粋に称賛する。

強さの理由と好きへの激情:

  • 好き好んで強くなったわけではなく、自分の好きな衣服や長い髪、きれいな爪などの趣味を守り貫くために、周囲の理不尽な攻撃に対抗して強くなるしかなかったのだと椿野は怒りをぶつける。

施設での経験による共感と友達の提案:

  • 梅宮は施設にいる長い髪の女の子が手入れを大変そうにしつつも楽しそうにしていた経験から椿野の好きを貫く姿勢を格好良いと称え、友達になりたいと提案する。

認められた喜びの涙とTシャツの話題:

  • 友達になりたいという梅宮の言葉に涙を流した椿野は、それを隠すために歩き出し、梅宮が着ている焼肉定食と書かれたTシャツの話題で笑顔を取り戻す。

現在の戦場での白馬の王子様への思い:

  • 回想を終えた椿野は、梅宮を恩人で友達で白馬の王子様だと思い返しながら髪を結び直し、その結び方を批判する桝田に対し、大切な人を馬鹿にしたことを吐くほど後悔させてやると宣言する。

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