?原作者(Original Story): 諫山創(Isayama Hajime)



ファルコ「軍人が見ればわかるだろ、いいから外せって」

カヤ「こんな朝早くに…君達どこから来たの?」

ガビ「い、言いたくないです…私達家が嫌で…やっと逃げて来れて…」

カヤ「そう…お腹すいたでしょ?近くに私の家があるから付いてきて」


カヤ「ちょっとここで待ってて」

ガビ「もっと遠くに逃げないと、ここもじきに捜索される。それに私は悪魔と一緒に食事なんてできない」

ファルコ「初めまして。僕達は兄妹でベンとミアです。わけあって親元から逃げてきました。僕達にできることがあれば何でもします。だから、数日だけここに泊めて下さい。お願いします」

アルトゥル「そげん子供が頭を下げるもんやない」

アルトゥル「ブラウス厩舎へよう来たね。何日でもおったらいいって」

アルトゥル「そしたらはよ朝飯食わんと」

ファルコ「妹がすみません!い…いただきます!!」
ファルコ「うまい、おいしいな」


キヨミ「この度のマーレ遠征作戦成功おめでとうございます。ヒィズル国首脳部もエルディア国の勇敢さを讃える声に溢れております」
ザックレー「お褒めにあずかり光栄にございます。世界一危険な島へようこそ」
キヨミ「えぇ、今回の我々の目的はその危険をこそ目にすることにありますから」
ザックレー「すると、あちらが例の観測機でしょうか?」
キヨミ「はい、氷爆石を燃料に用いて実現した世界初の飛行艇となるでしょう。しかと地鳴らしの力、見定めさせていただきます」

ピュレ「イェーガー氏が幽閉され義勇兵が一斉に拘束されたとの噂がありますがその真相は!?」

ピュレ「ハンジさん、イェーガー氏がもたらした勝利により我々の未来は開かれた!エルディア人に生きる未来はあるのだと!」

ピュレ「そうであれば兵団とイェーガー氏との関係は我々エルディア国民の問題です」

ロイ「ハンジさん、あなたは”情報は納税者に委ねられる”と仰っていましたが、その姿勢に変化があったのですか?」

ハンジ「状況が変わったんだよ!壁が開かれ世界と繋がり、情報の持つ意味が変わったんだ!」

フレーゲル「辛い立場なのはわかるよ、ハンジさん」

フレーゲル「だから目を見て言ってくれ!信じていいって」

ハンジ「すべてはエルディア国民みんなのためだ」

ハンジ「はぁ…」
ハンジ「エレンの情報を渡したのは君達か」

ハンジ「ホルガ―、ヴァム、ルイーゼ」
ハンジ「新兵の君達とフロック…何でそんなことを?」

フロック「エレンを解放すべきだからです。彼は何も間違ったことをしていない。途方もなく巨大な敵に立ち向かい、勝利を手に入れた。その勝利とは”地鳴らし”という圧倒的な力であり、我々の生存権です。エレンは我々”新生エルディア帝国”国民全員の命を救いました」

ハンジ「その地鳴らしが期待通りに機能して我々を救う保証は何も無いんだよ。言ってしまえば人から聞いた話に過ぎない」

フロック「エレンを牢に閉じ込めているままだからでしょう?このまま無為に時間を消費する余裕が我々にあるのでしょうか?このままでは先の大勝利が無駄に終わります」

フロック「この国を導くのはエレン・イェーガーです。今すぐ彼を解放して下さい」

ハンジ「うん、君が正しいのかもしれないね」


ハンジ「形はどうであれ私はジークの作戦を完遂するとの決断を下した。すべては私の責任だ」

ルイーゼ「そうですか…残念です…あぁでも兵規違反は後悔していません。勝利することが調査兵団の目的なら規則を守ることは必ずしも絶対であるわけではありませんよね?」

ルイーゼ「私はあなたに命を救われたあの日からあの時のままです」

ルイーゼ「巨人を人の力でねじ伏せたあなたを見てわかったのです」

ルイーゼ「力が無ければ何も守れないと…私達は理不尽な暴力と戦っていいのだと学んだのです」



ピクシス「10か月前トロスト区での鉄道開通祝いでの祝賀会、君の監視係は急遽代役となった」
ピクシス「フロック・フォルスター 宴もたけなわとなった辺りで君を近くの宿泊地まで送った彼じゃが、現在情報漏洩罪で拘留されておる」
ピクシス「またこの宿泊地はエレン・イェーガーの住処と数十kmの位置にあった」
ピクシス「どうもこの時期を境にエレンは単独行動を取るようになるのでな。何にせよ美女と会話できる口実ができて何よりじゃ」
カヤ「仕事覚えるのが早いね。体力もあるし」

ガビ「罪を受け入れてないようですね!この島の民が世界に対して残虐非道の限りを尽くした歴史をお忘れですか?エルディア人一人一人が罪の自覚を正しく持つことでようやく永遠の贖罪への道が開かれるのですよ?」
カヤ「ミアがお兄ちゃん取られるってヤキモチ焼いてるのー」

カヤ「その巨人を見て村の人はみんな逃げた…足の悪いお母さんを置き去りにして…私はどうすることもできなくて座ってたの…ただここからあそこでお母さんが食べられる音を聞いてた…お母さんはずっと生きたまま食べられてた…次第に声も上げられなくなった…声が出なくなるまで叫んだからだと思う」

カヤ「壁の外には人類がいて、私達を悪魔の民族だって言ってるんでしょ?でも、何でそんなに恨まれているのかはよくわからないの。ミア、ベン、教えて。お母さんは一体何をしたの?何をしたからこんなに恨まれているの?」

ガビ「何千年間も世界中の人々を虐殺したからでしょ!?そんなことも忘れていたなんて!!エルディア人は何千年もの間、巨人の力で世界を支配し蹂躙してきたの!!他の民族の文化を奪って、望まない子を産ませて!!数え切れないほど人を殺してきたの!!被害者ぶるのはやめて!!」

カヤ「でもお母さんはこの辺で生まれ育ったから、そんな酷いことはしてないと思う」

ガビ「だから、100年前あなた達の先祖が犯した罪の大きさが問題なの!」


カヤ「何でお母さんがあんなに苦しんで殺されたのか!何か理由があるんでしょ!?そうじゃなきゃおかしいよ!!何でお母さんは生きたまま体を食べられたの?」
カヤ「ねぇ?何のために殺されたの?」
カヤ「ねぇ!何で!?」

マガト「だが足りない。見つかる部位はどれも両腕両足のもんだ」

マガト「我々を欺くために自らを亡き者と装ったのだ」

マガト「ジークはパラディ島敵勢力と飛行船で逃げおおせたと見ている」

マガト「この対人型に改良された立体機動装置にはマーレの技術が取り入れられている。逃走用に奪われた飛行船も訓練を積んだ軍人でないとできない高度な飛行技術を見せた」

マガト「恐らくは4年前のパラディ島調査船に同志を忍ばせたのだ。エルディア復権派の同志をな」


マガト「当然このままで済ますつもりは無い。今から半年以内にパラディ島に世界連合軍による焦土作戦を行う」

コルト「は、半年ですか!?」

コルト「ファルコとガビの救出も半年後でしょうか!?」

ポルコ「あの二人はもっとも優秀な戦士候補生です。失えばマーレにとっても大きな痛手になるかと」

ピーク「次の戦士候補生の育成にも相当な時間がかかりますしね」

マガト「だが、マーレの力のみでパラディ島を攻めても以前のように返り討ちに遭うだけだ。世界連合軍の終結を待つ」

ライナー「ジークもそう考えるでしょう。大打撃を受けたマーレ軍はすぐさま攻勢に転じることは無いと。そして半年後に潰されるのを策も無しにただ待っている人でもない」

ライナー「世界連合軍を待ってはいられません!今すぐにパラディ島を奇襲すべきです!」





































































